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人はいつか忘れるので、EVOJapan2023を記録しておく

こんにちは、水上です。
先週の3/31~4/2にかけて、EVOJapan2023という格闘ゲームのイベントが行われました。
メイントーナメントで7タイトル、その他にも有志によるサイドトーナメントとして70以上の格ゲー、ひいては対戦ゲームのトーナメントが開かれ、間違いなく国内最大規模の格闘ゲームイベントと言い切って良いでしょう。
ビッグサイト3日使って格ゲートーナメントやる、って字面だけでもかなりのパワーある。

このEVOJapan、遡って2018年から開催されています。コロナ等の影響もあってか2020年の実施を最後にしばらく行われず、およそ3年ぶりの開催となりました。
なので会場で会う人や友達と話すときも、また開いてくれてありがてぇね~みたいな感じで「過去のEVOJapan」について話す流れになる事も多かったんですが、そこで気付いた事があり

自分、思ってたより昔のEVOJapanの事、思い出せねぇな…?

EVOJapanは毎回なんかしらのタイトルで実況として関わらせて頂いており、かなり大変だった事とか凄い印象深かった試合は記憶にあるものの、細部の楽しかった事とかを思い出す事が、出来ない…?
どれだけ思い出深くてもやはり3~5年程経つとかなり怪しくなる。人は忘れる生き物という事を強く実感したので、将来また記憶が薄くなって来た時に自分が思い出す為にも、ざっくりEVOJapan2023で感じた事とかを記録しておこうと思います。3日間実況とかで走り回っていたので写真とかは少ない寄りなのですが、可能な範囲でという事で。

「みんなでやる」感の良さ


入場口からの風景。これが見たかったんだよ~~~~~が詰まってた。去年のEVO2022は行ってない分、これだけの人数で格ゲーやってる景色はほんとに数年越しの感動ありました。これは31日の金曜日朝で、全体で見たらまだまだ人が増えていく時間帯でこの人数なのも良い。

アークシステムワークスさんのブースでは「GUILTYGEAR -STRIVE-」で4/6日に実装となった新キャラ、ベッドマン?の試遊ブース。金曜から多くの方が楽しんでいて、土日は結構な列になってたみたいです。
2人で並んで試遊しながら研究してるっぽいプレイヤーの姿も見えて、思えばこんな風に誰かと試遊を楽しんでる光景も久しぶりだなぁという感じ。良い。

サイドトーナメントのエリアもめちゃくちゃ盛りってました。ちょっと愚かな事に自分の携帯にサイド周りの写真が無かったので文面のみになってしまうんですが、頭にも書いた通り70個以上のタイトルによるトーナメントが行われていました。
サイドは有志のコミュニティによるものなので、これだけ多くのコミュニティが1つのイベントに対して乗っかってきてくれたっていう事実、凄い。
個人的に嬉しかったのは(本家EVOとかもそうなんですが)格ゲーに限らず「ぷよぷよ」や「キャサリン」「マリオテニス」と言ったタイトルが行われてた事ですね。「対戦ゲーム」を受け入れるEVOの雰囲気がめちゃ好きだったので…

アケコンの展示。全部の写真載せるとエグイ枚数になっちゃうので2枚ですが、もっともっと展示されている数は多かったです。
こういったデバイスの展示はこれまでのEVOJapanとかでは無かった?初の試みかなと思う。それすらも曖昧。人は忘れる生き物。

MBTL部門の表彰
GBVS優勝、gamera選手

個人的今回めっちゃ良かったな~~~と思うフェイズ、表彰式。
激闘の末入賞したプレイヤーはその場で称えられる/称えられている所を見れるのがほんっと~~~に良い。
これまでのオンライン大会とかだと賞品を読み上げて、良くて声だけインタビューがあって終わりとか、選手はオフだけど無観客だったりとかのケースが続いてましたが、やっぱり選手の表情や生のコメントに観客の歓声や拍手とかが混ざると表彰式の感動、マシマシのマシでした。

会場の全プレイヤーを魅了したロートZマン。一部ではとあるツイートをきっかけに中身はときどさんなんじゃないかというお話すら立っていました。
めちゃ可愛かったのでこれからも活躍してほしい。ファンです。
ちなみに実況中ロートZさんの目薬を使わせて頂きました。めちゃくちゃ爽やかでスッキリするのでオススメ。ありがとうございました。

打って変わって最終日。会場中心に用意されたメインステージがいかにもEVOらしい。最終日最初の種目はGGST部門の8:30スタートでしたが、朝1番から多くの観客の方々が入ってくれてとても嬉かったですね。

全体通して「みんなで何かするのってやっぱ、ええな!」って感情がめっちゃ身体を駆け巡ったイベントでした。
対戦する時、観戦する時、ブースをまわる時も休憩取る時も、必ずすぐ横に話せる人や、同じ空間を楽しんでいる人がいるというのはこんなにイベントの没入度というか、一体感に関わって来るんだなっていうのを再体感しました。オフラインイベント、増えろ…!

