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噤みの午後 News

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2018年12月の記事一覧

疋田龍乃介か笑福亭智丸か?: トークイベントのお知らせ

疋田龍乃介か笑福亭智丸か?: トークイベントのお知らせ

来る12月27日、この世の果の庭園にひそんだ本屋さん、神戸ワールドエンズ・ガーデンで疋田龍乃介と笑福亭智丸の三人でトークします。

(智丸です。どうぞ、よろしゅう↓)

疋田龍乃介は詩集『歯車 vs 丙午』で鮮烈なデビューを果たした現代詩人。蕎麦と納豆を中核に備えた過激な言語パフォーマンスに、僕は彼が詩誌「びーぐる」に投稿して来た時から度肝を抜かれ、目出度く詩集が出版されたときには栞に詩を献じたり

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「ミュンヘンの岡田利規」と福岡で:トークイベントのお知らせ

「ミュンヘンの岡田利規」と福岡で:トークイベントのお知らせ

岡田利規と初めて会ったのは2017年の元旦だった。場所はミュンヘン室内劇場近くのアパート。劇場が借り上げて、委嘱したアーティストに提供しているものだ。彼は年末からここに住み込んで、同劇場で発表する新作の制作に取り組んでいた。

引き合わせてくれたのは、その新作で音楽を担当するUさんの奥さんである、Kさん。彼女とはその数年前ウィーンで会っていた。オーストリアの写真家が撮った日本の写真に僕が詩的なテキ

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帯の話

帯の話

柴田元幸さんに新刊『前立腺歌日記』の帯文を書いていただいた。柴田さんに帯文をいただくのは、実はこれが二回目である。最初はいまからちょうど10年前、栩木伸明と一緒に訳したサイモン・アーミテージの詩集『キッド』(思潮社)だった。柴田さんはこんな風に書いてくださった。

「詩とは翻訳で失われる何かである」とロバート・フロストたちは言った。
「詩とは翻訳で得られる何かである」とチャールズ・シミックたちは言

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