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我輩はカエルである


1匹小さなアマガエル。
彼は葉っぱの影に隠れながら、
移りゆく空を見るのが好きだった。

雲一つない快晴は焼かれそうで
苦手だけど。
雲の白混じりの水色の空が
なんだか、
快晴の強さを緩和させる
淡い優しい色使いで好きだし。
明け方の空の
濃紺から青に近づくときに見せる
紫がかった空や、
雨が近づいたときに見せる
ピンクの空が
紫陽花色に見えて好きなんだ。
この6月。
6月らしいと私は思う。

ところで人間は「緑」のことを「青」という人もいるんだってね。
私は私で、この若葉のような色に誇りを持っているけど、
この青と言われるのも悪い気がしないよ。

お題『空の濃度』雲の詩沫様
#雲の詩沫
#詩 #散文詩

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