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ACROSで撮るモノクロの世界

Fujifilm X Series のカメラを愛用する大きな理由のひとつにフィルムシミュレーションの恩恵があります。JPEG撮って出しではありますが、独特の色調や階調の変化を自分が撮った写真の色味に投影させる楽しさがあります。私も多分に漏れず、渋みの強い「CLASSIC CHROME」や映画用撮影フィルムを再現した「ETERNA」などのフィルムシミュレーションを大変気に入っており、よく使っています。

そしてこの Fujifilm X Series のフィルムシミュレーションの中でも 最近 虜になっているのが「ACROS」と呼ばれるモードです。「ACROS」は Fujifilm の超微粒子で知られる白黒フィルム「ACROS」の名を冠したフィルムシミュレーションです。

この「ACROS」で撮った写真はモノクロフィルムの滑らかな諧調が特徴で、質感の高いメリハリのある描写が素晴らしいです。普段見慣れた風景も 敢えて「ACROS」で撮ることで、そのモノクロの世界にハッとさせられることがあります。また「ACROS」で写真を撮ることで、色情報を捨てる代わりに ファインダー越しに諧調や濃度を意識して構図と光の陰影を探す様になり、写真を撮ることがとても楽しくなりました。

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上の写真はどれもフィルムシミュレーション「ACROS」で昼間に撮影したものです。陽が出ていると、光と影の陰影がより明確に写り込むので、そこに「ACROS」の表現が乗ることで カラーでは出せない独特の雰囲気が醸し出されます。

また、モノクロ写真はその表現の性質上、ある程度のノイズは逆に味になると思っています。なので 明るめのレンズを使って、敢えて夜間の撮影をするというのも面白いと思います。

下の写真はどれも先日購入した 七工匠(7Artisans) 35mm f1.2 のレンズで夜間に撮影したものになります。

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見慣れた街の風景も 陽が沈んだ後 フィルムシミュレーション「ACROS」でモノクロ撮影することで、いつもとは違った景色を見せてくれることがあるので、夜間出掛ける際には、明るい単焦点のマニュアルフォーカスレンズを街に連れ出すことが多くなりそうです。


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