研修先の自然について

 僕は自然が好きなので、知らない街に行くと大体山を登ったり川を覗いたりする。今回は、僕がつい先日まで過ごした岡山のある街の自然について書く。

立地

 その街(エリア)は海に面した小さな街で、陸側は殆どの面を山に囲まれている。街のほとんどは干拓地らしく、海抜は常に低い。先程海と言ったがこれは結構入江で、京橋あたりの淀川よりも狭いくらいである。

海と川

 海はまず見た目としてあまり綺麗ではないが、養分は多少あるらしく、ボラのような大きめの魚を頻繁に見かけた。また、1メートルはあるかというトビエイが飛んでいるのも見かけた。
 このトビエイが何を食べているか僕は知らなかったのだが、少し観光で島に行った際にトビエイが磯の岩をモゴモゴと齧っているのを見かけたので、おそらく藻かそれについた小さな生き物を餌にしているのだと思う。調べていない。
 話は逸れるがその島は海が綺麗で、大きめのクロダイやイシダイ、多分サヨリみたいなやつの稚魚がよく見られた。そしてそのようなエリアにはトビエイはいなかったので、トビエイはある程度濁った水を好むのかもしれない。また、港はどこもミズクラゲが非常に多かったので、プランクトンの類は豊富にいるのだと思う。

 汽水域はどうなっているかと気になったが、そのエリアは干拓地であるため川らしい川はなく、唯一まともな川の河口は街から離れていたので結局見ていない。干拓地のエリアにも用水路みたいな川があり、その一帯はほとんど勾配がないのでおそらく汽水になっていると思われる。が、藻がはえているだけでよく分からなかった。

陸地

 続いて陸地である。先の側溝のような川は山側まで続いており、そこでも水草が茂っていたがやはり魚は見なかった。周辺ではハグロトンボをよく見かけた。また、川の近くの道路ではサワガニなどのカニがよく車に轢かれて潰れていたので、見えなかっただけでかなりの数が生息していると思われる。

 山は最終日に弾丸登山を試みたのみなので全体を見たわけではないが、植生は神戸とあまり変わらないように感じた。地衣類はほとんどなく、対してツボゴケ系のが綺麗に茂っていたので、どちらかというと水が綺麗なエリアなのではと思う。田舎ではあるが国道や工場も近くにあるので、おそらく空気はそこまできれいではない。広島県にある帝釈峡という渓谷にも遊びに行ったが、こちらも植生はともかくとして同じような印象を持った。

 海沿いで山も近いという環境な割に、鳥はあまり見かけなかった。トビなどからすれば結構いい場所だと思ったのだが。それ以外も、ハトやスズメもほとんど見かけなかった。哺乳類も特に見かけず、出るという話も聞かなかった。また街の虫もあまりおらず、周囲の自然から比べると生き物の数は少なかったと思う。

まとめ

というような街だった。

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