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ひとりの女がマドンナになるまでの物語

君は伝説のロックバンド、『THE KENTY DONUTS(ザ・ケンティ・ドーナッツ)』を知っているか?

最高のシャウトをかますイカしたヴォーカル、華麗に舞うキュートなダンサー。クールなドラムにギター。ヴォーカルを支えるMCレディー、そして軽快などじょうすくい。

・・・・・・・・。

そう。DOJO-SUKUI!!!

今回の主役は、我らがマドンナ!

瀬戸史子(せと あやこ)さんだッッッッッ!!カマーン!!

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「あらやだ、恥ずかしい。みんなのマドンナちゃんですよん♡うふふ♡」


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こんにちは!アートする福祉施設「studio COOCA(スタジオ クーカ)」です!

『THE KENTY DONUTS』の大ファンという方も恥ずかしながらまだ見たことないという方も、まずはこの動画をご覧いただきたい。

『THE KENTY DONUTS』はスタジオクーカから生まれた、はちゃめちゃにかっこいいロックバンド。ヴォーカルのケンティやダンサーつーちゃんのご紹介もまたゆっくりさせていただきたいのですが、今日はこの中でも特に異彩を放つ、“どじょうすくい”担当の『マドンナ』にスポットを当てたいと思います。

なぜ、どじょうすくいなのか?

ロックバンドにどじょうすくい?そんなの聞いたことない!

当たり前です。なんてったって『THE KENTY DONUTS』は、この世界で唯一無二のロックバンドなのですから。


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『THE KENTY DONUTS』は、とあるクーカメンバーの「バンドがやりたい」という希望から始まりました。
まだ他の参加メンバーも、どんな音楽をやるのかも決まっていない状態から、ひとまず職員がドラムを担当し、クーカ2階にある食堂で軽い音鳴らしから始まったのです。

そこに。

いた。

なぜか、

最初からいた。

それがマドンナ。いや、この頃はまだ、そう。
“瀬戸さん”だった…。


瀬戸さんは普段からとても大人しく、喋り口調も上品でおしとやかな女性。

引っ込み思案な性格で、まだバンドがない頃には職員の似顔絵を描いては恥ずかしそうに本人のもとに見せに来るという日々でした。
だけど職員を動物のキャラクターにして本人に見せるものだから、「うふふ。描いてみました。どうかしら?」と見せられた職員も「…お、おう。」と答えるしかなかったとか。あの頃を振り返って職員は言います。

「瀬戸さん、いまいち掴みどころがなかったんだよなぁ…。」

みっちー

(瀬戸さんが描いた職員Mの似顔絵)

参考にした写真㈰

(瀬戸さんが所持していた職員Mのポートレート)

参考にした写真㈪

(瀬戸さんの携帯に入っていた参考資料)

衝撃を受けた絵

(職員Wの似顔絵)

衝撃の参考写真

(隠し撮り)

平埜さん 福原 なべさん

(その他の職員たちもみんな動物に。)


バンドの奏でる音楽に、はじめは合いの手を入れるなどしてのんびり楽しんでいた瀬戸さん。が、ある時落ちていた段ボール箱を手に(クーカ内にはそこら中に段ボールが落ちている)、踊り出したのだ!

そう、どじょうすくいを。

「あ〜〜〜〜!あーらえっさっさー!!あヨーイヨイ!!」

舞台女優もびっくりのよく通る声を響かせ、ど迫力のどじょうすくいだった。

この時の衝撃を、ドラム担当の職員Sはこう語る。

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「そうですね……。 “覚醒した” そう思いました。」


それからというもの、浴衣にほっかむり、ヒゲ面メイクというビジュアルを自らプロデュースし、日に日にその頭角を現していったのです。

パフォーマーネームも自ら「マドンナ」と名乗り、どじょうすくいをはじめとする様々なパフォーマンスを日々披露していきました。

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(フルメイク&衣装で気合いバッチリのマドンナ)

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(どじょうすくいメイクを弊社社長にも施すマドンナ)

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(次々と生まれるニューパフォーマンスを見逃すまいと追いかける職員)

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(ついにお歯黒まで!?)

そもそもなぜ「どじょうすくい」なのか?
実はかつて、親戚が集まる宴会で見たおじさんの見事などじょうすくいに魅了され、その芸をいつかは自分もやってみたいと密かに情熱を燃やし続けていたのだとか。それまで瀬戸さんの能力を開発し切れないでいた職員たちも、

「これだ!!彼女は瀬戸さんじゃない。“マドンナ”だったんだ!!!」

と正式なバンドメンバーとして迎え入れ、今ではバンドに欠かせない存在となっているのです。


はじめて『THE KENTY DONUTS』の生ライブに訪れた人々は口を揃えて言います。


「あの(どじょうすくいの)人が脳裏に焼きついて離れない・・・」

マドンナは普段、背中をちょっぴり丸め、「うふふ、皆さんのためにお掃除しておきましたよ♡」と控えめに微笑んでいます。とても謙虚で丁寧な人なのです。

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(誰よりも早く来てクーカの掃除をしてくれています。)

バンドの活動がまだ未知数で方向性が定まらない時から、「今日の練習もとっても楽しかったです。ありがとうございました♡」と律儀にお礼を欠かさなかったとか。バンド黎明期、このマドンナの言葉にメンバーはいつも救われていたといいます。

それがステージに立つと、その迫力あるパフォーマンスからとんでもない存在感と異彩を放ち、人々に強烈な印象を与えるようです。

長らく内に秘めていたスター性を解放した彼女は、今やステージ前に緊張するメンバーには「リラックししてやればいいのよ〜」とアドバイスをしたりしているのだとか。

マドンナの根本にあるのは「人を楽しませたい」という気持ち。

バンドと出会う前から描いていた職員の似顔絵も、ただただ本人を楽しませたかったマドンナのお茶目心の表われということですね。

最近ではお気に入りの職員W(別名カメスケ)を泥棒のカワウソに見立てた絵ばかり描いているのですが(笑)、バンドに出会ったからこそ開花した彼女の才能、これからも一緒に見守っていってくださいね!。

なべさん

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クーカでは絵や立体作品などの制作に止まらず、メンバーによってはパフォーマンスのプロデュースにも力を入れています。

これからも様々なメンバーの紹介をしていきますのでお楽しみに!

マドンナが大活躍する『THE KENTY DONUTS』の映像はこちらからたっぷりお楽しみください!

その他のパフォーマーの動画も満載のクーカのYoutubeチャンネル!
ぜひチャンネル登録よろしくお願いします☆

(記事担当:COOCAパフォーマンスラボ なつこ)

※この記事は登場するご本人とご家族の了承を得て掲載しています。