【読了】親王殿下のパティシエール5
休みの間に一気読みしたので、続けて感想書きます。
永麟が絵を禁じられている理由はカスティリヨーネにあるかもしれない、と今まで推論だったわけですが、今回のお話でそれが確信に変わります。
3巻で永麟の継母に作ったピエス・モンテをみた皇帝が、洋館のものを創れとマリーに命じます。
マリーと永麟はモデルとなる建物とその中にあるカスティリヨーネの絵を見ます。
カスティリヨーネは西洋と中華の技法を混ぜた絵を描いて皇帝に献上していました。幼少期の永麟はその絵を見て、勝手に技法を体得したから西洋風の絵を最初からかけたのではないかとマリーは思います。
生まれながらにして、永麟は画家の才能があったわけで、それを何故皇帝は”禁じる”方向へ向かったのか。
注文のピエスモンテについては、建築の知識が必要になると、修道院を頼りました。寸尺を計算してもらい、模型を作って貰う約束を取り付け、マリーはピエス・モンテの制作に入ります。
飴細工の技術も足りなかったので、清国の職人を頼りました。
皆の力を借り、皇帝が満足するピエス・モンテが完成して一安心……、と思いきや「他の建物のピエス・モンテを創れ」と要求してきます。
パティシエールじゃなくて、ピエス・モンテ職人になっちまうじゃんか!
マリーは一度は皇帝の要求を受けるものの、上のような気持ちになってしまい、拒絶します。
普通なら打ち首ですが「あなたは長生きするから、十年待ってもいいでしょ!」とトンチのような発言をして難を逃れます。皇帝、百歳まで生きるつもりですか。
5巻になり、親王たちがマリーの腕に興味を持ちます。
永麟のところで働いているのはもったいない。俺の所にきて洋菓子を創れとマリーを引き抜きにきます。
1巻で呪術師がマリーの結婚運を占った際「親王に縁がある」と結果を出します。共に占った友達は結果の通りになったことから、マリーもその占いが当たるのではないかと感じるようになりました。
タイトルも「親王殿下」ですしね。長い年月をとして、永麟が親王になってマリーとーーみたいな展開になると予想できます。
また、5巻のラストで皇帝の口から永麟に絵を描くことを禁止した理由が告げられます。
皇帝は輪廻転生を信じているようで、永麟が生まれた時期に関係しているようです。
気になるかたは、ご自身の目でお確かめください。
6巻が発売されているのですが、別の積本を読もうと思います。
このシリーズの続きは絶対に読もう決めているので、読み終わったらまた感想を書きに来ます。