魔法はいらない
「そういえば、君は僕の魔法を頼ろうとしたことはないんだよね。なんで?」
チャーミーが突然そんなことを聞いてきた。
周囲を誤魔化す為になんとなく登場させただけの死に設定なんだよなー。ゴツゴウシューギとか、ラミパスラミパス。ドウトデモナーレ。とか何となくそれっぽいことは書いたけど、それを前面に出したら、ドラ○もんみたいになるしなー……とメタい天の声が聞こえて……くるような気がした。
「そりゃ、胡散臭いからだ」
「胡散臭いって、魔法が?」チャーミーはそこから熱弁しはじめる。
「そもそも、人間だって歴史を紐解けば『錬金術』とか『占い』とか科学的な力以外信じていただろうよ。」一呼吸。
「科学においてもガリレオ裁判が超自然的な力を信じていたこともあったことの証左だろう?」区切って結論を出す。
「錬金術が信じられて、なんで魔法が信じられないんだ?人類さんよー」
「魔法じゃなくて、自称妖精おじさんって胡散臭いくない?」とズバリ言って
「魔法じゃなくてチャーミーが胡散臭いの」と大事なことなので2回言いました。
「ああ!?なんて言った!?妖精だからってバカにしてるのか!?」
魔法はチャーミーの中で大きなウェイトを占めていて地雷だったようだ……こないだのケンカ(※前話参照)もチャーミーの中でイライラしたらしく……あれは僕が多大に反省する要素があり、後日土下寝(※画像参照)して謝り倒したわけだけど。
怒りすぎて要点を理解していないのか、話をすりかえているのか分からないけど。乗ってやろう。
「その『妖精』とか『人類』とか主語大きくして、人を差別しているみたいな言い方は絶対やめた方がいいと思うよ?」いい例えを探してみる。
「例えば、僕が『地球人だからってバカにしてるのか!?』って言ったら、チャーミーどう思うんだよ?」
「地球人をバカにするな!俺が責任を持ってしばき倒すし、地球人代表に謝るよ!」
「どういう意味だよ!?」
これについても一晩口論になった。
後日、僕はチャーミーに本当の気持ちを伝えた。
「魔法に頼ったら、君を利用しているみたいで嫌なんだ」と伝えたら機嫌を直した。
その数時間後あまりに動くのが面倒臭すぎて「チャーミーそこのリモコン魔法で適当に僕に渡してよ」と言ったら、また機嫌が悪くなった。
2024年 文披31題 day11 錬金術
後書き
2日続けて、こういうノリです。
明日と明後日は少し落ち着く予定で、
15日の岬はまだ書いていませんが、
シリアスになるかも?
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