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四元康祐
2018年10月22日 04:51
7月末、日本へ一時帰国しようとしている直前、東京新聞から書評の依頼があった。担当記者はYさん、一年ほど前にも詩の寄稿を依頼してくださった方だ。ちょうどその頃同じ東京新聞の望月衣塑子記者が官房長官を相手に勇猛果敢な質問を浴びせ始めていたので、その記者会見の模様に材をとった詩を提出したが、今回の依頼はナチス・ドイツ絡みの自伝的な小説、『ぼくの兄の場合』(ウーヴェ・ティム著 松永美穂訳 白水社)の書評だ