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ピラミッドとオフィスビル

ピラミッドは古代エジプトの高貴なお方々のお墓と解釈しています、私。
実物を見たことはありませんが、でっかいですよね。ひたすらでっかい。
いったい何人の方があの大きなお墓に眠っているのか知りませんが。

あのピラミッドを見て何を感じますか?
「人間が作った素晴らしい建造物だ」
「いったいどれほどの労力をかけたのだろう?」
「石をどうやって積み上げたんだ?」
ま、いろいろですよね

もし「たった少数の人間のためにあんなでっかいお墓作って何を考えていたんだ古代の人たちは?」という疑問を抱いている人がいたら...
今日はそんな人のための内容です。

ピラミッドを建築するためには物凄い技術と労力が必要だったと思います。
建造に関わった人たちがどれだけいたかは知りませんが、明らかに長期間に渡って、明らかに彼らの生活を支えるための体制も必要だったわけです。
住まい、食事、トイレ、諸々。
私はピラミッド自体よりもこういう建造に関わった人々を動かす体制やその人たちの生活を支える物資の供給等に興味を持ちます。

ピラミッドを建造することに参加した人々は、奴隷だと思っていました。しかしある歴史のテレビ番組で、「栄誉ある建造に参加できていることに喜びを感じていた」といったような話を聞いて、あ、それもあり得るな、と。

ところで、私は都心にある高層ビルを目にすると、ピラミッドとだぶって見えてしまいます。
あのビルを建築し維持するための社会のありようは、ピラミッド建造の時代と根底は同じなのではないかと。

素敵なビルなオフィスビルで働くことは心地よいでしょう。冷暖房で快適、デスクも広々、PCも高性能、トイレもピッカピカ。

なのですが、そこで働く人たちの住まいはどうなのでしょうか?
ワンルームに住む独身、築40年の瓦屋根の家、3DLKの新築マンション。
いくらでも考えられますが、いずれも彼らが働くオフィスにはとてもじゃないけど届かない環境で生活していると思います。
(とってもとっても裕福な人たちはオフィスビル顔負けの家に住んでいるかもしれませんが)

この落差、何なんでしょうね?
なぜ、オフィスはこうも大きく立派でなければならないのでしょうか?
私はオフィスはそこそこでいいと思っています。それより自分の住まいは快適であってほしい。だから、高層ビルを見ると「この機能の家が欲しい」と思うわけです。

ピラミッドは何かを象徴したものです。その時代の価値観とでもいうべきか。
ピラミッドは高貴な人々のお墓。その建造に関わった人々の住まいはピラミッドに比べれば、本当に小さなたたずまいだったに違いありません。

一方ハイテクな高層ビルも今の人々の価値観を象徴したものです。
ハイテクな高層ビルにおいては自分の生活は二の次にして、働くということを優先する考え方を象徴しているのかもしれません。

歴史学や考古学に精通した方には私のピラミッドの知識はいい加減そのものかもしれないのですが、まぁぱっと見ですよ。ぱっと見。

ピラミッドと高層ビル、その風景、同じじゃありません?

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