見出し画像

ゲーミング縁2019 -eスポーツ実況者になって一年半が経ちました-

ゲーミング縁(えにし)とは

ゲームを通じて培った縁の事である。

初めてのnoteで緊張しております。ウェルプレイド株式会社に所属しているふーひと申します。普段ゲームのイベントや大会にて実況解説・MCをしていて、所謂ゲームキャスター・eスポーツキャスターとも呼ばれています。
2018年の5月頃から活動し出して、今年は結構色々あったので、どんな事があったか残しておこうかなと急に思い立って今書いています。普段物書いてないと冒頭の挨拶に困りますね。
振り返りといいつつ、全部の出来事を振り返るとキリが無いので特に強く印象に残ってる事だけを記して行きたいと思います。それでも長くなると思いますがよろしくお願いします。

・大型大会が重なった1-3月

1月

「ドラゴンボールファイターズワールドツアーファイナル REDBULL FINAL SUMMONING」

実況をさせて頂きました。DBFZは2018年から少しずつ縁を頂いていて、EVO2018のGO1選手VSSonicFox選手の試合から大会も追いかけてました。当時は今よりもっと経験も浅く、けど任せて頂いたことに感謝と緊張で半々でした。
今でこそ慣れましたが初めての深夜帯実況でした。おおまかに深夜4時-12時くらいを2日間。この大会はファイナルの内容もさながらLCQ(現地最終予選)が非常に過酷で、優勝者だけがファイナル出場の権利を得るシングルトーナメントを4回行うというもの。
早めに負けて次のトナメ行っても良いイメージ作るの難しいだろうし、かといってTOP4-決勝で負けるともう既に次のトナメが始まっててすぐ試合に向かわなければならない。
選手の皆さんにとっては凄く過酷だったと思いますが、観てる側としては凄くのめりこめる内容でした。
その後のファイナルのレベルももちろんめちゃくちゃ高く、あっという間に時間が過ぎて行きましたね。DBFZの大会、ほんとに時が秒です。

2月

「EVOJapan2019 ソウルキャリバーⅥ部門」

実況させて頂きました。
実は依頼が来たのがDBFZのファイナル終わってすぐ、当日から2週間前くらいの時でした。
1月はほとんどDBFZをプレイしていて「ひと段落したしそろそろキャリバーもやろう」と思っていた頃、つまり依頼が来た時ほとんどキャリバーをプレイ出来ていなかったんですよね…
2週間で仕上がるのか?という不安が強かったのですが、チャンスを無碍にする択もあり得ないなと思い、引き受けてからずっとキャリバーをやって実況資料を作っていました。
結果として引き受けて本当に良かったと思います。自分の先生の様な存在であるおおさかさん、親身に応援してくれるマステルさんと3人で実況出来たのは夢の時間でしたし、試合も全部が本当に素晴らしかった。
実況もキャリバー勢・他ゲー勢の皆様から沢山の「良かった」を頂き、今の所人生で一番エゴサが捗った時期でした。ありがとうございます。
ソウルキャリバーは20年間、熱意の塊の様な開発・プレイヤー陣に支えられて続いてきたタイトルだと思っていて、そんな中「6から急に入ってきた自分が実況してコミュニティは納得するのかな」という不安も抱えていたりしたのですが、EVOJからコミュニティのみんなに受け入れてもらえるようになったな、と勝手に感じています(勿論それ以前から暖かく接して頂いておりました)
今の所一番良くできた実況は自分の中でこの大会なので、これを超えるのも2020年のひそかな目標です。

