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2022.9.17 アルルカン 9th ANNIVERSARY TOUR「決意を前に」at柏PALOOZA




もう一曲目はこれしかないって思ってたサイレン
アナタに会いたい気持ちを
のところで暁さんがたもちゃんのほうを振り返っていて、
当たり前なんだけど、いきなりたもちゃんがいなくなって一番不安だったのはメンバーだよなっておもって、そのまんまの気持ちに泣けた。
後のMCかイベントのときに暁さんが、たもちゃんを見つけた時のことを「怒るとかそういう気持ちは起こらなかった」って「あ、おるわ~みたいな感じで」って言ってて、
家から飛び出しちゃった猫を見つけたみたいな言い方でちょっと笑ってしまったけど、本当にそのまんまの気持ちだったんだろうな。

瘡蓋で血が流れるじゃなくて血を流してってうたってたのが、本当に今をあらわしてて心が痛かったけどすごく良かった。
本当に、痛みとか苦しみとかそれと向き合った後のアルルカンはとても強い。前奏の來堵さんのギターソロは心の叫びのようで本当に素晴らしかった。

なんなんこの時間って思うくらいにPICTURESまでずっと気まずかった、って暁さんが後で言ってたけど、
PICTURESの前のMCでまず、たもちゃんが話し出してまずは謝罪の言葉を伝えて、でもその最後に
またアルルカンの堕門として、これからもよろしくお願いします
って言ってくれて、その想いに大きな拍手が起こった瞬間
ステージに立つ5人の気持ちがふわって解けて暖かいものが溢れ出したのがわかった。
もしかしたら、こちらが思っている以上にたもちゃんはステージに立つのが怖いかもしれないって、ライブ前にふと思ったんだけど
ステージに立つのが怖かったのは、たもちゃんだけじゃなかったのかもしれない。
誰が何を起こしたからとかじゃなくて、5人全員でバンドに向き合ったからこそ、それがどういうふうにこちらに伝わるのか、どう伝えるのか、すごくいろんな気持ちがあったのかなって。
観ているこちらもそうだし、気持ちは人によって色々だとしても何も想わずにここに来た人はいなんだろうっておもった。

そのあとのPICTURES
暁さんが俺はここで遺書を書くってうたったとおりに
後半の歌詞が音源とは全く違う、今の歌詞になっていて
その最初で暁さんが前へ!って強く打ち出した時点でなんかもういろんな想いが溢れてしまったなー。
そのPICTURESからのMONSTERがすんごい熱かった!!
しかもラストサビ前で暁さんが「堕門!!」って言ってそっからたもちゃんのドラムが入っていくのが本当にグッときたよ…。

決意を前に…だけど
もう俺たちは決意の中にいる

PICTURESを出すときに
俺はみんなの胸ぐらをつかんでぶん殴るような曲にしたかった
だから、人によっては刺さりすぎるとか聞けないとかもあったと思う
でも、8月にPICTURESを出して、イベントをやって、
その中でその気持ちが変わってきて
今はPICTURESをみんなに好きになってもらいたいって思った
PICTURESでアルルカンやだってなった人にも好きになってもらいたい
こいつのこともそうだよ
いろいろあったけど、あの子を好きになってもらいたいし
俺たちがここに5人でいるっていうことが答えだから

これを言うとあれだけど
アルルカン良いことやってんじゃん
って思ってもらえるように

わかれうたを歌い始めるときに暁さんが
もうこの曲歌えないんじゃないかって思ったよって言ってて、
確かに、たもちゃんが戻って来てなかったらとか、アルルカンの決断によってはそういう未来があったかもしれない、
でもアルルカンはそれを選ばずに、ここで5人で居ることを選んだって思ったら
選ばなかった未来より 選んだ今を強く で涙が出た。

やろうと思ってたこと全部ふっとんだけど
ここでみんなの顔を見て、このツアーでどうしていきたいか決まりました
いろいろあったけど、いろいろあるのなんていつもそうで
俺だってそうだよ、こいつがいなくなったとき俺も病んだし

どんな気持ちで来たって、最後には笑って帰ってほしい
ここをそういう空間にしたい
君達が笑えることを増やしていきたい…って言おうと思ったんだけど
うん、増やしていきます、ね! 笑

ラストはsilly
とどめを刺してが終わった勢いのままはじまったからみんな手をあげてアルルカンと向き合ってて、
暁さんがしゃべってる感じがしてすごく良いよって
間奏のところで暁さんが手を横に振ったらみんな横に振ったり、すごく温かかった。

