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ポケモンユナイト アジアチャンピオンズリーグ説明書

こんにちは、水上です。
明日1/6から、ポケモンユナイトにてこんな大会が始まります。

Pokémon UNITE Asia Champions League 2023(以下アジアリーグ)
発表された時は賞金が出る事も含めて随分と話題になりましたし、過去大会で実績を出した実力派チームの招待制リーグだけあって、存在を知っている方は多いのでは無いでしょうか。

とはいえ初めての招待制リーグ、初めてのドラフトモード、そして優勝に至るまでのルールも結構複雑で、これまでポケモンユナイトの大会を見てきた方々にとっても馴染み無い要素が多い事も確かです。
「やる事は知ってるけどどこのチームが出るのかは知らない」「どういう形式でやるのかは知らない」「そもそもドラフトモードってなんやねん」という方も多いと思いますので、この記事内で
・大会形式の解説
・ドラフトモードについて
・(超簡単)出場チーム紹介
をやっていこうと思います。出来るだけ簡潔に纏めようとは思っておりますので、よろしくお願い致します。
詳しく自分で調べたいという方はこちらから↓

大会形式について

まずは大会形式。アジアリーグは「東アジアリーグ」「東南アジアリーグ」「インドリーグ」の3リーグ存在し、各リーグはそれぞれ5チームずつ招待されています。
その上で、各リーグで争う「Regular Season」と各リーグの上位2チームが進める「FINAL」が存在します。レギュラーは基本オンラインだけど、FINALはなんとマレーシアに招待されてのオフライン。スゴイね。

Regular season

まずは最初のステージとなるレギュラー。このレギュラーは1stステージと2ndステージに別れています。この辺がちょっとややこしい。
まずは1stステージでは全5チームによる総当たり戦が行われます。総当たりっていうのは全チームが全チームと戦うルール。
それが終わったら2ndステージ。1stの順位に基づいてシングルエリミネーションのトーナメントを行い、その上位2チームがFINALへと進出。
この「1stの順位に基づくトーナメント」っていうのが特殊な所で、
第1試合:1stの5位チーム対4位チーム
第2試合:第1試合の勝者対1stの3位チーム
準決勝:第2試合の勝者対1stの2位チーム
決勝:準決勝の勝者対1stの1位チーム

って感じでトーナメントが組まれます。つまりは総当たりで順位を決めて、その順位が高いほどトーナメントでシードが貰える、みたいな感じの覚え方でザックリ良いと思います。
更に言うならFINALの進出条件は「トナメの上位2チーム」なので、1stステージで1位になればその時点でFINAL進出が確定しますね。ちなむと全部Bo3の2試合先取で行われます。
これをそれぞれのリーグで行い、計6チームが「FINAL」進出となります。

FINAL

マレーシアのクアラルンプールで開催となります。ポケモンユナイトで勝つとマレーシアに行けるぞ。
このFINALも「Group Stage」と「Tournament Stage」の二つに分かれて進行します。グループステージは6チームをランダムに3:3で分けてそれぞれのグループで総当たり。グループ上位2チームの計4チームがトーナメントステージへ進出となります。
トーナメントステージはシングルエリミネーションですが、ここから戦いはBo5となります。対戦の組み合わせはどう割り振られるのか解りませんが、形式自体はレギュラーシーズンの2ndステージとは違って普通のトーナメント形式になる…と思います。

以上が大会形式。レギュラーシーズンがちょっと特殊ですが、要は沢山勝つとFINALに進めて、FINALでも沢山勝つと優勝出来るくらいの覚え方で良いと思います。
そして上記の試合は、全てにおいて「ドラフトモード」で行われます。

