マイペースに、自分らしく、丁寧に

家にいる時間が長くなってきたので、十数年ぶりにゲーム機器を買った。
子どもの時に遊んでいた作品がダウンロードできたから、懐かしいなーと思いながらゲーム開始。
さすがにいろいろ忘れていたから、攻略サイトのお世話になって進めていたんだけど、
ゲーム中盤くらいで何故かちょっと飽きてきてしまった。

プレイ済みの作品とはいえ、自分はあまり飽き性ではない方だし、ゲームをやるのも久しぶりだし、あまり飽きる要素はないのに、
なんでだろうなーと思いつつ、次にやるゲームを探していた。

そんな時に、アルルカン暁さんのRadiotalkでこんな話を聴いた。

「人が普通に出来る事が、自分は出来ない」という悩みと
「やりたいことがない」という悩みについて話しているときに、
暁さんは突然ポケモンの話を例に出すんだけども 笑。
なんだか、これがすごくわかりやすかった。

ポケモンも「最初3匹の中から選べ」って言われるけど、
それをずっと使い続ける人もいれば、やっていく中で変えていく人もいる。
これをやれば強くなるかとか、いまは検索すれば全部出てくるけど、
その沢山の情報を見てしまうと、
きっとこういう悩みを抱えている人は余計に疲れてしまう。
情報を見たり、普通はこうだと考えるよりも、
普通とは違ったとしても、自分なりにやってみる中でわかることがある。
それが自分の中で、思いもよらない形で繋がってくることもあるし。

私なりに掻い摘んでみると、こんな話をしてくれていた。

昔はゲームの攻略といえば攻略本だったけど、いまはそれに加えて、検索すればいち早くプレイした人の攻略サイトも出てくるし、レビューも出てくる。
昔は膨大過ぎてまとめられなかったようなゲームの情報が、誰でもすぐ発信できるようになったんだなーと思いつつも、情報が揃い過ぎてるような印象も受けた。
もちろんそれを見る人の使い方次第ではあると思うんだけど、
その情報に沿ってゲームを買えばクソゲーに当たることもないし、その情報に沿ってプレイすれば、ある程度の完成度でゲームをクリアすることが出来る物たち。

そういえば、子どものころの私は、ゲームをやるとき攻略本を使わないようにしてクリアを目指していた、ということを、この暁さんのポケモンの話を聴いて思い出した。
ゲームが発売して1週間以内にクリアしている友達もざらにいたけれど、私はそれを気にせずに自分のペースで楽しんでゲームを進めていた。

マイペースに、自分らしく、丁寧に

子どものころの自分は、この気持ちをとても大切にしていたんだ、っていうことに気付いてハッとした。
だからこそ、攻略本に頼らず、自分の発見とか感動とかにワクワクしながらゲームをするのが好きだったんだと思う。
それが大人になっていくにつれて、沢山の人と関わる中でそうも言ってられなくなってきて、周りや情報を意識しなければいけなくなって、
子供のころより色々考えるようになって、今がある。
でも、自分が無意識のうちにやってきた事も、こうやって思いもよらないところで、繋がるんだから、
やっぱり自分が大切にしてきた気持ちは、これからも大切にしていきたいなと思いました。
子どもってすごいなと思う、こうやって自分にとって大切なことをはじめからわかっていたりすることがあるから。

で、そんないろいろを踏まえた結果、
次に私がプレイしようと思っているのは、あえて攻略本を出さなかったFFとして有名なFFⅨ
攻略サイトは調べればそりゃもう沢山出てくるだろうけども、それにお世話にならずに挑戦してみよう。

FFⅨをクリアするころには、新しい未来が見えることを願って、
これを書きながら聴きたくなった曲を最後に。