「ファミチキ」History
ファミチキは、ファミリーマートが2006年から販売し、同ブランドの主力商品となっているフライドチキンです。
ファミリーマートはファミチキを自らの「看板商品」と位置づけていて、世間一般からもファミリーマートを代表する商品と受け止められています。
今回は、この「ファミチキ」のHistoryについて、ご説明したいと思います。
1973年に埼玉で1号店を出店したファミリーマートは1987年に沖縄へ進出し、1997年には県内で百店舗を数えるようになった。
競合他社の沖縄参入を受けて沖縄ファミリーマートはオリジナル商品を開発することになった。そして、沖縄にはもともと揚げ物文化があり、米軍基地もあることから、フライドチキンを開発することにした。
食品会社からドラム(骨付きの鳥モモ肉)を仕入れるものの、ファミリーマート独自の味を作ろうと、風味を保つため工場だけでなく店内のフライヤーでの調理を取り入れるなど試行錯誤を続け、2000年にフライドチキンの発売へこぎつけた。これは狙い通り沖縄人の口に合い、沖縄でヒット商品になった。
かつて畜産業界に身を置いていた上田準二は、2001年にファミリーマートの社長に就任すると店舗巡回を行い、沖縄ファミリーマートのフライドチキンの出来の良さに感心し、競合他社との差別化を図るためこれを全国一丸で販売するよう指示した。
ローソンのからあげクン(1986年)以降、コンビニのホットスナックは一般的になっていたとはいえ、骨付きの本格的なフライドチキンをコンビニで提供するのはまだ珍しいことだったが、関東の若者を中心にこれが飛ぶように売れた。
しかし骨付きフライドチキンは食べるのが手間で手が汚れ、骨がゴミになるという難点があり、
また購入層の8割が男性に偏っていたことから、食べやすく女性客へも訴求できる商品を上田は模索した。
そこで、まず当時のフライドチキンは骨付きが一般的だったが、もも肉の腰側で骨が無くジューシーな「サイ」の部位を使うこととし、スパイスの配合、やみつき感にも研究を重ね、半年の開発期間を経て、2006年から販売を始めたのがファミチキだった。
ファミチキは客からも「食べやすい」「コンビニの味じゃない」と大好評で、発売していきなり大ヒット商品となった。
ファミチキの成功は競合他社を刺激し、その後に同じような骨無し一枚肉の類似商品(ローソンの「Lチキ」(2009年)、セブン-イレブンの「ななチキ」(2017年)などが開発・販売されているが、2000年代初頭から早くも専門店品質を実現していたファミチキの圧倒的優位を崩せてはいない。
参照元: 「ウィキペディア」
以上
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