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トレイルデザイン-Sustainable Trail

それでは「サスティナブルトレイル」についてもう少し具体的な内容をみていきましょう。今回はトレイルビルダーのバイブルである「IMBA」の『Trail Solutions』から、サスティナブルトレイルを作る際の施工の方法論を紹介していきたいと思います。


Trail Grade

まずはトレイルの「Grade(グレード)」について理解しておきましょう。つまりトレイルの傾斜です。グレードを表すときはは「度(°)」で表すことが多いですが、トレイルビルドにおいては「パーセンテージ(%)」の方が便利なので、こちらで表すことが多いです。

例えば距離が100mで標高差が10mであれば、そのトレイルのグレードは10%ということになります。

距離 ÷ 標高差 = 傾斜
100m ÷   10m = 10%

トレイルを作る際にやってしまう間違いの多くは、このグレードに関するものです。まず、基本的に「Fall line(フォールライン)」と「Flat Area(フラットエリア)」を避けるようにしましょう。

フォールラインとは、水が落ちる・流れるラインです。例えば斜面に対して斜度が一番急な方向、直登するようなトレイルです。フォールライントレイルは水の浸食を受けやすくなるので避ける必要があります。

フラットエリアは文字通り平らなところです。平らな場所は、一見歩きやすく良いように思えますが、排水されづらいため、ぬかるみの原因となります。ぬかるみが生まれると、トレイル自体が弱くなりましす、ぬかるみ嫌ってハイカーの踏み外しを生む原因となりますので避けましょう。


The Five Essential Elements of Sustainable Trail

このようにグレードが非常に重要なわけですが、ではどのようにトレイルのグレードを決めれば良いのでしょうか。『Trail Solutions』では、そのための5つの決まり事が定められています。

The Half Rule

The Ten Percent Average Guideline

Maximum Sustainable Grade

Grade Reversals

Outslope


これらのルールを守ってトレイルをデザインすれば、おのずとサスティナブルなトレイル、つまり「Rolling Contour Trail 」の形になるでしょう。



参考


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