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国富論から学ぶ 資本主義社会攻略のヒント

-第二次世界大戦後共産主義は崩壊し、自由資本主義社会は
 この世の春を迎えた。が、果たして幸せな結末を迎えたと言えるだろうか。
 歴史物語の終焉は、まだ暫く訪れそうにない。-

                            ユヴァル・ハラリ氏 3作目 21 Lessons for the 21 Century 
                                    1章 The end of history has been postponed より

こんにちは、しんのです。
皆さんは”国富論”はご存知でしょうか?

恐らく、著者のアダム・スミス氏と、”国富論”と”神の見えざる手”は、
社会科で暗記しても、中身について理解している人は少ないんじゃないかと思います。(私もそうでした。)

”国富論”とは1776年に発刊されており、原題は
An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations
直訳すると”国富の性質と原因の調査”です。

具体的には国が富めること、その要因はなんぞや? が記された本です。

今回は200年以上前に発刊された本書から、ユヴァル・ハラリ氏が21世紀の問題として取り上げているように、更に混乱を極めるであろう現代資本主義社会で生き抜くエッセンスを学びたいと思います。

1.アダム・スミスが描いた理想と現実の資本主義社会
国富論はアダム・スミス氏の理想とした国の成長を記したものです。
そこに記されているのは、国の成長によって大きくなった富のパイを社会的モラルを持って均等に分け合う社会 です。

理想的な社会ですね。

しかし、実際の近代資本主義は下記の通り。
富める者が資本主義社会のルールを利用し益々富み、貧しい者はより貧しくなる仕組みです。

まさに理想と現実。
不満を言っても始まりません。
資本主義社会のルールを理解し、富める側に回る努力する必要があります。

2.資本主義のルールと格差の加速
国富論には経営者は有利であるため、労働者を保護すべきとの主張が展開されています。それはモラルを持って成されるべき。さもなければ、治安の悪化を招くだろうと続きます。
実際には十分に機能している、と思いますか?
見事に治安が悪化して来ている、と思いませんか?

ここで学ぶべきは、”資本主義のルールを活用するためには起業家・投資家に回る必要がある”と言う事です。


また日本の治安の悪化は懸念の通りです。
アメリカに良くある軽犯罪が多発し、夜一人で歩けない街。
通ってはいけない路地がある街。ドラッグ中毒者、乞食が路上にいる街。
夜中、誘拐犯を見つけるためのアンバーアラートで叩き起こされる街。
そんな街に行くと私は、ホテルに居てもドキドキします。

今後は日本でも治安の良い地域と悪い地域の格差が加速していきそうです。
家や土地を買うならば、入念に調べる必要がありますね。

3.資産運用は複利効果と千載一遇のチャンスをモノにせよ
国富論曰く大地主・大資本家は代を重ね残り続け弊害を生むため良くないとのことです。
金持ちは何代にも渡って、いつまでも金持ち。

羨ましいですが、そう思っても仕方のないことですね。
このことからは、資産運用における時間的アドバンテージは大きいということです。すなわち長期間、投資に打ち込むことで①長期投資による複利のスノーボール効果②バブルや経済危機など資金を増やすチャンスがある、ということだと思います。

4.オリジナリティを出して実質独占状態にせよ
国富論には企業による独占は良くない。と記されてあります。
これは現代社会にも通じますね。

でね。気付いたんです。
企業から個人へパワーバランスが移るこれからの時代においては、オリジナリティな希少性を出せば、実質独占状態となり圧倒的に強いということです。

この部分は夢があるな、と思いました。
私もオリジナリティを追求して、お金を頂いても成立する様な良い
サービスを開発出来る様に日々研鑽します。

5.国民は教育されているものの、何も気にせず富を差し出す方が良い
国富論には国の富はそれを構成する国民によって決まると記されています。日本の場合、教育水準は高いです。

ただし、考える事に関してはどうでしょうか?
義務教育では、国にせっせと富を差し出すための教育しか与えられていません。
投資は言わずもがな英語教育も何故か”話す”部分には力が入れられていません。
納税を行うのはもちろん義務ですが、言いなりになるのではなく常識を疑い生き抜く力を身につけましょう。

まとめ
いかがだったでしょうか。
ユヴァル・ハラリ氏も指摘しているように、現代社会は大団円を迎えるどころか、残念ながら格差の極みに向かうと考えられます。

アダム・スミス氏が200年以上前に思い描いた国富論に近い世界は当分、訪れそうにありません。
私は少しでも富める側に回り、発言権や実行権を得てアダム・スミス氏が描いた理想の社会に近付くプロジェクトに投資や支援をしたいと思います。


それでは!🍃



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