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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㊴士幌町・きくや旅館とラジオDJ/後藤さん~”十勝×仲間×発信” と”旅館業勉強” 経験をもとに描く十勝・北海道の未来像~

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、後藤朋子さん。道東の士幌町で3代続く旅館の事業継承を視野に月の半分を十勝で過ごし、残り半分を札幌でラジオDJとして活動し十勝と全道、全国を繋ぎ発信する日々を送る。

後藤朋子:1972年、帯広市出身。幼い頃からラジオDJに憧れ28歳で十勝のコミュニティラジオ局JAGAでDJデビュー。十勝毎日新聞社札幌支社を経て、23年退職。現在は士幌町で実家が営む旅館の事業継承に向け見習い生活をしつつ、ラジオDJや地方創生活動にも取り組む。趣味は少しのお酒とおいしい食事、クラブ、LIVE、バスケットボール観戦。

新聞社社員→旅館事業継承へ!ラジオDJと地方創生事業も取り組み、士幌町と札幌の2拠点生活

士幌町は十勝の北東部に位置する総面積の約60%が農用地という、まさに農畜産業の町で、人口は6000人弱です。きくや旅館は後藤さんの祖父にあたる後藤正雄さんが1942年に創業しました。旅館と言っても宿泊だけでなく、会食、お弁当、ご法要から祝いの席まで町の小さな催事場の役割も担ってきました。とりわけ七面鳥料理が人気で、そのルーツは1950年頃、正雄さんが米国軍人の残していった七面鳥を引き取り調理して提供したところ、名物料理となり”きくや旅館と言えば七面鳥料理”というお客様も多いそうです。

地元に愛される旅館の娘”である後藤さんは、十勝毎日新聞社系列のラジオ局DJ、十勝毎日新聞社札幌支社の勤務を経て、現在きくや旅館の事業継承を視野に入れています。「月の半分は士幌町で旅館の女将見習いというか、本当新入社員の気持ちで両親から色々教えてもらいながら奮闘しています(笑)もちろん実家なのでなんとなくの旅館業や会食などはわかっていたつもりでしたが、初の接客業は奥が深い…まだまだ見習いです。あと月の半分は、札幌を中心にラジオDJ(FM NORTH WAVE)など”しゃべる仕事”や田舎でのスポーツ教室など地方創生の仕事を”道内2拠点生活”で送っています。ハードな毎日ですが本当に楽しいです。自分でもどこからこんな元気が湧いてくるんだろうというくらい動き回ってます(笑)」と語ってくれました。

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