マガジンのカバー画像

噤みの午後 Diary

39
「噤みの午後日記」の続編。ただし身辺雑記厳禁。
運営しているクリエイター

2017年8月の記事一覧

ポーランドから帰ってくると、海が。



金曜日の夜ワルシャワから帰ってくると、郵便受けに大小二つの封筒が。大きな封筒からは、高橋順子さんの詩集『海へ』が出てきた。ブルーのグラデーションがとても美しい装丁だ。

その前に贈っていただいた御本は『海へびのぬけがら』だった。こちらは子供でも読める平易な言葉で書かれた短編集。

高橋さんの最初の詩集は『海まで』。海のほとりで生まれ育ったひとだから、海への思いも人一倍深い。それだけに、3.11

もっとみる
チェスワフ・ミウォッシュ詩集『世界』の仕掛け人とワルシャワで会う!

チェスワフ・ミウォッシュ詩集『世界』の仕掛け人とワルシャワで会う!

所用でポーランドのワルシャワに来ている。

ポーランドは僕にとって詩人の国だ。何よりもまずAdam Zagajewskiが思い浮かぶ。はじめてこの国を訪れたとき、ワルシャワ中央駅近くの書店でジャケ買いした彼の英訳詩集を、クラクフまでの車中で読んですっかり好きになった。

クラクフといえばシンボルスカだ。憧れのAdam Zagajewskiとある詩祭で一緒になったとき、彼もまたクラクフに住んでいてシ

もっとみる