君たちが思っている以上に
君たちのその表情とかあげた手を見て俺は…なんていうんかな…
俺は、喜んでいます!笑

このまま終わるのかなって思ったら暁さんが
「アンコールやりたい人ー!?」って言いながら去っていってメンバーが「え??」ってなってたのすごい面白かったwで、アンコール明けいの一番にステージ出てきて「今までで一番アンコール早く出てきた!!」ってドヤ顔してたのよかったですね 笑。
アンコールはツアー前に暁さんが少し話してた撮影OK曲をここでやります!ということで選曲はSPELL
みんながスマホを構えた瞬間に暁さんが「おもしろい!ヒップホップみたい!」ってめっちゃ笑ってたけど、確かに見慣れぬ光景。
曲中も暁さんが「すごい真剣に撮ってるね 笑」って言ってて、終わったあとのアウトストアで「みんな楽しんでるんやろうけど、真剣に撮ってるから顔がこんな(真顔)で面白かった」って。
あと來堵さんがやっぱりというべきか「正直テンションあがらなかった!ライブなんだから動いちゃってもいいじゃん!」って言っていて本当に個性が出るなぁって思った 笑。
そんな感じでライブ終了後にアウトストアイベント。
今回は珍しくそんな來堵さんが司会してて「(前のツアーでは)俺らしゃべりすぎちゃって時間押して平日とかみんな帰れなくなるでしょ!ってマネージャーに怒られました!なので時間ちゃんとします!」って言ってはじまった 笑。
いつもタイムキーパーやってたのはたもちゃんだったから、暁さんがたもちゃんに声かけたんだけど、色々あったライブ終わりだからいつも以上にたもちゃんの反応が鈍く 笑。暁さんがそのまま「時間になったら君が口で言うんだよ、ピピピって」みたいなことを言っててなんだそりゃwってなった、くちアラーム 笑。

ライブについては色々新しい試みがあったからその話。
途中短いけどセッションタイムみたいなのがあってとても良かったんだけど、奈緒さんが「ちょっと短くてわかりづらかったよね、でも久しぶりにああいうのやってみようとおもって」って。
あと、世界の終わりと夜明け前が新しいイントロになっていて、イルカの鳴き声みたいな幻想的な雰囲気の高音ギターアレンジがすごく良くて、ただ、そのイントロの尺?をたもちゃんが間違えて設定してしまったらしく、暁さんが「間違えたのは俺じゃない!ナタリーに記事うってもいい!」って言ってて笑ったw

最後のsillyのことを來堵さんが「良かったよね。歌詞が好きなんだよなー。なんかほんと今日のためにあったんじゃないか!ってぐらいにすごいよかった!」って言っていて、わかるー!っておもった。
それに対して暁さんが「あったかい曲で良かったーーーこれが人のミスを踏みにじるような曲だったらどうなってたか!」みたいに言ってた、たしかに 笑。

そして暁さんがふっとバグサミのときに生ドラムなしでライブしたのはじめてかもしれない~って話し出したところから、自然にあの日の話になる。
奈緒さんが「はじめ寝坊かと思って 笑」って言っててやっぱりそう思ったんだって笑ってしまったw
奈緒さん「いや、でもあったやん前に、ついに来なかったことも 笑。だからそれかなっておもったんだけど」
本当に寝坊で来なかったこともあったのかってそっちのほうが衝撃だよ 笑。
でも夜まで来ないからこれはおかしいってなって4人でファミレスで待ってたらしい。
來堵さんが「俺と暁さん終電まで待ってたもんね」って言ったあたりで、ゴメンナサイ…といった雰囲気でどんどんシュンとしてくたもちゃん。
それを見て暁さんが「(この話するのも)今日ぐらいしかないし、今日話して終わりにして明日からはもうちょっとツアーっぽくしたい」って言ってたけど、こういうことを実際に話に出来るのって当たり前のことじゃないよなって感じた。
でもメンバーがたもちゃんを責めている空気は感じられなかったし、かといって気を遣いすぎてそうなっているってわけでもなくて、本当にライブ中に示してくれたとおり5人で居るっていうことが全てというか、そういう空気をトークでも感じられて安心した。
ちなみに祥平さんは終始口数が少なくて、ライブのテンションのままというか、ずっと感極まってる感じだった、口を開くと泣き出しちゃいそうなぐらい。
そんな中で「ステージでは嘘つけないからね」って言ってたのが心に残った。

トーク終わってサイン会に入る時に暁さんが
「今日はついにビニールシートがありません」って言ってた。
インストアだとお店に寄ったりもするけど基本的にあった気がするし、サイン会でシートがないのって確かにすごく久しぶりかな?
暁さんも「俺らは割と真面目にやってるほうだけど」って言ってたけど、
他と比べてどういうというより、アルルカンがやってきたことがこうやって少しずつでも前に進んでるっていう実感が何だかうれしかったな。

最後の挨拶で來堵さんが
「コロナ禍になったときも思ったけどさ、あってよかったとは言わないけど、向き合う時間があってよかったって思う」って言っていて、今回のことだけじゃなくて今までのこと全部ひっくるめてすごく頷けた。
そういう時間があったからこそ生まれたものがもう数えきれないくらいある気がしていたから。
PICTURESっていう曲もまさにそう。

ライブの最後に暁さんが「色々あったけど笑っていこうぜ!…説得力ある!」
って笑っていたけれど、
上手く笑えないって、笑いたいって言ってた暁さんがこんなふうに言えるようになるんだから、そうやって色々あるからこそ「笑える」っていうこともあるかもしれない。
イベントのときに「自分で笑えるようになるといいよね」って暁さんがたもちゃんにふっと言ってた言葉が心に温かく響いた。