ご紹介/ 日本各地の「おでん」について
寒い季節が近づくと、「おでん」を思い浮かべます。
おでんは、日本全国で親しまれていますが、地域によってだし汁や具材が異なります。
そこで、今回では、地域ごとのおでんについてご紹介いたします。
〈目次〉
1.しょうが味噌おでん (青森県)
2.おでん(東京都)
3.おでん(静岡県)
4.こんにゃくのみそおでん(埼玉県)
5.味噌おでん(愛知県)
6.姫路おでん(兵庫県)
1.しょうが味噌おでん (青森県)
青森県青森市周辺では、おでんにしょうがをすりおろした味噌ダレをつけて食べるのが一般的です。
この食べ方は、戦後の闇市の屋台でおかみさんがおでんにしょうが入りの味噌をかけて出したのが始まりと言われています。
おでんの具材は特徴的で、陸奥湾の名産であるツブ貝や、ぼたん焼きちくわ、薄くて大きなさつま揚げである「大角天」、そして根曲がりだけ(たけのこ)などが使われています。
2.おでん(東京都)
昆布とかつお節から取っただしをベースに、何種類もの具材を醤油などの調味料で煮込んで作られます。
具材には、大根、じゃがいも、卵、しらたき、油揚げ、はんぺん、がんも、ちくわぶを使うのが一般的です。
お好みに合わせてからしを添えて食べます。
3.おでん(静岡県)
静岡市の郷土料理、静岡のおでんは、醤油などで下ごしらえした牛すじの煮汁とかつおだしをベースとした濃厚な黒いつゆが特徴的です。
静岡のおでんの始まりは大正時代ですが、第二次大戦後には廃棄処分されていた牛すじや豚モツを入れると人気が高まりました。
また、駿河湾から取れる新鮮な魚介類を使用した、黒はんぺんなどが使われます。
牛すじ、黒はんぺん、大根、卵などの具材はすべて串に刺され、最後に青のりや魚のだし粉をふりかけて食べます。
地元では駄菓子屋でも販売され、幅広い年齢層に親しまれています。
4.こんにゃくのみそおでん(埼玉県)
埼玉県の寄居町風布地区、秩父地域の伝統おでんには、具がシンプルな「こんにゃくみそおでん」があります。
特産の「こんにゃく」を三角形に切って串に刺し、沸騰した湯で温め、水気を切った後、甘めの味噌ダレにつけて食べます。
味噌ダレには、砂糖、ざらめ、日本酒などが加えられ、さらにすりつぶしたごま、ゆず、みかんの皮などを加えることもあります。
5.味噌おでん(愛知県)
愛知県の食文化には、八丁味噌に代表される豆味噌(赤味噌)が欠かせません。
愛知県ならではの「味噌おでん」は、土鍋で大根、卵、こんにゃく、焼き豆腐などの具材をだし汁で煮込み、具材が入った土鍋の中央に味噌壺を置き、具材を味噌ダレにつけて楽しみます。
6.姫路おでん(兵庫県)
姫路おでんは、生姜醤油をかけたり、つけて食べたりすることが特徴的です。
具材には牛すじ、大根、昆布、卵、ちくわ、こんにゃくなどが使われ、だし汁と醤油、みりんを合わせたおでんだしで1時間ほど煮込んで作られます。
参照元: 「ヤマキ かつお節 プラス」Webサイト
以上
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