「Storia Game Arena(以下SGA)主催・運営」

これは実況とはちょっと毛色の違う活動です。
池袋のタイトーステーション西口6階には「STORIA」という喫茶店があります。喫茶店ですがゲームのイベントも時折開催しておりまして。
そこの運営の方から、「イベント主催、しない?」と肩をポンとして頂いたのがきっかけで、タイトルを色々変えながら大会を主催しています。
最初に行ったのは「ぷよぷよ」と「キャサリン・フルボディ」で2onトーナメントをする、というものでした。タイトル合同イベントが大好きなのでとにかく混ぜたかったんだと記憶しています。
両タイトルとも僕はほぼ知り合いがいなかったのですが、運よくそれぞれのコミュニティの中心人物の協力を得ることが出来てなんとかなりました。人に生かして頂いている。
「企業に許諾を取りに行く」「企画をイチから考える」「演者に依頼をする」などなど、普段実況をしているだけでは経験できない事が盛りだくさんで大変だけど勉強になります。ぷよ×キャサ、またやりたいですね。

「ウェルプレイドジャーナル ふーひーブレイク 連載」

これも実況とはちょっと毛色が違う話です。

所属先のウェルプレイドが運営しているeスポーツメディア「ウェルプレイドジャーナル」様々なタイトル・選手のインタビュー記事等幅広く更新をしています(今年の振り返り記事→https://wellplayed.media/column-2019top10-20191225/)
その編集の方から「コラム、書かない?」と肩をポンとして頂いたのがきっかけで、数か月に渡りいくつか記事を書かせて頂きました。今は連載が休止していますが、また語れる事が増えたら書きたいですね。
最初の記事を書く時「大体4000文字くらいで」という指定に「解りました!」と良い返事をし、これくらいだろうと目星つけて送った記事は10000文字超えていました。難しいね。
2019年以前の僕の事や、ゲームキャスターになったきっかけも書いてますので興味ある方はよければ是非→https://wellplayed.media/column-fuuhi78-20190220/

3月

「闘神祭2018-2019 ディシディアファイナルファンタジーAC部門」

実況をさせて頂きました。
元々格闘ゲームが好きだったので、闘神祭、ひいてはその前にあった闘劇は見てきていて、ずっと見る側だった場所に自分が立って喋る事になるとは思っておらず、人生って不思議だなあと思っていました。
ディシディアは格ゲーでは無く、普段ディシディアを知らない格ゲー勢にディシディアを知ってもらう機会でもあったのでそれ用に喋りを普段と変える事が大変だった覚えがあります。知らない人に解りやすく、知ってる人も飽きないように基本ルールを説明するのは難しい。

・海を渡った4-6月

4月

何も!ありませんでした!!
今年唯一1個もお仕事が無かった月でした。この時点で活動一年も立ってないぺーぺーなので仕事が無い月があるなんて当たり前なのですが、2018年の10月以降仕事が途切れてなかった僕はいっちょ前にショックを受けてた気がします。
どう善行を積むかだけを考えていました。

5月・活動一年がたった頃

「ドラゴンボールレジェンズ SHOWDOWN in LAS VEGAS」

日本語配信の進行・実況解説をさせて頂きました。ようするに全部です。
スマートフォンアプリ「ドラゴンボールレジェンズ」初の世界大会で、知っている人は知っているラスベガスのeスポーツアリーナで行われました。
実際現地に連れて行ってもらいのお仕事になり、まさか海外に仕事で行くことになるとは。現地まで行く時は一人だったので辿り着けるか無限に不安でしたが(野垂れ死ぬ覚悟はしてました)赤ん坊でもわかる乗り継ぎ説明書を頂き事無きを得ました。
実はこのゲーム、丁度この大会から1年前頃にリリースされて、その頃から「大会をやるかも」みたいな話を噂程度に聞いていました。
なので何かに繋がれば良いな~みたいにぽちぽちと一年間続けていましたが、まさか本当に繋がるとは。DBFZで「ドラゴンボール」絡みの実績は少しなりともあったので、それも良かったのかもしれません。
解説もすると言う事で、がっつりプレイヤーとしてもやりこみました。あくまで「実況のためのプレイ」に落ち着きがちだったこの頃の僕に、最高ランク目指して日々対戦しまくる、という感覚を取り戻させてくれたゲームです。
当日メインステージのMCをやっていた超カッコイイ人・マイキーさんとは後述するEVOで再会したし、現地で出会ったフランス人選手のMutenは今でもちょくちょくTwitterでやり取りをしています。良い出会いにも恵まれた現場でした。

