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不幸体質からの卒業

物心がついた頃からずっと不幸だと思っていた。
家庭の事情、親の事業での借金、天性の男運の無さ。

それなりに幸せだった時も、もちろんある。
それでも、長くは続かない。
幸せでいると「本当は不幸の方が安心なんでしょ?だったらこっちの世界でいいじゃない?」と呼び戻される。

そんな事を繰り返し、それが当たり前だと思っていた。
干支が4周回って、もう「私の人生はこんなものか」と思ってたところで、その考えがひっくり返る出来事がこの夏に起きた。

このままじゃいけない、でもどうにもならない。
そんなことを思った時に、潜在意識の話を目にした。
前から知っていたけど、改めて学んでいて気がついた。

「この現実は自分が選んでいる」そして
「自分の概念で不幸せという状況を作っている」と

不幸になることを自分で選んでいたことは、分かっていた。
ある時は、それをネタにし笑いを取り、またある時は悲劇のヒロインを気取って同情されて…
そんな自分が大好きで、居心地がよかったのだと…

そこまで知って、後頭部をバットでフルスイングされたくらいの衝撃だった。
それと同時に「自分、気持ち悪っ!!」となった。
だって、自分が嫌っている構って女子と、やってることが何ら変わりがないのだから。

そして「じゃあ、もう不幸体質から卒業しよう」と強く思った。
でも、長年に渡り不幸体質の人がすぐに切り替えられるわけもない。
でも、それでは何も変わらない…

しばらく葛藤が続いたが、ある日こう思った「自分が幸せになることを許可してあげよう」と。

最初は激しい抵抗もあったけど「もう、これまで頑張ったでしょ?どん底もたくさん見たでしょ? だから幸せになってもいいよ。」「残りの人生、ずっと幸せでもいいんだよ。悪いことなんて何も起こらない。もし、借りにそうなったとしても、自分の概念がそうさせているんだよ。」とずっと落ち着くまで自分に言い聞かせていた。

それから、少しずつだけど毎日が幸せで楽しくなっていた。
結局のところ「無い」ものにフォーカスしていて「ある」ものに目を向けていなかっただけ…
だって、目の前が急に開けたり、天と地が大きくひっくり返る出来事は、一切起きてないのだから。

自分に許可をしてから1ヶ月で気がついた出来事。
干支が4周回っても、すぐに「もう、何にも変わらない!」と諦めてはまた繰り返していたのに、たった1ヶ月でこんなに気持ちが軽くなるとは思わなかった。

自分の抵抗を取って許可しただけで、見える景色が変わるなんて…。
正直、自分がいちばん驚いている。

「不幸体質でいること、悲劇のヒロインぶることで自分を守ってきたんだ…ありがとう、もうそのフィルターはいらないよ。そのフィルターが無くても、しっかり生きて行けるから。」そう言い聞かせて、今までの抵抗を解いてまた心の土に還してあげた。

私の残りの人生は、ずっと幸せ。
ずっと笑って生きていく。
そう、強く望んでいく。

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