育児と住まいその3

地方の人間なので、家を買うとなると一戸建てが真っ先に思い浮かぶ。

戸建てで最も高額なのは注文住宅で、自分が小学校の頃、注文住宅っぽい家は割と多かったと思う。

小学校時代からもうすぐ30年というところだけど、その頃と比べて、日本全体は貧しくなってしまっており、注文住宅を買うのは難しくなってきていると感じる。

30年で、平均賃金の上昇は大したものではないはずだし、反比例してウクライナ事情などでエネルギーや物価は高騰するし、円安だしで、実質賃金はどんどん下がってきてしまっている現状がある。まあ物価の上昇自体は悪いことではないはずで、これによって賃金が上昇し実質賃金が上がればいいが、今はどうなるか確定していない状況にある。

実質賃金の低下と反比例して家の価格は高騰しているので、各ハウスメーカーはセカンドブランドという扱いで、安めのブランドを出すハメになっているけど、これすらも最近は厳しいと感じている。

土地も高齢化により、どんどん空いて地価が下がっていくのか?と思われたが、実際には相続した家を壊す価格が、そのままで税金を払い続ける価格を上回っているケースが多いみたいで、更地にせず、そのまま放置しており土地は空かない。
田舎においても、売ってしまうと誰かが来るわけだけど、それが外からやってきた人間で、かつ田舎社会と協調できない人だった場合、土地の売主が申し訳ない気持ちになるとかで、売らずに放置しているケースもあると聞く。

このような高い高い〜な状況下でそれでもなんとか買えている人がいるのは、世の中には高収入な人が一定数いるというのはもちろんだけれども、女性がなんとか働ける世の中になってきており、共働き前提のローン計画を考えられるからということだと思う。

ただし、それができるのはキャリアをちゃんと積めている女性がいるのが前提というところがあって、まだまだそうなっている事例は少数派のはず。これはまた別に考えたいと思う。

金利も今後は上げていくだろうし、このままだと家を注文住宅として買える人って一体全人口の何割なんだろう?という思いがよぎっている。

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