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チャーミー
謎のおじさんと出会ってしまい一夏をおじさんと過ごすことになった僕。
記憶が飛んで、よく覚えていないのだけど「誰かと一夏を一緒に過ごさないとウサギさんだから寂しくてしんじゃうぞ☆病」とか「くるぶし痛いの痛いの倍返しで戻れ病」とか言ってて、動物愛護の精神が芽生えたからだったような気がする。
「そう言えば、名前聞いてなかったな。なんて名前なの?」
「野呂亮(のろすけ)。野呂 野呂亮」
「あ、その自己紹介の仕方YouTubeで見たことある。カッコよく聞こえる自己紹介の方法。名前入ってから、フルネーム名乗るのよな」
「おー。なんで、そんな俗な文化知ってるの?」
「そりゃあ、人間世界でうん10年と生きてる妖精ちゃんだからな」おじさんドヤ顔で衝撃な発言。
「妖精!?妖精なの!?」思わず身を乗り出す。
驚く僕に指を振り、チッチッチッとわざとらしい昭和仕草。
「天使と言ってもいい。なんせ一夏の思い出を作りに人間界に降りてきたんだから」
降りてきた?堕ちてきたと聞き間違えたのだろう。天使の概念が壊れそうな話だ。
「そういえば、おじさんの名前は?」
「チャーミー。チャーミングでキュートな天使の俺に相応しい名前だろ?」
さようですか。としか言いようがない。
「君の姿って他の人には見えてるの?」
「見えているけど、妖精が普通にいて当たり前って魔法を振りまいている。だから、見えているけど溶け込めているんだ」天使か妖精かキャラがブレブレ。
「魔法? 魔法なんて使えたんだ?」
「そら、そうだよ。妖精なんだから。ゴツゴウシューギって魔法が使えるんだ」
これ以上、ツッコンだらいけない話題と思い、他の質問に変える。
「その羽ってどんくらい飛べるの?」
「まぁ、ほら、こんなミニマムロリ系愛されボディだからそんな高く飛べるわけでもない。
高さは10メートルで、速さは時速70キロくらいだな」
なんか聞いてはいけない用語が飛び出したけどスルーして……ハエくらいか。ハエ叩きとか、殺虫剤とか効くのかな?
それにしても、魔法が使えて、ハ……虫と同じくらいの運動能力で飛べるのはすごくないか?
理不尽生物だと思ったけど、自称妖精は伊達ではないのかもしれない。
2024年 文披31題
3日目 お題『飛ぶ』
後書き
AIイラストくんで「おじさんの妖精」でイラストを作ってもらった結果。
なんでやねん!?
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魔法少女ゴツゴウシューギなんてタイトルにしたけど、魔法少女が本当に出てくるかは謎。
チッチッチッ。昭和仕草と書きましたが令和のアニメとかドラマでもこの仕草って見ます?
ないと思うけど。
昭和仕草といえば百均で蝿帳(はいちょう)を見て懐かしい気持ちになりました。
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