6月

「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019 ポッ拳部門」

実況させて頂きました。
毎年夏に海外で開かれる「ポケモン」の世界大会、ポケモンWCS。ゲーム部門、カード部門、ポッ拳部門の三部門があります
この大会は勝つとWCS出場権利を得られる世界大会予選・日本代表決定大会といった位置づけで、そのポッ拳部門の実況です。
ポッ拳は自分が実況の道に進むきっかけになったゲームなので、こうして関わらせて頂けるのは凄く嬉しい。
解説として一緒に喋ったエルムさんはポッ拳トッププレイヤーにしてイベントオーガナイザーです。一緒にイベント運営した事も多く、そういう仲間とこうしてお仕事できるのはエモみを感じます。
2日目は日頃お世話になってる大先輩のコーリーさん、ポッ拳アンバサダーと転生した開発者星野さんの4人で喋りました。最高か?

「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE 第2回公式大会」

実況をさせて頂きました。
BBTAGも発売からプレイしていて(EVO2018でエントリーしてた/プール落ち)クロス元となったBB・UNI・P4Uも全部プレイしてたので凄く実況としてはアプローチしやすい…訳がありませんでした。技名とかを知っているアドはありましたが、このゲーム、ゲーム性は「唯一無二」です。
その話は超長くなっちゃうのでさておいて、発売から1年経ったゲームの実況ということでちょっと緊張してました。やっぱりコミュニティも固まりつつある頃で、本番の前から対戦会などにも少しだけお邪魔させて頂いていましたが、それでも初めましての方が圧倒的に多いですしね。
後この時大変だったのが、本番は12時からだったんですけどその前の深夜-朝の時間帯にDBFZの海外配信の実況をしていました。
なので朝まで実況してそのままこの現場に入った形で、いけるとは思いつつコンディション的には最良とは言えず。
とはいえそんな事情誰にも関係無い事ですので、最良の実況をしなければ…と気負ってましたが、結論から言うとゲームが面白すぎて杞憂でした。
かつて「このゲームの大会はぼくの考えた最強のBBTAG発表会」と聞いたことがありましたが、展開も早くプレイヤーの個性も物凄く出るゲーム性はほんとに見てて喋ってて面白く、眠さとか緊張とかはすぐに吹き飛び、楽しみつつ実況させて頂きました。面白いゲームは栄養になり得ます。
個人的に「カジュアルに観戦するなら一番面白い格闘ゲーム」だと思っています。

「Redbull Friday Night Streaks エースコンバット7/パックマンチャンピオンシップスエディション2」

進行・実況させて頂きました。
優勝者に99999円が贈呈される(合法です)「Redbull Friday Night Streaks」そのエースコンバット7大会、パックマン大会を喋りました。
どちらも僭越ながらプレイ経験がなく、期間内で出来る限りの準備で臨みましたが難しかったです。
特にエースコンバット勢の皆様は独特な空気感をお持ちでした。僕がこれまでやってきた現場(格ゲーとか)だとやっぱり良いプレイがあると歓声や拍手が起こるんですけど、試合が動いても凄く静かだったんですよね。
じゃあみんなが盛り上がってない、興味を持っていないかというとそうではなく、決着がつくまでじっと見守っているんです。固唾を飲んで、という表現が適切かもしれません。そして決着がつくと少しだけ張り詰めた空気が緩んで、ぱらぱらと拍手が起こります。皆さん凄く真剣に試合を見ていて、エースコンバットへの思い入れを感じました。
パックマンもゲーム性が非常に面白く、対戦ではなくお互いに限られた時間でどれだけスコアを稼げるか?という内容で10先するというこれまた類を見ない者でした。
ステージが複数あり、相手の得意・苦手ステージの読みあいから、辿り着く先は究極の自分との勝負でここでしか見られない緊張感がありました。
対戦ゲームじゃなくても対戦・eスポーツは成立する最高の事例だったと思います。ちなみにオンスケで進んだ結果、終電が無くなりました。嬉しい

