チャーミーと父
チャーミーが両親にどんなことを言ったかは知らないが、チャーミーが我が家に迎えられることになった。
これもチャーミーのゴツゴウシューギなる魔法のせいだろうか。
後日、父に聞いたところ、「パピプペポ星から嫁探しに聞く途中、宇宙船が墜落したところ野呂亮に助けられたとか言ってたぞ」と言っていた。
何それ僕知らない。
我が家で過ごして数日。
見ての通り怪しさしかないチャーミーが毒にも薬にもならないことを知り、家族に受け入れられるようになった。
そんなチャーミーの歓迎会ということで父がチャーミーと僕を連れて、ほんの少しお高めの居酒屋「磯野」に来ていた。
どうもこの街の人たちはネーミングセンスに欠けた住民ばかりである。
店に入ってすぐに生け簀(いけす)がある。ヒノキを基調として作られた生け簀は観賞用にも耐えられるよう鮮やかな照明で強調されて中の魚がより鮮度が高い印象を与えられる。
それも魚の生活の場としてのアクアリウムと目的が違うせいか、そういう光が魚にストレスになったりしないのだろうか?
など素朴な疑問は置いておく。
父とチャーミーは下ネタや定番の親父ギャグで盛り上がり「いやぁ、チャーミーさんとは他人の気がしませんな」等と嬉々と話している。
寒すぎる応酬に耐えられなくなり、僕は暖かいものを注文する。父の金なので遠慮なく高いものにしよう。
ステーキ。これにしよう。
「お、野呂亮。ステーキか。それは近くの牧場から牛を取ってくるとこらからやるから少し待つらしいぞ」などと待たされるメニューの時の定番ギャグを飛ばしてくる始末だ。
だめだ。何を頼んでも、この寒さはしのげない気がする。
仕方なく、僕はライフラークにすると決意した天井のしみ数えに勤しむことにした。
生け簀か魚が取り出され、板長がデモンストレーションで目の前で鮮やかな手捌きで処理する様を見て、父とチャーミーが手を叩いて「おぉー!」とはしゃいでいる。
この2人はなんでこんなに楽しそうなのだろう。
ジェネレーションギャップなんだろうか。
2人と僕の温度差だけで竜巻が出来そうだなーと妄想して場をやり過ごす。
とりあえず、父とは意気投合し上手くやっていけそうである。母との関係性は後日にでも書きたい。面倒くさくなったら書かないかもしれない。
2024年 文披31題
4日目 アクアリウム
後書き
母は出てくるか出てこないかも未定です。玉子とか野呂絵とか名前かもしれません。
もしかしたら急に亡くなっている設定になるかもしれません。行き当たりばったりに書いています。
ちゃんと計画を立てて文披31題に臨んでいる方には頭が下がります。
父の名前も決まっていないので、「父」で書いています。野呂太郎とかそんな名前が後日出てくるかもしれません。
居酒屋 磯野
板長の名前は波平かもしれない。
女将の名前はフネかもしれない。
……かもしれない。
名前が名前だけに魚料理が推しなのに、ステーキもある。それなりの時間をいただきます。
茨城県○町ステーキハウス○馬車の道路向かいに牧場があり窓から見える。
作者は待たされると「まぁ、今とってきているから仕方ないよね」と言い聞かせている。
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