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独自のビッグデータを駆使し、未来の医療に改革をもたらす。ーー株式会社ナレッジパレット

EY Innovative Startupは、今後著しい成長が期待される分野のスタートアップ企業を対象とした表彰制度です。
スタートアップ企業の中から革新性、成長性、社会性などの観点から審査し、受賞企業を選出します。優れた企業を正当に評価することで、経済活性化につながるイノベーションの促進をしたいと考えています。

EY Innovative Startup2022では、11分野にわたり14社が当アワードを受賞しました。
時代をリードするビジョンと技術を持った各社のインタビューをお届けします。

株式会社ナレッジパレットーーBiotech

科学技術が進歩した現代においても、難病や慢性疾患など、まだ満たされていない医療ニーズが多くあります。これらに応えるために、新薬や再生医療などの新しい治療アプローチの開発が進められていますが、開発コストは高く、開発期間は長く、成功確率も低いという問題があります。つまり、人類は未だ、生命の基本単位である細胞やその集団システムを完全に制御するツールを手にしていません。
私たちは、独自技術で取得し、蓄積を進めている細胞のビッグデータを活用して、細胞を高度にコントロールし、新薬・再生医療を創出する事業を行っています。

弊社の創薬事業では、研究開発の初期から、化合物等の薬の候補が、人間の細胞にどのような影響を与えるかを精密なビッグデータとして大量に取得し、製薬企業とともに新薬創出を進めています。また、再生医療事業では、生きた細胞が最終製品に含まれるために品質ばらつきと製造コストが課題となっている再生医療用細胞について、ビッグデータを活用してばらつきを制御する方法の開発と提供を進めています。

これらの事業を通して、必要とされる医療が必要なときに提供される世界作りに貢献して参ります。

代表取締役CEO 團野 宏樹
代表取締役CTO 福田 雅和

――御社のチームの強みはどこですか?

異なる専門性やバックグラウンドを活かし、各々のロールを果たすためにプライドをもって懸命に取り組む仲間。
彼ら彼女らがお互いに背中を預け合い、つないでいるバトンパスワークが当社のチームの強みです。個人のユニークさとそれが融合されたチームワークが当社事業の独自性の源泉となっています。

――御社で一番大切にしている価値観はなんですか?

「まじめに、ときにクレイジーに」
ひとが笑顔でいるためには、自分自身と大切な人たちが健康でいることは、必要条件だと思っています。
しかし、医療技術が発展した現代においても、満たされていない医療ニーズは多く残存し、新しい薬や新しい治療モダリティの実用化が待たれています。私たちはこれらの実用化に貢献し、世界中に、大切な人の大切な笑顔を増やし、人々が笑顔でいる一助となりたいと願っています。

その道のりは決して容易なものではありませんが、私たちがその世界をリアルに思い描き、ワクワクし、ときにクレイジーにみえるほどにのめり込むこと、その実現のために大まじめに取り組むことが大切であると思っています。

――10年後、市場はどうなっていると思いますか?

近年、新薬や新しい医療アプローチの開発の難易度が上昇していますが、人類が健康への道を諦めることは決してありません。
新型コロナウイルスの感染拡大に対応すべく mRNA ワクチンが多くの人のもとへ届いたように、開発・準備が進められている新しい医薬が数年単位で活発に市場に出てくるに違いありません。重要なのは、真に安全で有効な医薬が開発されることです。

イノベーティブな進展のあった次世代シーケンス技術やAI技術、それらを有機的に融合させる弊社らが取り組む事業領域、そして製薬業界のオープンイノベーションのエコシステムは、今後更に活性化していくことでしょう。

事業概要

企業名
株式会社ナレッジパレット

代表者名
代表取締役CEO 團野宏樹/代表取締役CTO 福田雅和

設立年月
2018年8月

事業概要
株式会社ナレッジパレットは、2020年の国際ベンチマーキング大会にて世界最高精度を有すると評価された、1細胞レベルの全遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)を応用することで、細胞のトランスクリプトームを基点とした表現型創薬及び再生医療高品質化を行っており、製薬企業や研究機関と共同研究を進めています。


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