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我々自身とこの星の材料は、今の太陽の前の太陽で作られた星屑なのだと知って驚いた事

こんにちは。 私は、いろいろな物事の仕組みについてとっても興味をもっている人間です。なぜ、そうなっているのか?という疑問です。科学的な法則や、いろいろな機械、コンピュータやインターネットもそうですし、なぜ薬が効くのかとか、光合成の仕組みとか、生物の進化とか、政治の仕組みとか、戦争へ至る要因とか、宗教の発達した原因や、人の心の動きのメカニズムなどがとても知りたくて、ある程度納得するところまで調べていきます。

で、今回は、身の回りにある物質のことを少し書いてみようと思いました。 物理学などの専門家ではない素人なので大体の理解を目指しています。間違いがあったらご教示ください。物質には、空気に含まれる酸素や窒素などから鉄や重い元素であるウラニウムなどまで、たくさんの元素があることを、学校の周期律表で学びました。 

高知県立大学から引用 周期律表


このまえ、鉄ができるまでを図解した本を図書館で見ました。鉄鉱石を掘り出すところから精鉄していくところまでが説明されていたのですが、その鉄鉱石がどこから来たのかは書かれていませんでした。また、小学校の理科の教科書には、太陽系は46億年前に宇宙に漂っているガスなどが集まり、太陽や地球ができていった、という記載があったように思います。
 一方で、この宇宙が137億年前のビッグバンから生まれ、誕生直後は水素原子ができただけだったとも習いました。水素原子が集まり、高密度で高温となって核融合が始まり、水素がヘリウムに合成され、その過程で莫大なエネルギーが発生して恒星が光輝いているのです。我々の太陽も恒星の一つです。そして、水素原子がなくなってくるとヘリウム原子がさらに重い原子に合成されていくのですが、恒星の中での核融合では鉄(Fe)の原子までしか合成されないのだそうです。つまり、鉄より軽い原子は核融合することでエネルギーを発生するのですが、鉄より重い物質を核融合させるには外部からエネルギーを与えなければならず、恒星の中で鉄まで核融合してしまうと、そこでエネルギー生成はなくなるのだと。そう、太陽のような恒星はエネルギーを生み出さず燃え尽きてしまう、のだそうです。



https://www.nipponsteel.com/company/nssmc/science/pdf/V15.pdf

では、我々の身の回りにある鉄より重い物質はどうやってつくられたのかというと、それは超新星爆発の時のエネルギーを使って鉄までの物質が核融合されて重い元素になったそうです。つまり、地球上にある鉄より重い元素、コバルトもニッケルも、銅も銀も金もウラニウムも、今の太陽の前にあった恒星が超新星爆発した時に生成された星屑なのだとか。

 これは、凄いことだと思いませんか? 我々の身の回りにある電気コードに使われている銅は超新星爆発の時に生成されたんですね。歯に詰める銀も、金の延べ棒もその時に生まれた物質なんです。
 そうすると、我々の身の回りの全ての物質は、現在の太陽の中で作られたんじゃなくて、46億年前のずっとに前に、巨大で光り輝いて、超新星爆発した恒星があって、その中で核融合で作られた鉄までの元素と、その星が超新星爆発した時につくられた鉄より重い物質が撒き散らされて、それらの残骸を含んだガスが太陽系を作る材料になったということです。この地球も、我々の体を作っている物質もこの恒星の超新星爆発がなかったらできてなかったんですね。

超新星爆発は、およそ太陽の10倍以上の大きさの恒星でないと起こらないそうですから、大きな恒星が一瞬で爆発したという過去があって、現在の我々につながっているという事実はとても興味深いです。

壮絶な星の最期 ー超新星爆発ー - 国立天文台


https://www.nao.ac.jp/open-day/2012/doc/naoj-fes-2012-tanaka.pdf

 大昔に、物質が生成されてきた経緯を理解すると、毎日、身の回りにある金属を見たり手にとったりするときに、この金属は46億年より以前に巨大な太陽があって、その最後の凄い爆発の時に作られたんだな、その時ってどうだったんだろうか、と想像してしまいます。
  我々の体を作っている物質や、身の回りにあるあらゆる物質は、太陽よりも前に存在していた巨大な恒星が超新星爆発して生まれたのであって、その当時の姿がどうだったのかを我々は見ることはできないのですが、それが今の我々を生み出していることに思いを馳せると本当に感慨深いです。

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