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アルセーヌ・ルパンを語りたい〜獄中のアルセーヌ・ルパン〜

アルセーヌ・ルパンの逮捕が予想以上に反響を呼び、続編を書かざるを得なくなった作者モーリス・ルブラン。1作品目で主人公を逮捕させてしまった彼が書いた2作品目の短編が「獄中のアルセーヌ・ルパン」である。この作品においてルパンの犯罪のスタイルが確定したと言って良いだろう。そのスタイルというのは劇場型犯罪だ。 この作品でルパンは狙った屋敷に予告状を送り付ける。今でこそルパン三世やら怪盗キッドやらが使いまくってる手口だが、あなたの屋敷に盗みに入りますなんて宣言するのは大胆不敵だ。そし

    • アルセーヌ・ルパンを語りたい〜アルセーヌ・ルパンの逮捕〜

      突然だが私の中でアルセーヌ・ルパンが再熱し、Amazonで初期作品の訳本を一気に買い揃えてしまった。そこで、勝手ながらアルセーヌ・ルパンシリーズについて1作品ずつ語っていきたい(こういった趣旨のサイトとしては徹夜城さんのルパンの館が圧倒的に面白いのでそちらも見て頂きたい)。 まずは第1作品目。アルセーヌ・ルパンの逮捕。 「ジュ・セ・トゥ(私は何でも知っている)」に急きょ掲載されたモーリス・ルブランの短編作品。友人に頼まれて1作限りのつもりで書いたこの作品なのだが読めば読む

    アルセーヌ・ルパンを語りたい〜獄中のアルセーヌ・ルパン〜