・夢叶ってやらかした7-9月

7月

ちょっと忙しくさせて頂いていましたが文字数削減のため割愛。年齢が一つ増えます。

8月

「EVO2019 ソウルキャリバーⅥ部門/ドラゴンボールファイターズ部門/BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE部門」

日本語配信でTOP8以降の実況をさせて頂きました。3タイトル。日程がどれも別々で良かった。
格闘ゲーム好きとして、この上ない光栄を頂いたと思ってます。気合入りすぎて7月後半からずっと「体調崩したくない…崩したくない…」と念仏のように唱えていました。
どの部門も滅茶苦茶アツかったです。キャリバーは日本でトップクラスの若手選手(海外初参加)が優勝し、DBFZは2018でもドラマを起こしたGO1選手VSSonicFox選手の聖戦。BBTAGでは、アークゲーでアメリカの選手が(日本の選手以外が)優勝するのはこれまででもほとんど無かった事例と聞いています。
ただ反省点も多く、当日の喋った内容と言うよりは事前の調査部分ですね…初日キャリバー、2日目DBFZ、3日目BBTAGというスケジュールで、初日をほとんどキャリバーのプールを追いかけるのに使ってしまったために、後の2タイトルのTOP8までのシーンをほぼ見逃してしまいました。その日の夜に試合の結果をネットで追う事だけでは限界があります。
EVOは物凄い人数がエントリーする大会なので、トーナメント前半で激アツカードが巻き起こる事も無い話ではありません。事前にトナメ表は公開されていたので、予めアツそうな試合をチェックしておいて計画的に観戦をするべきだったと思います。
TOP8は全試合配信されるからこそ、現地にいるならば配信されなかった部分のドラマを出来る限り伝えるのは必ずやるべきで、もし次機会があったらそこは改善したい。
とはいえやはりEVOと言う場は特別で、全日喋るという経験は本当に得難いものでした。2018年に初参加して、「いつかここで喋れるくらいになりたい」とひっそり夢に設定して帰国したのでこんなに早く叶うとは思っていなかったです。ありがとうございました。
仕事があろうがなかろうがEVOはこれからも行きたいので、今後も喋る機会を頂けるように頑張ります。

「ウェルプレイドフェスティバル」

総合MCをさせて頂きました。正直今年最大のやらかし案件です。
所属している「ウェルプレイド」が開く1dayイベントで、「みんな、まざろう」というコンセプトのもと様々なゲームタイトルが会場内でイベントを催し、それぞれのユーザーが集まり、ひいてはその場に無いタイトルのユーザーさんまでもお越し頂き、物凄い熱量を生み出すイベントとなりました。
ウェルプレイドには普段からめちゃくちゃお世話になっていて、このイベントのためにどれだけ苦労したかも全てでは無いにせよ聞き及んでいたので、しっかり盛り上げてちょっとでも恩返しがしたいなと思っていましたが…喉が死にました。
この日は日曜だったのですが、木曜から金・土と声を張る案件が続き、最後の最後で力尽きた感じです。出来る範囲で対策しましたが、どうしても聞いた時の「この人喉やってるな」感を拭うところまでは行けず。
イベントが非常に良かっただけに本当に後悔しています。前日までにどれだけ喉使ったかなんてそもそも依頼してくれた方々や参加者にとって関係の無い話なので、強靭な喉を目指して発声をまた学んでいます。
「ウェルプレイドフェスティバル」は来年3/1に大阪のeスポーツ施設「REDEE」にて第2回の開催が予定されています。チャンスがあるならリベンジしたいし、そうでなくても普通に遊びに行って楽しみたいなと思っております。みんなまざろう。

