勘違いの家づくり-経験と勘では家は安全にはならない-

「経験と勘がものをいう」
仕事をする上でよくある話
もちろんそれが悪いと言っているわけではない

ただ数値化できること・見える化できることは
経験と勘に頼らず検討した方が良いのでは?

住宅の耐震性も正に同じで
構造計算なんて必要ない
耐震等級3なんて必要ない
法律通り作っておけば、大地震が来た時に倒壊する確率は宝くじレベル
なんていう人がいる
経験と勘で

2000年以降に建てられた耐震等級1・2に相当する木造住宅
熊本地震で6%が倒壊または全壊となっています
(ちなみに宝くじ1億当たる確率は0.00001%だそう)

たかが6%?
よく考えてください
年間10棟住宅を建てる工務店が10年間で100棟住宅を作りました
地震が来て6軒の方が被災し、もうその家に住めなくなりました…
それでいいのでしょうか?

また上記と同じ耐震等級1・2に相当する住宅が
熊本地震で30%中破小破の被害を受けています
せっかくこだわって何千万円払って建てた家が
一瞬にして台無しになってしまう…

そしてその家が自分の大切な人の家だったら?

”何十年も家を建ててきたけど、一度も倒壊したことがないから大丈夫”
その家、今まで大地震に見舞われたことありますか?

日本は地震大国
いつ大地震が来てもおかしくない
だから耐震等級3は建築士としてお施主様に必ず提案すべき

構造計算を推奨する理由はまた次回

なんでもかんでも”経験と勘がものをいう”という勘違いを
どうか少しでも多くの方にご理解いただきたいと願い
身近なところから発信していきます

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