アルセーヌ・ルパンを語りたい〜獄中のアルセーヌ・ルパン〜
アルセーヌ・ルパンの逮捕が予想以上に反響を呼び、続編を書かざるを得なくなった作者モーリス・ルブラン。1作品目で主人公を逮捕させてしまった彼が書いた2作品目の短編が「獄中のアルセーヌ・ルパン」である。この作品においてルパンの犯罪のスタイルが確定したと言って良いだろう。そのスタイルというのは劇場型犯罪だ。
この作品でルパンは狙った屋敷に予告状を送り付ける。今でこそルパン三世やら怪盗キッドやらが使いまくってる手口だが、あなたの屋敷に盗みに入りますなんて宣言するのは大胆不敵だ。そし