見出し画像

「昼休み最強ゴッド決定戦」で見たノックアウトシティの表情。一週間で、ゲームはここまで深化する。

記事をご覧いただきありがとうございます。eスポーツキャスターの水上と申します。

今回は、5/21日にリリースされ話題となったドッヂボールゲーム「Knockout City」のユーザー大会「昼休み最強ゴッド決定戦」にて実況をさせて頂きましたので、それについて書いていこうと思います。

こちらは現在行っているコミュニティ大会実況活動として行わせて頂きました。面白そうだな~と思ったので主催の方と連絡を取り「やらせてください」って言ったら「良いよ~」と快諾頂いた次第です。

結論としてこの「面白そうだな~~」という軽い気持ちからは想像もつかなかった深淵を覗く事になるのですが、それについては記事の中で…
コミュニティ大会の実況依頼は今でも受け付けているので、興味ある方は是非ご連絡ください。

「ノックアウトシティ」って?

まずは「ノックアウトシティ」というゲームについて簡単に。

画像1

3対3で行うドッヂボールをモチーフにしたチームアクションゲームです。
プレイヤーはライフを2つ所持していて、ボールをぶつけられたら1ライフ失います。ゼロになるとKOとなり、KOした側に1ポイント入ります。
その流れを繰り返し、先に相手を10回KOした方(もしくはタイムアップ時に多くKOしていた側)が勝利。他にもルールはありますが、今回はこのルールを基準にお話しします。ある程度の雰囲気は映像の方が掴めると思うので、公式トレーラーを是非ご覧ください。

基本はパスを回して相手にボールを当てたりキャッチして投げ返したりとドッヂボールベースのシステムですが、ゲーム的要素も勿論あります。
例えば自分/味方がボールとなって自分/味方が投げる事。ボールになった人間を当てることが出来れば一発でKO出来る他、人間をチャージする事で上空から広範囲に爆発を起こすアルティメットスローを行うことが可能です。

後は特殊な効果をもったスペシャルボール。ヒットで相手を拘束するケージボールや、視界に捉えていれば超高速で相手に投げる事が出来るスナイパーボール等計5種類のスペシャルボールがあり、試合開始前に一つ選ばれます。このスナイパーボールが大会でゲーム性を変える事件を起こすのですが、それはまた後で。

常に回りに気を配りながら、味方と連携して相手にボールを当てていく。僕も実際にプレイしましたが、かなりスピード感のある気持ち良いアクションゲームだと思いました。そんな中開かれた「昼休み最強ゴッド決定戦(以下最強ゴッド)」は5/29日、リリースから約1週間での開催です。
ゲームというのはやり込めばやり込むほどその表情を変えます。始めたての人が上位プレイヤーの試合を見て「俺の知ってるゲームじゃない」と感想を抱くのは決して珍しい話では無いでしょう。
僅か1週間のプレイ期間で、どんなノックアウトシティが見れるのか、僕も楽しみにしていました。それでは、振り返っていきましょう。

昼休みの神を決める戦い

最強ゴッドは、「小学校の昼休みをイメージした大会」というコンセプトのもと開催されました。今では家でゲームばかりの僕も、小学生のころは昼休みにドッヂボールに興じ、真剣に遊んでいた事を思い出します。
参加者もスマブラのプロとして活躍するザクレイ選手やHIKARU選手、格闘ゲームで多くの実績を残すジィニス選手やGBVSでRAGE3位のコウセイ選手、DeToNator所属のプロゲーマー弁護士KHU選手等、多くの実力/実績を持つゲーマーが集まりました。人数上限の32チーム/96人も埋まったのも凄い。

画像2

試合も非常にハイレベルなものが続きました。3onである以上、人数有利を作って立ちまわったり、逆に不利になったら下がったり。
細かいパス回しで相手のキャッチタイミングをずらしてボールを当てたり、跳ね返って浮いたリバウンドボールを拾ってすぐさま攻撃につなげたり等、プレイヤーの動きがチーム戦として全うに熟練されていて、そのパフォーマンスと投げ合いの速さが合わさりかなり見応えのある試合が続いていたと思います。
自分もプレイしつつ考えた「大体こういうゲームになっていくんじゃないかな」という予想に遠からずの、しかし想像以上の練度に実況しながら驚き、決勝までこの雰囲気で進んで行くのかなぁと思っていました。
そんな流れが変わったのはまずこの時。

画像3

「スコアリードされてからボールを占有されて攻撃できず決着」という展開がコメントに示されました。
配信外で行われた試合で詳しくは不明なのですが、このゲームはノーマル・スペシャルボールを含めマップ上に存在するボールの数が決まっています。
そしてタイムアップ時はKOカウントの多い方が勝ち。そこから察するに、スコアでリードしてから存在するボールをほぼ全て自分側に集め、相手にボールを持たせないまま勝ったということかと思います。
とんでもない勝ち方だと思いましたが、上手く事が運べば確実に勝てる手段でもあります。だってボールが無いんだもの。一応プレイヤーがボールになれるので投げるものはありますが、人間もキャッチすることが出来るゲームです。動きの幅はかなり制限されるでしょう。

