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噤みの午後 News

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知らなくても生きてはいけることばかりだけれど……
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2017年5月の記事一覧

四元康祐+豊田和司+白島真=細見和之の輪@大阪文学学校⇒神戸新聞

四元康祐+豊田和司+白島真=細見和之の輪@大阪文学学校⇒神戸新聞

細見和之さんが、神戸新聞の詩集評で僕の新詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』と『小説』を取り上げてくださった。それだけでも嬉しいのに、もっと嬉しいのは同じ記事のなかに中学一年生からの友人豊田和司の処女詩集が取り上げられていることだ。

『あんぱん』。四月に帰国して初めて手に取ったのだが、まさかこの歳になって彼が詩を書き始め、ふたり並んで新聞で活字になるとは夢にも思わなかった。人生、なにが起こる

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『言語ジャック』、音楽にジャックされる!篠田昌伸作曲、「創る会」演奏

『言語ジャック』、音楽にジャックされる!篠田昌伸作曲、「創る会」演奏

久しぶりに日本へ帰ったら、嬉しいサプライズが待っていました。僕の詩集『言語ジャック』と『日本語の虜囚』に収められた7編の詩を、現代音楽の作曲家にしてピアニストでもある篠田昌伸さんが合唱曲にしてくださったのです。初演はさる2017年1月15日、Hakuju Hallにて、第25回「創る会」合唱団の演奏。

こちらが演奏風景を伝える「創る会」のホームページです。http://www1.odn.ne.j

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『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』『小説』:読売新聞書評(2017年5月7日付)

『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』『小説』:読売新聞書評(2017年5月7日付)

読売の尾崎真理子さんが新詩集二冊の書評を書いてくださった。それぞれにかなりの分量の詩集を二冊も読んで、その評を僅かな字数に圧縮するには凄まじいエネルギーが必要だ。あえてその労を引き受けてくださったことが、まずなによりも嬉しく、有り難い。

おまけにうち一冊の『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』(略して『単ぼた』)は政治的なプロテストソング集、もっとはっきり言えば現政権の政治運営に対する痛烈な批判が

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森山至貴の『旗』初公開!

森山至貴の『旗』初公開!

5月5日付の当ニュースにてお伝えした「美しすぎるハッカー犯罪」、森山至貴による合唱曲『旗』の音源がついに入手できた。まずはこちらからその調べに耳を澄ましていただきたい。

https://youtu.be/77_wL-zvNTk

(2016年12月11日豊洲ホールでの演奏風景)

同じ森山(曲)+四元(詩)による合唱曲でも、2012年に初演され朝日作曲賞を受賞した「混声合唱とピアノための『さよな

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『笑うバグ』「旗」音楽にハックされる:森山至貴の美しすぎる犯行

『笑うバグ』「旗」音楽にハックされる:森山至貴の美しすぎる犯行

先日『言語ジャック』が篠田昌伸氏作曲の合唱曲によってハイジャックされたという事件をお知らせしたばかりだが、実は数年前にも、我が処女詩集『笑うバグ』が音楽にハックされ、合唱曲として突然変異させられていたことが発覚した。ハッカーは若き社会学者でありながら作曲にも手を染めている森山至貴氏、同詩集に収められている「受付」「意思決定」「労務管理」「市場崩壊」の4編を「混声合唱とピアノのための『さよなら、ロレ

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詩とダンスのミュージアム by 野村喜和夫

詩とダンスのミュージアム by 野村喜和夫

ちょうど一週間前の4月22日、新詩集『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』『小説』二冊の同時刊行を記念するトークイベントが行われました。一緒にお話してくださったのは蜂飼耳さんと藤井貞和さん。その内容はいずれビデオでご紹介できると思いますが、今日お話したいのはその会場。世田谷の閑静な住宅街にある詩とダンスのミュージアムなんです。

なんとこのスペース、詩人の野村喜和夫さんと奥さんのフラメンコダンサー眞

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