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【読了】親王殿下のパティシエール4

読み終えたので感想を書きます。

4巻になって、マリーの謹慎が解け、点心局の皆と一緒に仕事ができるようになりました。ただ、厨房間で新たな動きがあり、燕児と李三は賄い膳房のほうへ異動になりました。燕児は厨師に昇格したものの、賄い膳房に異動になると、下男下女向けの料理になるため、出世は見込めないかもしれないです。
燕児が異動になったことで、王厨師の直属の部下がマリーになりました。
2巻でパワハラ上司ぶりを発揮してきた王厨師の直属の部下になる、というのは、私は嫌ですね……。
ただ、4巻の間に王厨師はマリーの製菓の実力を認めたので、2巻のようなあからさまな嫌がらせはしなくなりました。でも、厨房に女がいるなんて……、という感情は消えていないようです。

3巻でピエス・モンテを作った際、簡単な絵を描けた方がいいと感じたマリーは絵を習うことにしました。
ここで、絵を清の人に教えているという宣教師パンシが登場し、礼拝堂に来た際に絵を教えるということになりました。

それが原因で「絵なら私が教える!」と永麟がマリーに向かって怒ったわけで。
絵を習うのであれば、永麟に教わったほうがいいかもしれませんが、永麟と二人きりになっていると、変な噂をされてしまいます。
パンシに絵を教わるというのは、噂されないようにするための気遣いであるわけです。
永麟は独学で絵を描いているので、絵を教えてもらえるのは羨ましいとマリーに嫉妬していたのかもしれないですね。
マリーが絵を描き始めると、永麟がそわそわしてますし。
教会から帰ってくると、パンシにどんな指導を受けたのだ!?とマリーに詰め寄ってくるし……。
口では「もう、父上に絵のことを許してもらうのはあきらめた」と言ってるけど、未練たらたらやないかい!って思います。

今回は美食家の袁杖(えんばい)やイケメン厨師の陳大河が加わり、物語も厚くなっています。

4巻もとても面白くするっと読めました。
次巻、とても楽しみです。


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