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【保存版】KPIマネジメントの進め方

こんにちは。
今回は、どんなビジネスでも出てくるKPIについて。

基本的な考え方から、KPIの考え方、作り方までのススメ方について話していきます。


KPIとは?


そもそも、KPIとはなんでしょうか?
皆様が考えるKPIとはなにか?考えてみてください。

だいたい、以下のような答えが出てくると思います。

これらは、皆様の回答と同様のものだったでしょうか?

さて、これら答えは「すべて不正解です」

KPIとKPIマネジメントとはなにか?

KPIとは、Key Performance Indicatorの略で「重要業績評価指標」と訳される。
KGIが最終目標(ゴール)の指標であるのに対して、
KPIはそのゴールまでのプロセスの達成状況を定点観測するための定量的な指標のこと。

https://www.synergy-marketing.co.jp/glossary/kpi/

つまり、事業成長の鍵を「定量化、数値化」したものがKPIになります。

KPIマネジメントとは、この事業成長の鍵とは何なのか?を会社として明確にし、数値目標として設定すること。になります。

KPIマネジメントにおいては4つの考慮事項、MC4があります。

MC4=Main Character 4の略です。

<Goal>
「いつまでに、なにを」の部分。
20xx年までに売上を、売上利益を。中途採用をなどの部分。
自社のゴールを「時期、内容」で決める。

<KGI>
いつまでに、なにを「どうするか?」の部分。
定量的に表す。
よくあるパターンだと、金額や人数、製造数など。
Goalとセットで会社が目指す今期〜数年スパンの目指す方向性を定量的に示すもの。

<CSF>
CSFとは「Critical Success Factor」の頭文字.
「重要成功要因」という意味の言葉。Goal、KGIを達成するために重要な影響を及ぼす要因を表す。

GoalやKGIを達成するためには、このCSF(重要成功要因)を洗い出して資源投下をしていく必要がある。
CSFとしては多くの指標があるが、Goal、KGIをMECEで分解したものを設定することが多い。

※参考:MECE
MECEは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った造語です。直訳すると「互いに重複せず、全体として漏れがない」という意味になりますが、「漏れなく、ダブりなく」という意味合いで使用されています。

https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-development/mece

<KPI>
CSFを定量的に示したもの。
GoalやKGIまでのプロセスの達成状況を定点観測するための定量的な指標のこと。

ここで最も重要なものはなんでしょうか?

一番重要なものはCSFです。
そして、CSFを定量化したKPIが「KGIの先行指標になっているか?」も同じように重要な指標となります。

先行指標とはどういう意味でしょうか?

KPIはよく信号機に例えられます。
これ、うまい表現だなーと思って感心した記憶があります。

KPIは信号機。そしてKGIの先行指標。

信号機

「このまま、KPIの通りにKGIに進んで良いのか?」を
判断するための指標がKPIです

さて、信号機というと、三色あります。
重要な色は上記図のように青と黄色になります。

なぜなのか?

まず、なぜ赤が重要ではないのか。
赤=もうどうしようもない失敗=手遅れになります。

赤信号を指標としてしまう、計測してしまうとどうなるでしょう?
KPI未達=KGI未達確定→Goal達成不可かつ取りうる改善策が無い。

となります。
これを指標にしてしまうと、NGが確定してしまった数値をただただ眺めるしか出来ません。

これは計測指標としては全くの無意味です。
よって、赤を重要な指標から除外しています。

では、青、黄色はどうでしょう。

青は「このまま進めばGoal/KGIが問題なく達成できるGOサイン」
黄色は「このまま進むとGoal/KGIの達成が危ぶまれるサイン」になります。

青はもちろん、そのまま進めばOK。
黄色は危ない要因を分析し、適切な改善策を打つことで青にも赤にもなります。

ハインリッヒの法則

製造などで有名なハインリッヒの法則。
重大な事故、ビジネスではGoal達成のNGを1(赤)とすると、その裏には軽微な事故や自己の要素、ヒヤリハットが隠れています。

重大な事故を防ぐためには、軽微な事故や事故の要素を払拭し対策する必要があります。

この軽微な事故や事故の要素=黄色信号を可視化し、適切な改善策を打つことがKPIマネジメントの肝になります。
KGIの先行指標であるべき、とは、この黄色信号のことを指します。

ここまで、KPIについて、信号機での例えを用いて説明してきました。

「売上1億がKPIだ!」「今期の利益目標は1,000万円だ!」これをKPIと思って設定することは…間違いです。

KPIは経営層がそのまま下ろすただの目標数字ではいけないのです。

では、CSF/KPIはどのように決め、運用するべきでしょうか?
会社のKPIを策定するために、CSFが重要だと話しました。

CSFってなんでしょう。
ネックレスで例えてみます。

こちらのネックレス、徐々に力を入れると最初に切れるところはどんなところでしょうか?

石があるところ?接続するところ?

最初に切れるこれらの箇所は「最も弱いところ」です。

CSFも同様。最も自社が弱いとされる箇所で考える必要があります。
もちろん、強みを伸ばす必要はありますが、最初に策定する場合、最も弱い箇所から考えるのが効果的です。

Critical Success Factor

Critical Success Factorです。
Critical=危機的なという文言の通り、まずは弱いところから考えましょう。

自社の弱みを洗い出した後は、以下ステップでKPIマネジメントを回していきます。

会社や部門によって必要なプロセスは変わりますが、上記プロセスでの設計が最も一般的かと存じます。
※個別の具体的な運用については、当方までDMなどでご連絡ください!

また、策定やブレストを行う上で使いやすいシートを以下にて共有いたします。

だいたい、上記シートを埋めることが出来ると
計測するべきKPIや、マネジメントで見る、改善すべきポイントが明確になります。

また改めて個別のブレストイメージなどはまとめさせていただきます。


まとめ

本日は、KPIについて。黄色信号の計測の重要性についてお話をいたしました。

自社の弱みの可視化=CSFの考え方を実行すると
現在のKPI設定の合理性や、CRM/SFAで実装しているグラフ、ダッシュボード運用のあり方について少しは参考にしていただけるのではないか?と存じます。

というか、参考になって欲しい…です。

よく使われる、KPIというものの目的、意味、運用のポイントについてまとめてみました。

また、少しでも参考になりましたらスキやSNSでご意見をいただけますと幸いです。
詳細について、自社のKPI策定についてご意見やご質問ご相談がございましうたらお気軽にご連絡ください。

では本日はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました!


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