そして続く準決勝で行われた「E-ffort」VS「ネオワンパンシティα」ではこんな一幕も発生しました。

スコアをリードしたネオワンパンシティαが、3名それぞれ別方向に逃げる事で纏まった撃破を防ぎ、逃げ切り勝利を確実なものにしたシーンです。小学生の昼休みなのに遊んですらくれません。ですが3点差ついた状態で残り15秒。別々に逃げればほぼ追い付かれる事は無く、勝ちに行く姿勢としてあまりにも結論。この戦法を見た時、このゲームが「ドッヂボールゲーム」ではなく「ノックアウトシティ」へと進化した印象を受けました。
(私事ですが、実況中この徹底した戦法に対し「寒い」と表現したのはめっちゃ不適切だったと反省しております。ごめんなさい)

様々な戦法が行われゲームの深淵が垣間見え、残ったGFは「ノックアウトシティプレデター」VS「ネオワンパンシティβ」のマッチアップ。
ネオワンパンシティβは上述したボールを占有して勝利したチームでもあります。一体どんな試合が行われるんだ…と期待と恐怖がないまぜになった感情から始まったこのGF。

画像4

開幕のシーン。スナイパーボールで相手が姿を出すのを狙っている場面です。
数年後…

画像5

睨み合い続けています。右下のタイムは3分ほど動いており、ポジショニングの変更等はあったもののこの3分間でボールの投げ合いは一度として行われておりません。10KOを目指してボールを投げ合うのではなく、たった1点のリードを狙い睨み合う新たなノックアウトシティの姿がここにある。

一応解説しておくと、大体原因はスナイパーボール。見えている相手に超高速で飛んでいき、解っていてもキャッチが困難な弾丸と化しますが、相手が遮蔽物に隠れるとその勢いを失うピーキーなボールです。
相手に近づくためにはどうしても姿を晒す必要があるので、そのリスクを極限まで回避するとこういう結論になるという事でしょう。
誤解しないでほしいのは、睨み合いが続いているからといってつまらない訳では無いという事です。
結局0-0では勝てないので試合が動く瞬間はやってきますし、そこに至るまでの緊張感と動き出してからのスピード感はまさにジェットコースターの登りと下り。手に汗握るという言葉がふさわしいGFとなっているので、是非とも動画で見てほしい。

印象が強烈な試合を中心にレポートしましたが、例えばWFの「ネオワンパンシティα」VS「ノックアウトシティプレデター」は9-9までもつれ込むバチバチの殴り合いになったりと、参加者たちの手によりノックアウトシティの様々な表情がこれでもかと引き出された昼休みになりました。
かなり面白い大会だったと思うので、是非ご覧ください。

1週間でゲームはここまで深化した

最初にも書きましたが、ゲームというものはやり込めばやり込むほど新たな性質、表情が発見されていくものです。
ですが、わずか1週間にしてパッと見のイメージからこれ程までに深化するとは僕も予想外でした。単純にプレイヤーの皆さんが凄すぎる。1週間でこれなら1か月、半年経ったらどうなるのか?そんな期待に胸が膨らむ大会となりました。半年後皆プレイしているのかも勿論不明ですが。
ちなみに配信はスタジオで行ったのですが、名試合が続いた結果スタッフ一同終電がKOしました。あまり理解を得られないのですが、実況で終電逃すと不思議な達成感があって結構気分良いので僕は満足です。

さて、このノックアウトシティですが、今でもランク25にたどり着くまでは無料で遊ぶことが出来るそうです。

有償でも価格自体は2000円と10連ガシャより安いので、興味ある方は是非。PC/PlayStation®4/Xbox One/Nintendo Switchに対応しており、クロスプレイ可なので何でやっても誰とでも遊べます。
基本はめっちゃ簡単なゲーム性かつガチな側面とパーティ的な側面を持っているので友達と気軽に遊ぶのには割と最適。
ドッヂボールで童心を取り戻しつつ、次回あるのかわからない「放課後ゴッド最強決定戦」でお会いしましょう。次の神は君だ。

そして今回の「昼休み最強ゴッド決定戦」を開催したEast Geek Smashは、普段スマブラSPの大会シーンを配信しています。

ウメブラや篝火等スマブラSPのトップシーンを始めとしつつ、たまに今回のような突発大会が開かれ魅力ある大会がてんこもりのチャンネル。気になる貴方は要チェックです。

それではまた次のイベントでお会いしましょう。
良かったらnote、そしてTwitterもフォローしてくれるととても嬉しいです。何卒!Twitterは↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?