花粉症 (基本編)
最近、なぜか暖かい日が続いています。
花粉症は、昨日まではなんともなかったのに、ある日突然、目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状が出始めます。
一体、何が原因でこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
今回は、花粉症の原因など、基本的な内容について解説したいと思います。
■なぜ、アレルギーが起きるのか?
アレルギー反応は、体内に入り込んだ原因物質(アレルゲン)を取り除こうとする免疫反応によって生じます。
これには「IgE抗体」という物質が関係しています。IgE抗体は、アレルゲンを侵入者と認識することで作られます。
■花粉症のメカニズム
花粉症は、目や鼻の細胞の表面に付着しているIgE抗体と花粉とが結合し、アレルギー症状と関係している「肥満細胞」と呼ばれる細胞から化学伝達物質が分泌され、それらの物質が神経や血管を刺激することで生じます。
主な症状としては目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどがあります。
症状には個人差があり、同じ量のアレルゲンが体内に入り込んでも、症状が出る人と出ない人とに分かれます。
毎年花粉のシーズンになると同じ症状を繰り返してしまうのは、このような細胞とアレルゲンの反応が繰り返されるからです。
■花粉症に悩む人が増えている理由
日本でスギやヒノキなどの花粉症に悩む人が増えているのは、第二次世界大戦後、森林資源の回復や増大を目的として、これらの樹木が大量に植林されたことが関係しています。
およそ30年以上の時を経て、花粉が作られるまでに成長したスギやヒノキは、風に乗って花粉をまき散らし、花粉症患者を増やし続けています。
また、大気汚染や地球温暖化、食生活の欧米化、住環境の変化、ストレスなども原因としてあげられています。
■免疫機能を正常に保つために
免疫機能が低下すると、花粉症の症状を増悪させる恐れがあります。
そのため、ストレスをためない生活をするなどして、免疫機能を正常に維持するよう努めることが大切と言われています。
以上
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