9月

「ウェルプレイドリーグ ぷよぷよeスポーツ」

MCをさせて頂きました。
「ウェルプレイドリーグ」は色々なタイトルのリーグを行っているのですが、毎回配信スタジオのセットや演出が凄くて「いつか出てみたい」と思っていたのでわくわくでした。
ぷよぷよも見てて超面白く、リーグを通じてちょっとずつ詳しくなれるのがモチベーションになります。階段積みしかできなかった僕も挟み込み、ひいてはGTRをよちよち歩きで組めるようになってきました。
動画で毎回お伝えしている「ぷよぷよを知らない人向けの観戦講座」がとても良く、全タイトルの全大会で採用されるべきものだと思っています。
ぷよぷよのリーグは四回の予選→決勝トーナメント みたいな形式で行われています。四回目の予選「アリィ杯」が来年2/9にあるので興味ある方はウェルプレイドリーグ(https://twitter.com/wp_league)のアカウントをチェックだ。

それから、東京ゲームショー2019がありましたね。
今回はTGSでのお仕事は無かったので、四日間フルで遊びに行かせて頂きました。TGSは凄く好きなイベントなので、仕事無いのはちょっと悔しかったです。去年はあったしね。
ただその悔しさもあり全日自宅と幕張を往復し、たくさんのブースを回って色んな方とお話をさせて頂く事が出来ました。
今はここでまいた種がいつか芽吹く事を祈って。四日間楽しかったです。でも埼玉と幕張の往復はキツイので次は宿取るからな…!!(去年も言った)

・濃かった!!10-12月

10月

はい台風絶対許さない~~~~~~~~~~~~~
お仕事が風に乗って飛んでいきました。もちろん身の安全を考慮して中止の判断をして頂いた運営の皆様には心から感謝しています。それはそれとして楽しみにしていた実況の機会が減ってしまうのは残念。人は自然には勝てない。

11月

「ソウルキャリバーⅥ World Invitational」
実況をさせて頂きました。これまでのキャリバーシーンにおいて優秀な成績を残した選手を7名招待し、+当日予選優勝者1名を加えた8名による大会です。ラスベガスのeスポーツアリーナで行われました。
この時既にキャリバーはシーズン2が発表されていて、シーズン1の集大成になる大会という位置づけでした。
トッププレイヤーとしてキャリバー界を引っ張る神園さんと、久しぶりに一緒に喋れたのも嬉しい。

「Red Bull DRAGONBALL FighterZ Wourd Tour Japan」

進行・実況をさせて頂きました。濃密度で言えば今年でも三本の指に入る大会だったかもしれない。
配信12時間のうち休憩30分という過密スケジュールでしたが、それを見越して元気をくれるかのような名試合の数々。予選からハイレベルだったものがTOP8になってからレベルの高さは天井を超え、体感6時間くらいの出来事の様に感じた1日でした。本当にお疲れ様でした。このレベルを更に超える事間違いなしのツアーファイナルが2月にあるので見ましょう。
余談ですが会場には選手なら自由に持って行っていい食べ物、飲み物がありまして、選手サポートが手厚い大会でした。長時間だったからこそ、こういう面にも行き届いているのは嬉しい。

