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Pokémon UNITE Winter Tournament FINAL 観戦ガイド

この記事をご覧頂きありがとうございます。所謂eスポーツキャスターとしてゲームイベントの実況やMCを行っている水上侑と申します。最近はヒスイとエオスを往復する生活を送っています。

さて、明日3/5日の12:30からポケモンユナイト公式大会「Pokémon UNITE Winter Tournament FINAL」が開催します。

「Pokémon UNITE Winter Tournament」は昨年12月から今年の2月まで毎月に渡って行われてきた大会です。
毎月Aトーナメント・Bトーナメントの2回で構成されていたので、今回に至るまで計6回開催された事になりますね。
今月の「Pokémon UNITE Winter Tournament FINAL」はその6回で優勝・もしくは優勝に近い好成績を残した8チームが招待され行われる「Winter Tournament一番強いヤツ決定戦」です。日本と海外チームが混在している事・初の招待制オフライン大会と言う事でかなりの注目を集めていますね。

とはいえもう数か月前の大会結果から招待チームを参照していたり、チームによっては優勝時から若干メンツが変わっていたりして毎回大会を観戦してる視聴者以外は少し各チームの詳細が解りにくいかもなと思ったので、今回それぞれのチームが結果を残した際の構成やWinter Tournamentでの環境の変化などを簡単に纏めてみようと思いました。

自分は一応全てのWinter Tournament大会にて実況・解説で出演させて頂いているので、ある程度説得力のあるものは書けるかと思います。
これを読んで是非明日も盛り上がって頂けると嬉しい。

明日このチームはこういう作戦で来る!みたいな予想ではなく、このチームはこれまでこういう闘い方をしてきました、という整理記事になりますのでよろしくお願い致します。

以下前提となる用語
WT= Winter Tournamentの事。以降WTと表記する。
ファイト構成=ポケモン同士の戦闘を重視した構成。最終的に相手を倒し切ってサンダーをゲットして勝つ事が多い
ゴール構成=相手との戦いを極力避け、ゴールを入れ続けひたすら得点を重ねる事を重視した構成。サンダー取られても勝てるのがコンセプト

各チーム紹介

紹介順は明日のトーナメント表に準じます。参考↓

・毛蟹
メンバー:ロクベルGX/Mame/Haruta/せるじお/Supercell
1月8日に行われた第2回WTAブロックでの優勝チーム。
当時はファイアロー・カイリュー・カビゴン・ルカリオ・ヨクバリスでのゴール構成で優勝。
第2回WTの際はゆみーと選手・毛利元就選手も同チームにいたが、両選手とも今回は後述する「爆速ゆたたげ」で参加をしているので新たに今回はSupercell選手がIN。
1人が別選手という形にはなるけど、Supercell選手とMame選手・Haruta選手は現在WCS大会を同チームで戦っているのでいきなり初めましてという訳では全然無さそう。
WTでは準決勝・決勝共に1本目負けてから2連勝する形で勝利していて、不利な状況から勝機を掴む姿が凄く印象に残っているチームです。
難しい状況でもやるだけの事をやった後に放たれる「胸張って(サンダー)じゃんけんしよう!」ってコールが凄く好きです。

・自称アブソル全一軍団
メンバー:あさあさ/Kenihi/つばさ15/棒ゆTwich_YT/神速三段突き
1/8・9に行われた第2回WTのAブロック・Bブロック両トーナメントでTOP4の成績を残したチーム。毎度思うけどこのゲームで大会成績が安定するのは凄い事です
WTFINALでもメンバーは変わらず。元々は上記の5名に加えて「狂犬」選手がいらっしゃるんですが、どうやらご予定が合わず来れないとの事(※選手Twitter参照)代わりにチワワの人形を持参されるそうで楽しみ。


そのチーム名の通り「アブソル」を採用して勝ち上がってきたチーム。当時は他にアマージョ・ファイアロー・カビゴン等を採用してバチバチの肉弾戦構成で視聴者の心を掴みました。
今回どう来るかは全然解らないけどチーム名通りのアブソル、そして棒ゆ選手もカビゴンの世界ランキング2位の選手なのでこの2ポケモンは入って来るのかなぁと思います。
余談ですが第2回WTにおいてこのチームを倒して決勝に勝ち進んだのは今回初戦の相手である毛蟹です。のっけからリベンジマッチなのも面白い所なのではないでしょうか。