ドラフトモードとは

突如ポケモンユナイトに実装されたシステム。僕はポケモンユナイト以外のMOBAにあまり馴染みが無いのですが、他MOBAだと割と前提となるシステムみたいですね。
肝となる要素は2つ。
1.お互いに、使用禁止ポケモンを1体ずつ指定出来る。
2.選んだポケモンは、お互いに使用する事が出来ない
です。1個ずつ見ていきましょう。
まず1。対戦の一番最初に、「使用できないポケモン」をそれぞれ1体指定できます。
例:Aチームが「ヤミラミ」Bチームが「ドードリオ」を指定した場合、ヤミラミとドードリオはどちらも使用出来ない。
これは両チーム同時に指定しますので、両チームともに同じポケモンが選ばれる可能性も大いにあります。MOBAゲームだと一般的にこの行為を「BAN」と呼ぶみたいですね。
自分でドラフトモードをやってみた所、このBANポケモンを選ぶのに与えられる時間は30秒と結構短い時間でした。が、BANポケモンは一体指定するだけですので、どのチームもある程度は事前に決めてくると思います。

むしろ難しそうなのは2だと思います。
これまでのポケモンユナイトではお互いに使用ポケモンを5体選ぶ→ロード画面で全体の使用ポケモンが解るという流れでしたが、この前提が既に変わります。
まずは先攻後攻を決めます。先攻がA、後攻がBとして例を見てみましょう。
Aチームが最初に1匹選ぶ。

Bチームが2匹選ぶ。

Aチームが2匹選ぶ。

Bチームが2匹選ぶ。

Aチームが2匹選ぶ。

Bチームが最後に1匹選ぶ。
という流れでポケモン選択が進行していきます。
そして最初に話した通り、片方が選んだポケモンをもう片方は選択できません。Aチームが最初にサーナイトを選択したらBチームはサーナイトを使えないし、その後Bチームがハピナス・アマージョと選択したらAチームはハピナス・アマージョが使えない…と言った感じです。最終的には被り無しの10匹による対戦になります。

このルールがマジで難しいと思っていて、ポケモンユナイトってこれまで2-3匹くらいは使用ポケモンが被る事は珍しくないゲームでした。WCS期間で言えばハピナスアマージョのセットは鉄板で、お互いにその時の環境で特に強い数匹は入れた上で残りの枠をどうするか…みたいなイメージのある人は少なくないと思います。
それが「相手がアマージョ選んだからもう使えない」「ハピアマセットで選ばれたから自分たちは使えない」みたいなのは勿論、予め決めた構成をするつもりでポケモンを選んでいたら、途中で相手に使用するつもりだったポケモンを選択されてしまい、構成が少し歪になってしまった…みたいな事も起こると思います。
ポケモン選択は最初から両チーム公開で行うので、「相手があのポケモンを選んだから、相性の良さそうなポケモンを取っちゃおう」みたいな考えも出来ます。とにかく最初に描いた構成通りにポケモンが選択できなくなる要素は無限にあり、僕らはおろか選手ですらその時になってみないと自分が何を使う事になるのか解らないヤバイ(面白い)ルールです。
更にはその際のポケモン選択に当てられた制限時間が20秒という所がヤバさに拍車をかけています。
「やべっ、相手に使おうと思っていたポケモンを使われた!何使う?どういう構成にしていく?」という判断を20秒で行う必要があります。とんでもない。

ある程度複数のポケモンを各々が使えるようにし、複数の構成パターンを用意した上でどれだけ柔軟に対応できるか、これまで以上に事前の準備・予想が大事になるルールだと思っています。僕にはどうなるかさっぱり解りません。

簡単出場チーム紹介

日本語配信を行う東アジアリーグ以外は超絶簡単に記します。
気になる方は配信で楽しもう!

東アジアリーグ

比較的馴染みのあるチームが多いリーグ。日本語配信を行うのもここになります。
T2(たきしまグロウパンチVer2.0)
T2_Supercell/T2_Ruin/T2_Haruta/T2_Ajun/T2_Hobachi/T2_Takishima
説明不要と言っても良い日本代表チーム。WCS2022では世界4位という実績をあげて、このリーグにも招待されています。
WCSの時とはメンバーも変わっていますが、WCSに基づく世界的な順位としては日本一位のチームという事で、かなり精力的に練習している印象が何より強い。メンバーがほぼ全員配信とかでその様子を発信してくれているので、その印象はなおさら濃いですよね。
直近の日本大会になるWinter Torunamentでも色々な編成を使用していたのが見えたので、今回に向けてどう準備しているのか、6人目?となるたきしまさんの出陣はあるのか等々楽しみなチームです。
日程的には1/6日の1試合目、全体のトップバッターとして「Hi5」と戦います。刮目せよ。

