X100F Fujinon Lens 開放描写
X100F 搭載の Fujinon Lens は開放時の写りに独特の癖があります。これは初代 X100 以降、X100S、X100T、X100F と 4世代に渡り代々受け継がれて来た 6群 8枚 固定式単焦点 Lens の特性と言えます。(先日発表された第五世代 X100V では新たな専用設計レンズが搭載されています。こちらは開放時の描写がよりシャープな絵作りに変わっています。)
(上:X100F 絞り開放 F2.0 にて Pentas の花を撮影)
ここは 好き嫌いが別れるポイントではありますが、X100F を手にして撮ってみるとわかりますが、開放時に輪郭がふわっとぼやけた とても優しい写りになる特徴があります。私は開放時のこのオールドレンズっぽい 柔らかい描写が個人的に大変気に入りました。
(上:X100F F4.0 にて Pentas の花を撮影)
X100F は 絞り開放でも普通のレンズの様にパリッとしない描写ですが、1段から2段くらい絞ってあげることでグッと輪郭がはっきりしてきます。ささいなことではありますが、花一輪撮るにしても こうしたレンズの癖を味として理解した上で あれやこれやと考えながら、絞りリングを回して写真を撮る楽しみというのが、この単焦点カメラには確かにあります。
(上:X100F F2.0 にて)
(上:X100F F5.6 にて)
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