・Star9
メンバー Aeris/Ruvis/Z4C/Ice/Yithou/Solo
2月5日に行われた第3回WTAブロックにて優勝したシンガポールのチーム。今大会2つある海外チームの一角。
結構話したい事あるチームなのですが、最初にお伝えすべきはやはりYithou選手うますぎ問題でしょうか。
決勝1戦目でサーナイトを使用し敗北したとみるやすぐさま問題点を見抜きエースバーンに使用ポケモンを変更し、ほぼ倒されずかつ相手を倒し続ける大活躍を見せました。
他のメンバーはプクリン・ワタシラガ・ルカリオ・フシギバナの所謂シラガバナ構成でした。今でこそかなり主流だけど当時は少し陰をひそめていた構成で、また流行り出したのはここが優勝してからの気がしますね。
今回はZ4C・Soloを加えた6名での参加。各選手の手持ちだけでなく、6名の利点を生かした柔軟な構成変更が楽しみなところ。2月のWTで見せた実力はかなり圧巻だったんで、銀河団との戦いは楽しみでした。

・銀河団
メンバー:TON/ザクレイ/ホタルノケン/Iroas/あわいぬ
1月9日に行われた第2回WTBブロックの優勝チーム。2月のWCS予選大会も優勝し、日本で今一番ノってるチームと言っても差し支え無さそう。銀河団(ポケモンユナイト)とザクレイさん(スマブラ)で優勝を送り合ったのは感動的でした。
当時はゴール構成が最もブイブイ言わせてた環境だったと記憶してるんですがそんな中カイリュー・カビゴン・アマージョ・ファイアロー・ルカリオのファイトで優勝した事が非常に盛り上がりを見せましたね。
個人的な特徴は何と言っても個人個人の特出したプレイヤースキルでしょうか。ひとりひとりがめっちゃ上手い。
優勝した大会では下ルートにアマカジ・カビゴンを送った上で7分までに必ずアマージョに進化しており、その理由についてもインタビューで「上手いからやれてる(※意訳)」と語っています。
その上で今では各々が使用できるポケモンの多さ、というのも大きな武器になります。元々ある程度構成の引き出しがあるチームではあったんですが、2月のWCS予選大会ではめちゃくちゃ進化していましたね…

ファイト・ゴールの切り替えは勿論、同じ構成でも上下を変えるなどのパターンも見られます。対応力の高さは随一なのでは無いでしょうか。
メンバーとしては新たにあわいぬ選手がWTFINALメンバーとして加入。
アブソルを良く使うイメージがありますが、第1回WTではフシギバナ(ソラビ)第2回ではエースバーンを使っていてこちらも非常に器用な選手の印象。どのような戦いを魅せてくれるかとても楽しみです。

・プクリンはころがるよどこまでも
メンバー:ヨクガ/omutero/Ckamu/Nyack/MaaLion/バグリオ全一
12月のWTAブロック・Bブロック両日優勝したチームです。WT上でも唯一の連覇経験者。
優勝時はヨクバリス・プクリン・ゼラオラ・ルカリオ・バリヤードのゴール構成。個人的にはゴール構成の強さを世に知らしめたチームだと思います。これまでのWT上でもずっとゴール構成で通してきていますし、優勝インタビューでも「ファイトよりゴールの方がしっくり来た(※意訳)」と話されていたので、今回もそれで来るのかなと予想しています。
omutero選手は12月大会ではいらっしゃらなかったんですが、2月のWCS予選ではプクころVMAXとしてCkamu選手やNyack選手らと出て5位タイの成績を残しています。
このチームは2月のWCSから「プクリンはころがるよどこまでも」チームに加え2チーム目の「プクリンはねむるよいつまでも」が誕生しています。
チーム人数が多いとその分スクリムとかでガッツリ練習しやすくなるので、そこが今回ポイントになるかもしれません。今回参加しているヨクガ選手は基本今後「プクリンはねむるよ」側で戦っていくみたいですので、「ころがるよ」側での参加としてかなり気合も入っていそう。ゴール構成の練度はかなり高いと思うので楽しみです。

