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静寂の中の情熱:仲道郁代さん「夢は何処へ」、天皇陛下もご一緒に2024/06/02

真央さんとヤマカズさんで興奮した翌日は、仲道さんのしっとりとしたピアノを聴きにサントリーホールへ。

警察犬や警官がいて、皇室がいらっしゃるのだなと思っていたら、天皇陛下がお出ましになりました。今回はお一人。P席だったので、ちょうとお向かい。お姿がよく見えました。観客が拍手でお出迎え。品格が違う!同世代のため、お知り合いを通じいろいろなエピソード(「本当にいい人なのよね~」といったポジティブなことばかり)が耳に入ってきていて、つい「なるちゃん」などと言ってしまうのですが、ますますご立派になられていますね。日本人として誇らしい気持ちになります。

仲道さんの演奏は深いです。そして、こだわりが格別。以前のリサイタルでも感じましたし、亀井さん、吉見さんへのマスタークラスでも、ここまで探求するものなのかと驚きました。

プログラム、かっこいい。


プログラムノート、読み応えありすぎ。
プログラム全体への想い、各曲目の解説、勉強になります。永久保存ですね。

ベートーヴェン:ソナタ第27番
ベートーヴェン:ソナタ第13番
ベートーヴェン:ソナタ第14番(月光)
シューベルト:ソナタ第18番(幻想)

一曲ずつ解説が入ります。
「月光」という名前はベートーヴェンがつけたものではないとのこと。知らなかった!

仲道さん、佇まいも演奏も気高い。そして、とにかく姿勢や手の使い方が美しい。P席から見とれてしまいました。
(最近、先生に姿勢を治されているので、仲道さんをイメージして弾こうと思った。)

演奏も無用な派手さはなく、作曲者へのリスペクトのもとに、その意図に迫れるだけ迫ろうとしていらっしゃるのが伝わってきました。素晴らしい!

アンコールはシューマンのトロイメライ。空気の中に音が溶けていくような・・・。

静けさの中に、仲道さんの熱い想い、強さが感じられたリサイタルでした。
陛下も大いに拍手をなさっていました。

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