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幸せになりたい人々

アドラー

書籍は読んだことはないのですが、アドラーという方についての考え方をネットで何度か見たことがあります。

私も多くの人と同じかと思いますが、「周りの人に嫌われたくない」という気持ちが強くとても窮屈。他の人が私のことをどう思おうがいいじゃないか!と開き直ることができるよう背中を押してくれる勇気をアドラーの言葉は与えてくれるようです。

しかし、彼の言葉を読んだからと言って次の日から自分が変わるわけではありません。相も変わらずな自分に気が付きます。

アドラーに限りませんが、メンタリストとして有名な方のYou tubeのチャンネルの視聴回数などを見ていると、それこそ何万、何十万と視聴されているようでやはり多くの人の目を惹くのでしょう。

そして、心地よく生きるための書籍もきっとたくさんあり、何十万部、何百万部と売れていると思います。

ここでどう考えるか?

これだけチャンネルの視聴回数が伸びていたり、本の発行部数が伸びているのだから、それだけ効力のある内容なのだろうと解釈して自分もその波に乗るかどうか、です。

考えてみるとこうした、「心地よく幸せに生きるための情報」がよく見られる、あるいは読まれるということは、裏返せばそれだけ多くの人々が心地よく生きていない証拠、幸せに生きていない証拠です。

もし大多数の人々が幸せであれば、アドラーは必要ありませんし、メンタリストの方を信奉する理由もないわけですから。

こうした幸せに生きるためのノウハウに関する情報はきっとすでに何十年と多くの人たちに興味を持たれていたのでしょう。しかし、そうした情報が行きわたったとして、果たしてそんなに多くの人が幸せになったのでしょうか?

きっと、これからも延々と「もっと楽に生きよう!」とか「大切なのは自分を好きになること」といったタイトルの本や情報は半永久的に生み出されるのだと思います。

こういう本や情報が世に出回らなくなった時、それがきっと夜明けなのかもしれません。

ただその夜明けはただ待っていても来ないのでしょう。


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