実況のお話

お仕事としてのお話も少々。
今回は3日間通して「GGST部門」で実況を担当させて頂きました。

友達が撮ってくれた。ありがたや。

GGSTの大会で、世界のプレイヤーが争うのは昨年夏の「EVO2022」以来かと思います。代表選手が集う「ARCREVO FINAL」もありましたが、オープンな形で争うのは中々無かった機会。
1日目から、これまでのGGST部門で活躍していたプレイヤーは勿論、過去作で強かった選手も多く参加してくれていたみたいで、かなり色々な選手が見れた大会でした。

中でも話題をさらったのはやっぱり現役中学生のぽか選手。ウィナーズ勝ち残り。齢14歳。
学ランの初々しさと、自撮りしながら入場してくる貫録が良いギャップを生み出していました。
話を聞くと格ゲー歴は約1年。勝ち上がってこれた理由を聞くと「(キャラ相性的に)トーナメント運が良かったですね…」というあまりに謙虚な答えが返って来て、マジで貫録がありました。

そしてぽか選手の勝ち上がりによって生まれた、「格ゲーに勝つことで学校の先生に褒められる世界」こんなん全然考えられなかった時代と言うか、良くてノータッチ、なんなら小言を言われるくらいの時代もきっとあったと思うので、この世界線はかなり暖かくなりますね…

他にもギルティギアシリーズの強豪選手や、過去大会「GUILTY GEAR DUEL ONLINE」で優勝を果たした選手たちが全員残っていたり、プレイは勿論背景的にも見応え、伝え甲斐のある大会でした。

実況解説視点の表彰式

優勝したのはあまりにもキツイルーザーズランを完走した御傍選手。おめでとうございます🎉
試合が進むたびにどんどんどんどん勢いの乗っていくプレイがめちゃめちゃ印象的でした。GFにたどり着くころには誰も止められなくなってた。
勿論全ての試合が激戦ではありましたが、ルーザーズしょっぱなの御傍選手 VS TY選手はマジで死闘だったのでまだの方は是非↓から。全試合アツイよ。

EVO、ひいてはEVOJapanはそのタイトルを知らなくても「EVOだから見る」って人が結構多いと思っていて、その分初歩的なシステムもイチから説明する事を心がけてはいるんですが、こういう舞台は久しぶりだった事もあり「何にも知らない人が見ていたとして、どう喋れば楽しんでもらえるか」を考えるのは楽しかったです。EVOの場はどうしても特別感があり、緊張と高揚に包まれながら実況する幸せな時間でした。
また、三日間通して、「ギルティに関して/実況席の目線では」大きなトラブルも無く、過去のEVOJapan史上一番やりやすく喋らせて頂いた大会でした。
そういうのはスタッフさんの努力や参加者の協力あってのものなので、感謝。ありがとうございました。

そして1日目と2日目は「INZONE」さんのブースでも実況させて頂いていました。
「BEAT THE PRO 現役プロに挑戦!」トッププレイヤーを1人呼んで参加者と対戦し続けるみたいなイベントです。

ARCREVO FINAL 優勝のもっちー選手

1日目は世界大会覇者のもっちー選手。2日目は世界大会準優勝のTY選手とめちゃ豪華なゲスト。
お二人の人気もあり、遅い時間だったり大会途中の時間でも定員いっぱいの対戦希望者が来てくれました。
この人と対戦したい!と思われる選手も凄いし、対戦したい!と思って参加してくれる参加者の方々もありがたや。
自分は一人でのMCと実況をさせて頂きました。話を振る相手がいない中どう場を繋ぐのか、というシチュエーションは実は少なかったりするので、とても良い経験をさせて頂きました。

いずれまた

一通りの振りかえりは以上です。結構写真撮ろうと思ってはいたんですが、こう振り返るとやっぱりあまり多く残ってないのが悔やまれますね。
写真撮る余裕ないくらいに動き回っていた時間もあったので、そんな役割を与えて頂いていた事自体は勿論めちゃありがたい。
TwitterのTL見るだけでもかなり盛り上がってましたし、終わった後もどことなく格闘ゲーム界隈全体が活気づいている様な印象がまだ続いています。
僕自身もとても楽しみましたし、基本イベント終わった後ってやっぱり疲れてるんですが、3日間どっぷり浸かった翌日も結構気力があって活動的になれました。やはりオフラインイベント、栄養。
次EVOJapanがいつなのか、そもそも行われるのか解りませんが、もしまたやる時はまた全身で楽しもうと思います。その時はこのnote見返して記憶を鮮明にして行くぞ。

ここまでご覧頂きありがとうございました。
最後は今大会一番好きな画像貼り付けておきます。それではまた。

光の中に消えるGGST部門覇者、御傍選手

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