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2019 北欧旅

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2019.4.25~5.5までの北欧旅の記録。コペンハーゲン、ストックホルム、ゴットランド島のヴィズビューを旅した記録。
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#コペンハーゲン

北欧旅11【ローゼンダール・トレードゴード】

ストックホルム市立図書館から、赤いトリム(路面電車)でユールゴーデン島に移動して、スカンセン野外博物館前の終点で下車。並木道をのんびり歩いてローゼンダールトレードゴード農園へ。 王侯貴族の広大な庭園だった場所を利用して、現在は「バイオダイナミック農法」によってほぼ閉鎖形循環型農園として様々な農作物や畜産物の生産と販売そしてカフェの運営が行われいる。 カフェはセルフサービス方式で、日替わりメニューは農園内で生産された素材だけで調理されている。料理と飲み物をもって、農園内の様

北欧旅⑩【ストックホルム市立図書館】

二つの世界大戦を含め、200年以上戦火と無縁で過ごしてきた世界でも希有な国だけに、中世の古い建造物が至る所に美しく保存されている。 シェアリング・キックスケータのLimeを使って、市内に縦横に整備されている自転車専用レーンを駆ける。旧市街エリアから少し離れると、モダンなアパートメントが整然と建ち並んでいる。 数百年にわたる都市計画によって、物件数が限られているせいもあり、人気があるストックホルム市内での住居費は、近年かなり高騰しているらしい。  伝説の建築家アスプルンド

北欧旅⑥【ストックホルム、朝焼けジョギング】

 翌朝6時起床、部屋の窓から見える朝焼けに誘われ、ジョギングに飛び出す。   「いいな、いいなぁ、これが首都の中心地、駅周辺の光景なんだよなぁ!なんてこった!信じられない!」と、ブツブツつぶやきながら、メーラレン湖の湖畔をiPhoneで写真を撮りながら、ロングホルメン島で折り返す12キロの夢見心地のランニング。さまざまな鳥のさえずりがBGM。   なにも言葉はいらない。

北欧旅⑤【Kulturnatt Stockholm 】

 ストックホルム中央駅前のホテルにチェックインして、部屋に入ると目の前にノーベル賞晩餐会会場として有名な市庁舎が、飛び込んできた。午後8時半の日没までまだ時間があったので、市庁舎周辺を散歩することにした。  すると、閉館時間は過ぎているはずの市庁舎に、次々と吸い込まれるように人々が入っていく。なんと、偶然にもその夜は年に一度、市内各所(王立博物館、市庁舎、ガムラ・スタンの教会など)が無料開放され、夕方から深夜まで様々な音楽や演劇のリサイタルが開催される”Kulturanat

北欧旅④【SJ2000でストックホルムへ】

 コペンハーゲン中央駅から、国境の町、マルメまで20分間の鉄道移動。ここから、スウェーデン国鉄の高速列車SJ2000に乗り換えて、首都ストックホルムを目指す。600kmの距離を5時間半かけて移動する。 最高時速200キロ前後と、日本の新幹線には最高速度では全くかなわないが、一等車両(といっても日本のグリーン車と自由席ほど値段の差はない)だと、2列+1列のゆったりしたシート構成な上、カーブで客車への遠心力を減じる車両傾斜機構を備えているそうで、走行時の快適性はこちらの方が圧倒

北欧旅③【チボリ公園】

ルイジアナ近代美術館からコペンハーゲンに戻り、遅い夕食は、”Hereford Beefstoruw"でスペアリブ。支払いを済ませ、通りに出ると、すぐ脇のチボリ公園入り口になにやら黒山の人だかり。入場券のチェックを受けゲートを越えるなり、次々と若者たちが歓声を上げて我先に駆け出していく。 「こんな時間に?遊園地に?若者たちが?なんで?」と、日本から来たばかりのオジさんも好奇心に背を押され、流れに身を任せるようにゲートをくぐり抜け入園。 すると、公園中央の広場で午後10時から

北欧旅②【ルイジアナ近代美術館】

夕方からは、コペンハーゲンから電車で30分揺られて、ルイジアナ近代美術館へ。こちらも予備知識は一切なく、隣国スウェーデンに家族で住んでいた飯田さんに勧められるままに足を伸ばした。 美術館に最寄りの駅に降り立つと、驚いたことにそこから美術館までの一キロ弱のエリア一帯が、すでに美術館の内部であるかのように、豊かな自然の中に包み込まれるようなシンプルな民家が、連なるように静かにたたずんでいた。 美術館の門をくぐると目の前に、バルト海に面した一切コンクリートの護岸が見当たらない自

北欧旅①【CapHorn】

GWは、コペンハーゲンとストックホルムそしてバルト海のゴットランド島を駆け足で巡ってきた。 朝、コペンハーゲン中央駅から、正面のチボリ公園横を通過し、ストロイエ通りへ。コペンハーゲン大学に面したPaludan's Book & Cafeで遅めの朝食をとった後、水上遊覧バスでニューハウンへ。 ニューハウンは、平田オリザさんの語るヨーロッパの街に必須の「広場」、コンゲンス・ニュートー広場を扇の要として、水路を囲むように王立劇場、オペラハウス、そして王立図書館ブラックダイアモン