Secret Ship
逆張りヤ一ド/S2piui/S2芥川りぜ/S2_yakou/ObuyanTV・YT/岡本真琴
こちらも日本代表チーム。WCS期間は無限にあるんじゃないかってくらいの編成の幅が広く、本当に観る人たちを楽しませてくれたチームです。
その時の印象そのままで話すならかなり「専用構築」の多いチームだったのでこのルール向いている…様に見えて、突然相手チームに予定していたポケモンを使用された際の修正が難しそうな感じもあります。
とはいえWCSの時とはメンバーも違いますし、どういう戦略を用意してくるのかめちゃ楽しみなチームですね。
このチームの初戦は「Eternity」。WCSでも同グループで戦い、その時は2-1で勝利しています。約半年越しの再戦どうなるか。

No Show
S4L-/엔큐・Enq/Chobo./1st_Blossom/ePe/MumChit
WCS韓国リージョンの代表チーム。WCSでの実績は5位タイになるのかな。
S4L選手のカイリューによる圧倒的エース感が印象的だったチームです。
このチームは11月のWinterで「MOLLU」というチーム名で参加していました。1名メンバーが変わっていますが、ほぼそのチームの印象で良いと思います。その時はS4L選手はゲッコウガで変わらずエースを担当。
Blossom選手はWinterでは見られませんでしたが、彼のカビゴンはWCS全体で見てもトップだったと思うんで、もし出番があるなら楽しみですね。

Eternity
ETY_Divel/HeRon/하나_花香ん/Wollon/최잔디/세준
韓国リージョン代表チーム。実績は7位タイのはず。ルーザーズにてNo Showとの韓国対決で敗れています。
ポケモンマスターとしてお馴染みのSejun選手がいるチームですね。WCS唯一のヨクバリスを使用した編成で、所謂ゴールマクロと呼ばれた動きを戦略に取り入れていたチームでした。
WCSからの変化として、하나_花香ん選手が加入しています。この選手は11月のWinterで優勝した「Violet」というチームでアマージョを担当していた選手。かなり上手かったので大分チーム力も増しているんじゃないかなと思います。個人的にはNo ShowとのWCS再戦も楽しみ。

Hi5
Hi5・ZzzRay/Hi5・BKZ/Hi5・ikura/Hi5・成弟/Hi5・WøRm/Hi5・無双
東アジアでは唯一のWCS未参加チーム。実績としては「Taiwan Open 2022 優勝」との事ですが、日本的には12月の第3回Winterでの優勝が印象強いでしょう。
ストライクで大暴れしていたこと、決勝でヤミラミ構成に対してヤミラミ構成を被せて勝ち切っていたりとかなり注目を集めましたね。チーム紹介では「みんな強い」と力強いコメントを頂きました。
当たり前ですがドラフトルールはWinterのルールとは全然勝手が違うと思うので、ドラフトでも「みんな強い」チーム力を見せつけてくれることを期待しています。

東南アジアリーグ

東南アジアリーグ。ここからはより簡単になります。
諸事情により画像はありません、すみません…!

