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7日目 蒲原宿~由比宿
さっそくですがネタバレ。蒲原宿と由比宿は隣同士、しかも距離にして5kmほどで、1時間弱で到達できる。予想外の降雨によりそれだけしか進めませんでしたとさ。
金曜日の天気予報だと土日は晴れ時々曇で、土曜日の天気予報だと日曜日はほとんど曇で場所によっては午前中降るかも、といった予報であった。降るなよ降るなよ~と祈りつつまずは富士から新蒲原まで電車移動。
駅前の歩道に東海道五十三次を模したタイルが!日本橋から三条大橋まで全部あった。
蒲原宿は他より大きい。天気は到着時点では曇り。今にも降りそうな感じ。
蒲原宿から道なりに進んでいくと、特に何事もなく由比宿に到着。本当に何事もなかった。
⑯由比宿(静岡県静岡市清水区)
由比の名物は兎にも角にも桜えび。日本で獲れる桜えびは100%由比産である。近年不漁続きなのが気がかりではあるが、訪れた際は桜えびのかき揚げを食すことをおすすめする。
このような表示が至るところにあった。
本陣跡が公園になっており、休憩にちょうど良いため立ち寄った。公園の反対側には、慶安の変の首謀者、由比正雪の生家の正雪紺屋がある。由比正雪も久しぶりにその名を聞いたなぁ。
明治天皇御小休処は至るところにあるが、そのほか皇族関連の記念碑はこの旅で初めて見かけたと思う。
公園内。トイレがとても綺麗だった。
また東海道広重美術館も併設されているので、せっかくだからと立ち寄った。1時間ほど中を見て外に出ると、あーら雨が降っているじゃありませんか。美術館に立ち寄ったことで雨中行軍は回避できた…のか?
とりあえず雨をしのぎつつ今後の予定を立てねば。というわけで由比駅に向かい、スマホで色々と調べる。雨はどうやら強くなる一方で、完全に止むのは夕方だ。
由比駅で雨宿りを兼ねてこの先の行程を考え直す。傘を使えば行けないこともないが、よく調べると付近にコンビニがまったくなかった。最寄りのコンビニは由比宿だが、2km近く離れているため戻る気力もない。まさか政令指定都市にこんなコンビニ不毛地帯があるとは。
航空写真を見るとよくわかる。由比宿から由比駅まではまだ平地があるが、その先は海にせり出すように薩埵峠が待ち構えており、道も海すれすれを通るなど建物を建てられる場所がまったくないのだ。
それにこの後待ち構える薩埵峠を雨の中進む勇気はなく、また富士山を拝まぬまま進んでいくのも勿体ない気がする。来週は台風一過で晴れる可能性が高い。
以上のような理由から本日は由比宿で打ち切り。10kmも歩いていない。最短記録になりそうだ。
おまけ
早々に切り上げたせいで文量が少ないので、これまでの道中を蒲原駅前のタイルとともに振り返ります。
日本橋を出る際はローテンションだった。土曜の朝で人も少なく、旅立ちにしては寂しい感じだったのも影響していたのだろう。
江戸時代の雰囲気を残すものに初めて出会ったのが品川宿。品川駅にはよく行くが、北品川にはあまり行かないので新鮮だった。
景色の変わらない地獄の大田区を越え、若干テンションの上がった川崎宿。大都市ゆえに古い建物はほぼ残っていなかったのが残念。
長かった大田区と違い、川崎をあっという間に抜けてさらにテンションが上がったが、横浜市はとてもデカかった。神奈川宿で初めて松並木や高札場跡に出会った。
雨が降り始めてテンションが下がった程ヶ谷宿。東海道最初の難所、権太坂もいまや懐かしい。
雨がさらに強くなりテンションだだ下がりだった戸塚宿。休憩しているうちに弱まるも、歩き始めて再び強まり怒り心頭。
遊行寺で歴史に触れた藤沢宿。この後の行程は台風の中強行突破した。ほんと無茶をした。
ネカフェでのんびり過ごした平塚宿。平塚宿の前後では松並木が見事であった。
こちらも松並木が見事であった大磯宿。台風の湘南の海は汚かった。
雨中行軍に疲れ果ててベッドに倒れ込んだ小田原宿。コインランドリーで雨音を聞きながらボーッとするのが心地よかった。
難所に突撃!ハイテンション!甘酒茶屋がとても良かった。芦ノ湖越しに見る富士山もお見事だった箱根宿。観光客もたくさんいた。
富士山とともに箱根を下るとたどり着いた三島宿。とても暑くて日焼けした。
そんなに記憶にない沼津宿。
こじんまりとしていた原宿。割れちゃってるね。
富士山が見えないことを嘆いていた吉原宿。
現時点で江戸時代の雰囲気をいちばん残してるで賞大賞の蒲原宿。このあたりで歴史に触れつつ清水で魚を食べる観光とかしたいよね。
本日の強制打ち切り地点の由比宿。薩埵峠から見る富士山がとても楽しみなので、次回歩く際はなんとしても晴れて欲しい。
こう見ると結構歩いたように感じるが、まだまだ全体の1/3程度。これからもがんばります。
以上
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