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今年買って良かったもの(2020年)は登山用フリース

今年もガジェット類を中心にいろいろなものを買いました。何を買ったかを振り返ると、自分がなににハマったかがよくわかります。たとえば今年前半は、プログラミングにハマりました。英語配列のキーボードをいくつか買って、徹底的にタイピングしました。

年後半は、登山にハマりました。というわけで、買い物も山で使えるものが多くなります。色々考えてみましたが、ガジェット 類よりも、山で使うフリースが年間通してベストな買い物になりました。

ミレー・ポーラーテックフリースと、モンベル・ジオライン・ラウンドネックシャツ

今年購入したもので、最も自分のクオリティ・オブ・ライフを向上させてくれたのは、この山用フリースでした。アウトレット商品で、10月下旬に8000円くらいで購入し、すでに登山だけではなく、日常生活にもなくてはならないアイテムになっています。

ミレーのフリースと組み合わせて使っているのが、モンベルのジオライン・ラウンドネックシャツというシャツです。

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基本性能が優れている

ミレーのフリース&モンベルのジオライン・ラウンドネックシャツという組み合わせ、まずは登山用衣類としての基本性能が優れています。
山歩きをするようになって、いろいろな先輩のウェブサイトの情報を調べるうちに分かったことがあります。登山用の衣類やアイテムは高額なものもあるが、それに見合う機能を備えているということです。そして山歩きの際の服は、レイヤーで着ることが大前提で作られているということです。暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着る。肌に近いレイヤーほど汗を吸収してそれを空気中に発散する能力が大切になり、肌から遠いレイヤーになるとその反対に体温を保温する能力が求められます(シェルと呼ばれたりするのは、まさにその特性を表していますね)。湿気は外に出したいが、体温に近い暖気は体のまわりに留めておきたい。外からの冷気や雨はシャットアウトしたい。通すものと通さないものの要求が厳しいので、ゴアテックスなどの機能性素材が重用され、よって値段も高くなるということです。

12月のこの時期では、動きやすいこと、保温性と熱放散という相反する性能を備えていること、汗が衣類や肌の表面に滞留せずにすぐ乾燥することが重要な機能になります。

モンベルのラウンドネックシャツは肌に直接身に付けるものです。かなりぴったりとした装着感で、身に付けた瞬間から体感温度が2、3度上がったような不思議な感じに包まれます。この肌着の上に、直接ミレーのフリースを着ます。こちらもぴったりとしたラインで、フード、首、裾、腕まわりに適度なテンションのゴムが入っているので、体温を逃しません。

山登りを始めて程なくすると、汗をかき始めます。そうするとモンベル・レイヤーが汗を吸収し、ミレーのレイヤーがそれを吸い取って外にどんどん放散してくれます。ザックを背負っている背中の発汗が一番多いのですが、休憩時間に休んでいる間にほぼ全て乾燥してくれます。今までは休憩時間に、汗をすったTシャツが冷えて体温を奪っていく感触があったのですが、そのような不快感がほぼ絶無になります。これが、山登りの衣類の実力なのかと感動しました。

生地の厚さが絶妙

ミレーのフリース、モンベルのシャツともにかなり薄手です。軽量に作られています。これは前述のような、重ね着を前提にしたレイヤーごとの機能がきちんと定義されているからです。薄く作られているにも関わらず、寒さを感じる臨界点がかなり低いです。街で来ているダッフルコートやセーターは、重ね着しても薄寒い感じがしていたのと比べると、ちょっとびっくりするほどです。

この薄さが、体の動かしやすさにつながり、体への負担をかなり軽減してくれます。コートやマフラーをしているとなんとなく首回りが重くて、肩こりに繋がる、という経験は誰でもしているのではないでしょうか。山の衣類はそういうことが少ない印象です。

さらに、この薄さの恩恵だなと感じているのは、腕時計を外巻きできることです。腕に直接着用せずに、服の上から時計をしているのはわけがあります。一つは時刻、高度計や温度計といった常に確認したい情報を、いちいち袖をめくることなく確認したいからです。手首や首、裾などをしっかり閉めることが保温に繋がるので、それらを一回一回崩して手首を確認するのは面倒くさいのです。

それから温度計のセンサーに対する体温の影響を少しでも小さくしたいということがあります。服の上でも正確な気温は測定できませんが、腕に直接巻いておくよりもましです。

さらにソーラー充電の腕時計を使っているので、直射日光に常に当てておけるメリットもあります。

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ポケットの大きさが絶妙

ミレーのフリースには、前面左右に一つずつチャック付きポケットがついています。ここに、登山用の詳細地図や測量野帳を入れることができます。登山用ザックは体にしっかりと固定して背負うことを前提にしているため、複数のストラップを調整して体に密着させます。地図などの頻繁に確認する物をザックに入れてしまうと、道に迷うたびにザックの調整作業をしなくてはなりません。すぐ取り出せるポケットに地図を入れておくと、地図を頻繁に見ることができるようになります。道に迷わないというだけではなく、目の前の現実の勾配と、地図に書かれた等高線を比較して、登山の経験値を高めることができます。地図の上での方向と現実の方向感覚を一致させる訓練にもなります。

というわけで、使いやすい位置に地図を入れられるポケットがあるというのは大変重宝しています。

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