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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」④ 猿払村役場企画政策課・新家さん~「活気ある猿払村を後世に残すこと」が使命!”広報魂”と”猿払愛”~

この人えーぞ

「この人、エーゾ!」企画。
組織のなかで、マチのなかで、もがきがらも新たなチャレンジをしているひとを今回から紹介します。今回はこの方。

■新家拓朗(しんやたくろう):猿払村役場企画政策課課長補佐。1998年猿払村役場入庁。1980年猿払村出身。趣味は写真撮影、野球。

新家さんが現在取り組むプロジェクト"SARUFUTSU-LABO"

日本有数の”ホタテの村、猿払” 村全体が窮地に追い込まれた過去も知る新家さんの”広報魂””猿払愛”

 宗谷地方のオホーツク海側に面し、人口約2700人の猿払村。全国的にもホタテの産地として有名な、日本最北の村です。猿払村は昭和中期にはニシン漁の減退、炭鉱閉鎖など村全体が窮地に追い込まれた際、日本初となるホタテ稚貝の大規模放流事業を成功させ現在の繁栄に至る経緯があります。そんな猿払村で生まれ育ち、町のPR活動に人生を懸けるのが新家さんです。猿払村の歴史も知る新家さんの”広報魂””猿払愛”は入庁から2年目で早くも成果が出始めます。

 高校卒業後18歳で入庁した1年目は税務関係の仕事を右も左もわからないなか、無我夢中でこなす日々でした。転機は翌年すぐ訪れ、2年目に広報活動に携わると徐々に斬新アイデアと実行力で庁舎内外の改革を始めていきます。「当時広報さるふつ(地元広報紙)が年6回発行だったのですが、他の市町村は月一回の年12回発行が多かったのです。単純になんでうちだけ6回なの?村民には毎月情報を届けた方がいいだろうと思いました。しかし年12回にすると単純に費用も倍になるなと思い、これまでは外部にデザイン、レイアウトの発注をしていたのを広報編集システムを導入して職員自らが行う事にしました。」と2002年当時を振り返ります。

年12回発行になった現在の広報さるふつ 

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手間はかかっても良いものを!自分の考えたことが形になる”成功体験”が自信に。10億円の大事業も 

 村内外で積極的に情報を仕入れ、役場内でも改革を進める新家さんは村を紹介する冊子制作にも疑問を抱きます。「村勢要覧(そんせいようらん)という村を紹介する冊子があり、それをより良い物にしたいと思ったんです。普通行政は何社かから見積もり出してもらい1番安いところと契約するというのが通常。でもそれでよりよいものを作れるのかと。手間はかかるが、冊子制作の企画案のプレゼンを審査して、よりデザイン性や内容が優れた事業者と契約するようにした」と言うように新家さんは常に村民や地元以外から村にくるお客様の目線に立って感じる素直な疑問を解決していきました。「自分の考えたことが形になるという事を経験できたのが今の仕事に繋がってる」と成功体験で自信をつけていった新家さんはその後、光ケーブルを村内全域に張り巡らせる〝10億円〟の大事業を経験し、公務員としての活動はさらに勢いを増していきました。 

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