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Japan Poetry Review

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日本の現代詩の批評フォーラム Japan Poetry Review (jpr) のうち、四元康祐が投稿したコンテンツのみ収めています。jpr の全貌は、以下のリンクからお入りく…
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#三宅勇介

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて: 三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第六回

三宅さん、 「頭で書くタイプの詩人」問題、炸裂しましたね。 なんだか三宅さんに僕の詩の弁…

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第五回

四元さん、 お返事ありがとうございます。 今回も色々考えさせられます。まずは、「頭で書く…

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第四回

三宅さん、 イスタンブールのDAMで行われたハルフェティ連詩の発表会、当日別の詩祭とぶつか…

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第三回

四元さん、お返事ありがとうございます。 様々な四元さんの投げかけ、大変興味深い問題が潜ん…

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第二回

三宅さん、 お手紙ありがとうございました。あれからちょうど一ヶ月ですね。まるでついさっき…

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第一回

四元さん、こんにちは。 今回、四元さんに誘われて、トルコの詩人の方々とトルコにて連詩を作…

三宅勇介インタビュー:AI編(その2)

四元: たしかに三宅さんが『歌論』のなかで紹介されているAI短歌を読んでみると、それが人間の詠んだ歌ではないと断言するのは難しいですよね。 誉められた仁王立ちする書き置きと色えんぴつに行く先見れば 金メダル空白がある悪夢から不思議な世界見てる時間を 「短歌自動作成」anzenhyogo.comより ぺらぺらの残りわずかな影になれ 給水塔は死んでしまった とくべつなあなたの犬の過ちがいっぱ

三宅勇介インタビュー:AIはどこまで詩に近づけるか(その4)

四元:三宅さんもRoger Penrose (1931年英国生まれの数学者、宇宙物理学者。量子力学の理論…

四元康祐
7年前

三宅勇介インタビュー:AI編(その3)

(前項より続く) 四元:「すべての詩の文章を『引用』で作った自由詩」、もう実際に書かれて…

四元康祐
7年前
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驚愕のシンクロニシティ:なんとPIWでもAI詩人の紹介が!

ここ数週間、三宅勇介に人工知能に関するインタビューを行っていた。その第一回分を今日公開…

四元康祐
7年前
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三宅勇介インタビュー:AIはどこまで詩に近づけるか?(その1)

四元: 三宅さんは最新詩集『亀霊』のなかに「三宅勇介の振りしたる人工知能による短歌」とい…

四元康祐
7年前
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ジャンル横断「日本語詩歌人」三宅勇介インタビュー:嘱目・幻視・詩の過去と未来につ…

――三宅さんの短歌や俳句を読んでいると、その場の光景がまざまざと眼に浮かんでくることがし…

四元康祐
7年前
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あらゆる詩的ジャンルを横断する「日本語詩歌人」三宅勇介インタビュー:快楽と自虐、…

2008年の『える―三宅勇介歌集』、2009年の『歌集 棟梁』に続いて、2017年2月に上梓された『亀…

四元康祐
7年前
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三つの石原吉郎像:細見和之、野村喜和夫、三宅勇介(その1)

2015年後半、相次いでふたつの石原吉郎論が出された。まず8月に細見和之の『石原吉郎――シベリア抑留詩人の生と詩』、そして11月には野村喜和夫の『証言と抒情――詩人石原吉郎と私たち』だ。いずれも300ページを超える大作である。そしてどちらも実際に現代詩を書き続けている実作者の手による評論である。そこからはおのずと共通した姿勢が浮かび上がる。細見も野村も、冷静で客観的な研究者ではあり得ないのだ。むしろふたりは詩人として己れの全存在を賭けるかのようにして石原吉郎を論じている。石原