・爆速ゆたたげ
メンバー:毛利元就/ajun/Ruin/たきしま/ゆみーと

2月の第3回WTにて準優勝・ベスト4の結果を残したチームです。大会前の練習では9割ほどの驚異的な勝率を記録していたという話。
カイリュー・エースバーン・カメックス・ワタシラガ・ルカリオという非常にレベル的に重たい編成ながら毎回安定して勝ち進み、2日間とも結果を残したチームです。この構成が成立してるのマジで凄いと思う。
今回は2月WTと合わせて爆速ゆたたげの「た」を担当するtatsro選手が不参加となりRuin選手が加入しています。
Ruin選手は本来「たきしまグロウパンチ」というチームで活躍されてる選手で、このチームは直近のWCS予選でもゴール構成で戦っていたチームでした。
今回もそうとは限りませんが、ファイト構成でこれまで戦ってきた爆速ゆたたげとどう編成をすり合わせるのかがまず見所かなと思います。Ruin選手はこれまでヨクバリスやカイリューを大会で使用していて、tatsro選手もカイリューを担当していたのでそこに収まるのかなとは思います。
が、あらゆるポケモンを学び続けるajun選手をはじめとして使用ポケモンの引き出しが多い選手も揃ってる印象なので、どんなポケモンを繰り出してくるのか楽しみですね。
余談ですが2月の大会では両日とも海外チーム(Star9,Aeos Fortis Rages)に敗れているので、勝ち進んだ先にリベンジマッチが組まれる世界線もあるかもしれません。

・Aeos Fortis Rages
メンバー:Akeno/Kiwi/Quixo/Dan/Shua/Miva

2チームいる海外チームのうちの一つであり、第3回WTBブロックの優勝チームでもあります。国はフィリピン。
構成はルカリオ・ハピナス・ワタシラガ・フシギバナ・ピカチュウのファイト構成でしたが、配信外で当たったゴール構成のチーム相手にはそれ用の構成で戦っていたという話もあり、相手に合わせて柔軟に対応してきた所が伺えます。
簡単に調べたのですがここはフィリピンのアマチュアチームっぽくて、フィリピンの大会では結果を残しているみたいです。優勝画像とか結構出てきた。

また、この6人によるチームと言う訳では無く他にも「Aeos Fortis Souls」「Aeos Fortis Heart」「Aeos Fortis Spirits」があるらしく、少なくとも20人以上のチームである事が伺えます。
人数が多いという事は大会時にそれだけ作戦会議や練習がしやすいという事でもあるので、大会で見せた実力はそれに裏打ちされたものである事が解ります。日本チームを応援したくなる反面、Star9との海外対決も見たくなってしまう…!
ちなみに「Aeos Fortis Reges」は訳すると「エオスの最も強い怒り」みたいな感じになるみたい。何があったのでしょうか。

・Snovv rabbits
メンバー:Kosota/Pappa/rusiero/でじを/slashmoon

1月の第2回WTで準優勝・TOP4の好成績を収めたチームです。
当時の構成はプクリン・カイリュー・ファイアロー・ヨクバリス・ルカリオの所謂純正ゴール構成と呼ばれるものでした。
今回はNoah選手、vv007選手が不参加となっていて、その枠にPappa選手とでじを選手が加入しているみたいですね(※選手Twitter参照)
rusiero選手は現在のWCS大会では「銀河団」として戦っているのですが、元々はこのSnovv rabbitsで活躍していた選手。
このチームで出る機会、というのも勿論ですが、第2回大会決勝でこのチームを破ったのも銀河団ですので、「Snovv rabbits」対「銀河団」の構図がもし生まれたら色々とアツイですね。
新たに加入したPappa選手、でじを選手については本当に悔しいのですがどんな選手か見つける事が出来なかったので、明日を楽しみに待ちたいと思います!!!

以上8チームになります。長くなっちゃってごめん。
大会に向けて各チームのユニフォームが貰えるキャンペーンが公式で行われているので、推しのチームを応援しつつ是非楽しんでください

終わりに~ちょっとした環境まとめ~

という事で明日はめちゃめちゃ楽しみですね。僕も解説として解りやすくお届けできるよう頑張ります。
このWTは12月の「プクリンはころがるよどこまでも」にてゴール構成が一気に流行り出し、1月では「毛蟹」がゴール構成の強さを見せつける中「銀河団」もファイト構成で意地を見せ優勝を掴み、2月になると相手に合わせて使用ポケモンを変え、ファイトorゴールの選択から複数のポケモンを操る事が求められるゲームへと「Star9」「Aeos Fortis Reges」が変えました。
選手達によって環境が目まぐるしく変えられ、対応を繰り返して名勝負を生み出し続けたこの「Winter Tournament」シリーズ。
明日は「フーパ」の使用が禁止となっているみたいなので、環境的にはほぼ2月大会から変わらない状態です。ギルガルドくらいかな。
環境が変わっていないという事は、長い間練習してきたものがそのまま使えるという事。

個人としてもチームとしても練度が過去1高まり切った状態で行われる明日は、正に「FINAL」の名を冠するに相応しいものになると楽しみにしています!

明日12:30、みんなで盛り上がりましょう!どこでも良いので出場選手たちをTwitterやコメントで応援してあげてくれたらみんなハッピーです。
それではまた明日、↓配信にて。


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