世界のサーキットを回りたい。
noteのハッシュタグにあったので、書いてみよう。
新型コロナの影響でスポーツコンテンツは大きな影響を受けている。世界各地を飛び回るF1もまた、この影響を受けて、前半戦は開催できていない状況である。
そこで、私が一度は行きたい世界のサーキットを紹介し、自分のF1熱を取り戻す旅に出かけよう。
誰もが欲する、モンテカルロの栄冠。
F1を語るうえで欠かすことができない場所が、このモンテカルロ市街地コース(モナコ)である。
直線部分が少なくコーナーが多いため、車の空力性能が強く問われる。
このコース最大の特徴は、とにかく”狭い”こと。
ご覧の通り、片側1車線の一般道をコースにしている為、コース幅が狭く追い抜きが困難である。また、一つのミスが即クラッシュにつながるため、セーフティカーの出動確率も高く、波乱が起きやすいコースでもある。
それだけに、数々の名勝負も生まれている。特筆すべきは1992年、アイルトン・セナとナイジェル・マンセルの一騎打ちはその実況とともにあまりにも有名だろう。
『モナコでの勝利は、他のGPの3勝分に値する』とまで言わしめるこの場所で、セナ以来のホンダエンジンによる勝利の雄たけびを聞ける日を願ってならない。
エンジンの限界に挑む、スパ・フランコルシャン。
前述のモンテカルロは、1周当たりのコース距離が3.340kmと最も短いコースである。一方、ここで紹介したいスパ・フランコルシャンサーキット(ベルギー)は、1周当たり7.004kmと現在最長の長さを誇る。
このコースは、コース平均速度が240km/hを越える超高速サーキットで、コースの75%以上をエンジン全開で駆け抜けるため、エンジンの性能が強く要求される。
名物コーナーは、2~4コーナー「オー・ルージュ」であろう。
たった2秒で80mを駆け上がっていくこの連続コーナーは、ドライバーに横方向に5Gの力が働くとされ、ドライバーの度胸を試すコーナーである。そこからケメルストレートまで全開で行くため、激しいクラッシュも起こりやすく、2019年のF2では死亡事故も発生してしまった。
また、コース周辺は深い森となっていて、それにより天候が急変することが珍しくない。『スパ・ウェザー』と呼ばれる神のいたずらが予選や決勝レースに大きな影響を与える。
日本の誇り、鈴鹿サーキット。
最後は、F1日本GPの開催地にして、日本モータースポーツ界の聖地ともいうべき場所、鈴鹿サーキット。
コース最大の特徴は、コースが8の字型になっていることだ。また、前半は中速コーナーが多くマシンの空力性能が、後半はスプーンコーナーから130Rのあたりを全開で走るためエンジン性能が問われる。まさに総合力が問われるコースなのだ。
鈴鹿の名物といえば、1コーナーを抜けた後の3~5コーナーにあるS字コーナーである。世界のサーキットでも最高難易度ともいわれる鈴鹿のセクター1攻略のカギとなる。ドライバーズタイトル4連覇の経験を持つセバスチャン・ベッテルをして「神の手によって作られたコース」と言わしめたこのS字は、ドライバーが左・右・左とリズムよくステアリングを動かしていくことが求められる。
オーバーテイクは難しいとされているが、2010年に小林可夢偉が見せたヘアピンのオーバーテイクはいまだに語り草となっている。
そして、2年後の2012年、可夢偉は佐藤琢磨以来の表彰台を鈴鹿の地で獲得したのである。
今回はモンテカルロ市街地コース、スパ・フランコルシャン・サーキット、そして鈴鹿サーキットをご紹介したが、まだまだほかにも皆さんに知ってほしい場所がたくさんあるので、シリーズ化してみようと思います。
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