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幼馴染はキュートな吸血鬼 29話 血液型

私は浜田美也子を訪ねた。

私たち『ラミア』の情報員で医学にも詳しい浜田女史は東京で活動している。

今回『ラム』の女の子を発見したのも彼女からの情報だ。

私は連絡を受けて『ラム』退治にやって来た。

そして七香と呼ばれる『ラム』の子に致命的なダメージを与えた。

しかし彼女は覚醒前なのにかなり強いパワーを持っていた、不思議に思ったのでしばらく残って調査していたところだ。

「こんにちは美也子さん、ちょっとみて欲しいものがあるの」

「いらっしゃい、どうしたの?」

「あの七香って言う女の子とべっとりだった幼馴染の男の子がいるでしょう、その子の血を吸ったの、とんでもない味がしたわ」

「そう、幼馴染の……旭っていう男の子だよね………どんな血なんだろうね?」

「これ、サンプルだから」私は持ってきたカプセルを渡した。

「すぐに調べてみるわ」

「調査が終わったら私は帰る予定だからよろしくね」

私はまた旭の部屋へと戻った。

「ただいま〜」

「おかえりなさい」驚くほど優しい笑顔で迎えてくれた。

余程七香という女の子と仲が良かったのね、一体どこまで私たちの事を知ってるんだろう、疑問に思った。

「ねえ旭?、私の事どう思ってるの?」

「えっ?幼馴染だし………それに大好きだよ……吸血鬼でも俺は構わないし」

「そうなの?」

「ああ、だからこれからもずっとそばにいるよ」

「私たちの事どこまで話したっけ?」

「えっ……詳しくは解らないけど『ラム』と『ラミア』がいるんでしょう?」

「そうね……」

「皆んな仲良く出来たらいいのにね」

この子は詳しく知らないようだ、洗脳したから記憶が曖昧なのかもしれないわね。

とりあえずこのまましばらく一緒にいて様子を見よう、そう思った。

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