「ゼノンザード THE 5Walls powered by RAGE」

実況をさせて頂きました。
ゼノンザードはDCGジャンルで、カードゲームは実況をするのも、なんならしっかりプレイするのもほぼ初めてなので(遊戯王・ポケカ等紙のカードは経験あったくらいです)ゲーム性の把握や実況のアプローチから結構悩んだのを覚えています。
イベントの完成度が凄く高かった。所謂リーダーになるキャラクター一人ひとりにキャラソン・専用BGMが用意されてるんですけど、ゲームだけでは無く超完成度の高い3Dモデルを使ったキャラクターライブや主題歌を歌っているアーティストさんの生ライブ等、ゲーム大会というより「ゲーム大会もやるエンターテインメント」イベントだったと思います。
また、このゲームは「AI」という言葉が一つのコンセプトになっています。実際にプレイをするプレイヤーの他に、バディとなるAIが一人いて、バディには「AIレベル」が設定されています。これは数をこなせばどんどん上がっていく。
で、ランクマッチでは相手とマッチングすると「自分VS相手のバディAI」「相手と自分のバディAI」が対戦します。つまりCPU戦なんですけど、このCPUがすっごいプレイングがガチなのでそこが退屈になる事はありません。なんなら長考による遅延とか煽り行為も絶対に発生しない。
「自分は負けちゃったけどバディAIは勝っていた」なんてのもザラで、リプレイ機能で「AIは自分とどこで違うプレイングをして、勝敗を分けたのか」が確認出来ます。ちなみに試合の流れは初手の手札までが一緒です。
何が言いたいかと言うと、「一人で上手くなる」という事に対して凄い親切です。試合中もAIが色々アドバイスをくれたりするので「一緒に戦ってる感」も強い。
キャラ・世界観やストーリーもしっかり作られてるので、オススメできるゲームだと思います。ルールがちょっと複雑なのだけが懸念ですね。

前置きが長くなっちゃいましたが、「5walls」も人VS人の対戦ではなく、「最強のAIに挑め!!」というイベントでした。明確に目標となる「敵」が存在している事で感情移入がしやすく参加者みんなが気持ちを一つに出来るのは、人VS人のシーンとはまた違った強みだな、と思いました。
ちなみにこのイベントが11月末、お話を頂いて覚え始めたのが10月末。11月にはSTORIAで「TEPPEN(新弾出たばかり)」のイベントもやったので、ひたすらカードを覚える一か月でした。ちゃんと数えてないけど300枚くらい覚えた気がする。

「ドラゴンボールレジェンズ動画番組-脱れじぇ-出演」

実況ではなく、ゲスト出演という役割でした。
5月に世界大会の実況をした「レジェンズ」のアップデート告知番組で、色々ゆるくトークしながらアプデ内容を紹介する番組です。
こういう普通のトーク番組の出演はなかなか無く、ゆるく楽しませて頂きました。楽しみすぎて収録の時1時間くらい喋ってました(動画自体は10分くらい)

12月

「ZONe Presents eSports 大学生最強決定戦」

総合MCをさせて頂きました。
エナジードリンク「ZONe」が主催する「eFootball ウイニングイレブン 2020」「Call of Duty:MOBILE」「クラッシュ・ロワイヤル」の3タイトルでそれぞれ「大学生最強」を決める大会です。タイトル合同はいいぞ。
渋谷のSOUND MUSIUM VISIONという、普段はナイトクラブとして稼働している場所が会場で、雰囲気も独特なものがありました。
ていうか一年通して薄々感じてたんですけど「MC」って立場めちゃくちゃ難しい。実況と違い台本に一言一言セリフが書かれているのでどこまで自分の言葉を出していいかも解らないし、「こういうアドリブ挟んだ方が良さそう」「でも蛇足にならないか?運営の意図するコンセプトからズレたりしないかな?」みたいな事を本番中にうだうだ考えだす始末でした。未熟。
せめてしっかり雰囲気暖めてから実況解説の方々にパスしたいと思い喋りました。うまく出来たかは僕が判断する事ではありませんが、MCとしての勉強は実況とは別に独立して行うべきだと今更思いました。
あ、イベント自体は超良かったです。時間も立ってくると会場にも歓声や拍手が飛び交うし、結構な数の方が3タイトル全部をしっかり楽しんで見てくれてたように感じました。
合同イベントは「知ってるタイトルの魅力を再確認し、知らないタイトルの魅力に触れる事が出来る」神イベントだと信じてやまないので、全部を観て頂ける事は本当に嬉しい。

