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#33 相手が求めているものは1つじゃない

※音声版は以下からご視聴いただけます!

普段、子ども・若者とかかわるユースワーカーという仕事をしながら、5歳と2歳の子どもの子育てもしている私が、仕事や日常での気づきについて発信するチャンネルです。

さて今日は、「求めているものは一つじゃない」というテーマでお話していきます。


◯ユースセンターとは?

私は普段、ユースセンターというところで、ユースワークの仕事をしています。

一般的に「児童館」と呼ばれる場所は、小学生が主にやってくる場所です。小学生と中学生・高校生が同じもので楽しめるわけではなかったりします。

そのため、主に中高生や大学生などをターゲットにした場所がユースセンターです。

無料で使える施設で、みなさんも、学校帰りによく友だちと公園や道端で何時間もしゃべっていた経験ってみなさんにもありませんか?

それができる、夏は涼しく、冬は温かい室内。というイメージです。
ずっといても怒られない場所です。

元マクド店員のユースワーカーは、
ずっといても怒られないマクドみたいなもの。
と表現していました。そんな場所です。

◯相談と称賛が同時に得られる

今日はそこに通う若者のようすを見ていて、あることに気がつかせられました。
それは、「求めているものは1つとは限らない」ということです。

中高生にとっていろんなチャンスに出会える場所である一方で、家庭状況が複雑で大変な子たちの相談にのることも少なくありません。

先日も、そうやって若者の話をきいたり、自分たち以外で力になってくれる大人を紹介したりしていました。

ユースセンターには、みんなが集えるオープンラウンジがあるんです。
そこで、さっきまで少し深刻な話をしていた子が、ギターの弾き語りを披露する流れになりました。

これがもう、激うまで、すごいんです。
一緒にいた同年代の子たちが「うんまっ!」「すごっ!!」「もう1回!」「次この曲!」みたいな感じで、純粋にその子を賞賛していたんです。

その光景をみて、「なんかこういうのいいな〜」って思ったんですよね。

たいへんなときに親身になってきいてくれる大人の存在。
大人同士のつながりで、その子にとっては知らなかった、でも味方でいてくれる、新しい大人の存在。

一方で、歌やギターという、自分の特技を披露して、それをすごいと認めてくれる友達がいる。

単に大人に助けてもらうだけの自分。
同年代の仲間やスタッフから賞賛される自分。

どちらもまちがいなくその子の姿なのだけど、どっちの面も必要なのだと。

「話をきいてほしい」と相談してくれた子は、単にきいてほしいだけではないかもしれない。自分に直接届けてくれたお願い以外のことを実は求められているのかもしれない。

「相手が求めているものは1つじゃない」
そんな可能性も頭にいれながら、一緒に時間を過ごす人との時間を大切にしたいなと思った出来事でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また次回お会いしましょう!

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