Renaissance
Kamiru/mevius/Ruvis/Ice/Solo/dev
WCS3位のチームです。ファイトお化け。
当時のWCS環境では結構珍しかった、サーナイトやマフォクシー、花びらの舞フシギバナを採用してゴリゴリ戦いを挑んでくるチームでした。
ただ半分くらいメンバーが変わっているように見受けられるので、必然戦い方もWCSの頃とは違う事は予想されますね。

MYS
YeMu/NightmewFoxy/Yang/Froggy/Réßöñgs/Blazedl
Malaysia Open 2022優勝チーム、ひいては11月のWinter第2回で準優勝した「TeamMYS」。
Winterの大会では通して「アマージョ・ドードリオ・カビゴン・ミュウ・バリヤード」という構成を貫いて戦っていました。勿論ドラフトでは違うポケモンを採用する(せざるを得ない)パターンもあると思うので、Winterとはまた違った戦いが見れると思います。
後、恐らくですがYang選手、Réßöñgs選手はWCS期間にRenaissanceにいた選手ですね。昨日の友は今日の敵、見れると思います。

Secret Rare
Shua/Jrabsent/Heart1/Miva/Dan
Philippine Open 2022 優勝チーム。
東南アジア内ではぶっちぎりで情報が無いですね。11月のWinterで「Secret Rare Emerald」というチームがいたんですが、そこなのか…?

ESCAPE V
Thailand Open 優勝チーム。
そして第3回Winter Tournamentにて、サーナイト+エースバーンというガッツリ系の構成を披露して(しかもしっかりと勝利して)配信をかなり盛り上げてくれたチームです。
こういう極端な構成は、使われたくないポケモンを先に自分達で選んだりBANする事で弱点の部分をある程度コントロールできるので、もしかしたらWinterよりも爆発力が発揮されるかも…?個人的には超楽しみなチーム。

Rise
indonesia Open 2022 優勝チーム
所属選手は全員coming soon…となっています。そんな事ある?

インドリーグ

5チームありますが、WCSに出ていたRevenant Esports以外はまるで情報が無いため、ほぼ名前だけの紹介とさせてください。
レギュラーシーズンで実況する東アジアばっか調べてたらインドリーグまで手が着かなかった、というのが本音。FINALになる頃にはもうちょい調べておきます…ごめーん!

Revenant Esports
RNT・Crowley/RNT・BlizzarD/RNT・Swifty/RNT・Novaa/RNT・XesoL
WCSのインドリージョン代表チーム。
WCSの時はインドリージョンは1枠だったので、実質インド最強だったのかなと思います。
ただ半分ほどメンバーが変わっていて、特に中央エリアを担当してチームの核となっていたOMEN選手がいなくなっているので結構戦い方も変わっているんじゃなかろうか。

Gods Reign
GR • Divine/GR • VixzeN/GR • ScepTer/GR • Noxy/GR • OMEN

OMEN選手、いたぁ!

S8UL
S8UL・Might/S8UL・Cursed/S8UL・Tensei/S8UL・Ghoul/proD__

Marcos Gaming
MG • Meruem/MG • VoxZ/MG • Snowyy/MG • Kyurem/MG • Volc火山

True Rippers
TR・Ego上帝/TR・Daksh/TR・Devesh/TR・Kyō京/TR・Saif

配信見てね

以上となります。もはや東アジア以外はチーム紹介の体をなしていたかすら不明ですが…
チームの魅力っていうのは事前情報なしでも全然楽しめる(大会でしっかり魅力を見せてくれるので)と思うから、最低限大会形式とドラフトのルールを覚えたらちょっと楽しめる度合いが上がるんじゃないかと思います。
僕は東アジアリーグの実況を一部担当させて頂きます。偏り過ぎないようにはしつつ、WCSの時みたいに日本チームを応援するスタンスで行く所存でございます。良かったら皆さんも是非推しのチームに応援のツイートを送ってあげてください。
配信はこちら↓

日本語での配信は東アジアリーグだけですが、東南アジア、インドリーグ共に配信そのものはあると聞いているので、興味ある方は是非そちらもご覧いただけたら嬉しい。

色々初めてだらけの大会で、僕自身もまるでどうなるか想像つかない部分、皆さんに解りやすくお伝えしきれるか不安な部分もありますが、何よりドラフトを使用した新しいポケモンユナイトをかなり楽しみにしています。
その楽しむ心を忘れず、難しい所は解説のちょもすさんにお願いして、盛り上がりを皆さんにお届けできればなと思います。

それでは明日1/6日、19時にお会いしましょう。
よろしくお願い致します。

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