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技術の手前。 2021.3.12

タイトルを、「情報の手前」にしようかとも考えたが、言いたいことはこちらにもっと近いなと思い、技術の手前にしてみた。情報も技術も、何の前触れもなく忽然と現れるわけではなくて、情報は探している人が見つけ、技術は求めている人が引き出すと思っている。

こんな情報があればいいなとか、あるんじゃないかとかいった感覚。または、こんなことできたらいいなとか、できるんじゃないかといった妄想。超然とした夢物語ではなく、情報であれば微かだがボンヤリ見えているような、技術なら図面は描けないけど恐らくこんな感じのアプリか機械かみたいな連想。発明とは、こんな気分の集積がバネになるんじゃないか。
あるいは、生まれ出ずるその空気を醸すというか。僕は、デザインなら、チームを組んで、産み出すまで持っていけるが、それ以外はどなたかの頭脳と感性を頼らなければならない。彼らと共有できるのは、技術の前のカオスなアイデアの部分。デザインは思考プロセスが最初の80%と思っているが、まさにその段階とも被っている。難解な話となってしまった。