「ディシディアファイナルファンタジーAC4周年 公式全国大会2019」

実況をさせて頂きました。
これまでのディシディアシーンを覆す最高の大会でしたね…
今までの大会って、勝つのは同じチームな事が多かったんですよ。予選を抜けて本戦に上がってくるのも、本戦を勝ち抜きTOP4まで勝ち残るのも、優勝するのも、プレイヤーならみんなが知ってる「あのチーム」みたいな感じで。勿論そのチームはしっかりとやりこんでいるプレイヤー達ばかりで、「やりこんだチームが勝つ」のは良い事ですが。
ですが今回は本戦に勝ち上がってきた20チームからして顔触れが今までと違いました。これまでの全国常連チームも多い中、半分くらいは「本戦初出場」のチームで。
どういう事だと調べてみると、出場したチームはしっかりとやりこみ続けているチームがほとんどだと解りました。
ゲームも4年目ともなると、やっぱり続けていてもプレイ頻度は落ちてくる部分があると思います。実際この大会も3月の闘神祭からおよそ9か月ぶり。
その合間の9か月も、しっかり自分のペースでやり続けた人達が予選を制して上がってきていた。界隈全体のプレイレベルが凄く上がっているのが解りました。
実際TOP4に勝ち残った面々、優勝したチームもこれまでの公式大会実績はあまり無いチームで、でも決勝のレベルは過去大会最高だったと断言出来ます。
ディシディアは稼働初期からプレイヤーとしてやりこんでいて大会にも出ていましたが、3年目の大会から、僕がウェルプレイドに所属した事をきっかけに演者として混ぜて頂くようになったタイトルです。そういう面もあり感慨深い大会でした。ディシディア、やってて良かったなぁ。

・ここまでありがとうございました

振り返りは以上です。お付き合い頂きありがとうございます。
特別大きなものだけ振り返っても結構な数がありますね。まだまだ少ないとは思うけど、去年と比べれば本当にたくさんの現場を経験させて頂きました。
それも活動をサポートしてくれるウェルプレイドや、信頼して仕事を任せてくれるクライアント様、なにより僕が喋る事を受け入れてくれるユーザー・視聴者の皆様のおかげだと思っています。
困った時助けてくれる同じ道の先輩や、立場は違えど同じ目線で悩める仲間にも支えられ、ゲームで培った縁で生かされているなと強く感じました(僕はこれを「ゲーミング縁」と呼んでいます)
特にユーザーの方々には本当に頭が上がりません。これは持論に近いんですけど、ゲーム大会の実況ってそのタイトルをしっかりやりこみ、プレイヤーとしてコミュニティの信頼を勝ち取った人間がマイクを握るのが最良だと思っていて。
これまでプレイもしていなかったのに(しているケースもあります)、突然「実況」の文脈でシーンに現れ我が物顔で喋っていく事のなんと図々しい事か…とは正直今でも思う事がありますし、皆さんに受け入れて頂けるかは毎回怖がっている部分でもあります。そもそも実況って上手くやれれば物凄く盛り上がるけど、コケると素晴らしいゲーム、素晴らしい試合のノイズになってしまうハイリスクハイリターンなものですので。
勿論喋るに値するようゲームはプレイし、準備して当日には臨みます。それでもプレイヤーの皆様とは圧倒的にプレイ時間が違いますし、僕は複数のタイトルを任せて頂いているので、なおさら一つにかける時間はどうしても少なくなってしまう部分があります。
幸運な事に、僕の目と耳で拾える範囲ではまだ僕が恐れている反応を感知した事はありません。本当にありがとうございます。
その厚意に甘えず、来年はまず今任せて頂いているタイトル一つ一つと向き合う時間を改めて取りながら、もっとタイトル・活動の幅を広げ、自分が理想とするプロの姿になれるよう歩いていきたいと思います。抽象的だ。
ちょっと仕事が増えてきたとはいえ、まだまだずっと前から業界で動いている先輩方の背中は遠いです。もっともっと経験摘んで勉強して考えも深めて、より視聴者・プレイヤー・運営開発の皆様に喜んでもらえる実況が出来るようになります。
そしていつか「実況の道で生きていきたい」と言う若い子が僕の前に現れた時に、手を差し伸べ、知識を授け、背中を押せるような実況者になるのがひとまずの目標です。
僕がそうした方々に助けられてきたように。

2020年もよろしくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?