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とふ

6ヶ月たって、やっとここに戻って何かを書くことができた。いつもいつも一緒だったシアラが急にいなくなるなんて思っても見なかった。12歳の誕生日を迎えたばかりだった。

たぶん心不全で肺水腫をおこして、そして突然旅立った。呼吸が早くなってから15-20時間ぐらいで、苦しんだ時間も長くなかったと思う。最後は私が腕に抱っこしてお散歩しながら私の顔を見て旅立った。

たとえ助かりそうもなくても、日本にいたらきっと延命治療をお願いした気がするし、そうしたら病院で寂しく亡くなったかもしれないし、わずかな延命のためにたくさん苦しい目に合わせたかもしれない。南国で生まれて、そして最後も暖かい南の国で毎日元気に歩いてゆっくり過ごせた。だからこれで良かったと思いたいのに6ヶ月たったいまでも自分を責め続けてる。

心の準備ができていない状態での別れで、突然のことで気持ちをどうすればいいのかまるでわからなかった。ほんとに前日まで元気に走って歩いて良く食べて毛並みも良くて、いつか老衰でなくなるもの思っていたのに、介護もさせてくれなかった。ほんとにどこにでも連れ行った。飛行機も電車も車も一緒にいっぱいのった。

心臓が悪いことに気づかなかった馬鹿な飼い主を許して欲しい。動物専用の火葬設備のあるペットクリニックで、もう泣いて泣いて泣いて目が溶けてぼろぼろになった。もし呼吸をとめてじっとしてたらシアラのところに行かれるかな、となんども思った。

そして6ヶ月経ちました。

毎日泣きながら何時間も何時間もペットロスサイトの体験談ばかりよんでいたけれど、同僚が心配してくれて、そして息子とも相談して、私が立ち直るために写真の子トフがきてくれた。今は、シアラのいないという不思議な時間と、トフという犬のいる日常が平行して進んでる。