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考える葦

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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昔から雑学というものが好きでテレビや本で知るのが好きだった。最近、なんで好きなんだろうと考えることがある。知識欲を満たしたいのか、他人にマウントを取りたいのか、知ることで賢くなったと思いたいのか、なんてくだらないことをよく考える。生活に必要ないことまで考えてしまう。それは自分たちが豊かな暮らしをしていることの証明とも言えるだろう。貧しい国や時代なら今日を生きるためにどうするかでいっぱいで他のことなど考えていられない。しかし、日本という比較的平和で比較的裕福な国では無駄なことを考えられる。色んな?に遭遇できるだろう。色んな?は人を豊かにするものもあれば、人を苦しめるものもある。

無駄なことを考えるからこそ、新しい発見をして人間は文明として進歩してきたのだろう。ホメオスタシスや現状維持バイアス(正確には同じではないので各々調べてほしい)というように人間は変化を嫌う生き物である。そのため、多くの人が変化しない中、変化しようとした人間が文明を前進させてきたのだろう。変化が変化を呼び、そこからは指数関数的な変化である。有史以前は何万年という停滞の期間があったが、現在は十数年でスマホが爆発的に普及し世界が変わった。変化の速度はもっと速くなるといわれている。文明の発展が良い事かは置いておいて、様々な?の答えを探し続けてきた結果、どんどん豊かな暮らしになってきている。

その一方で、豊かになったからこそ、負の面もある。鬱などがその例だろう。豊かになり、命の危機とは無縁な現代日本では色んな余計なことを考えることが出来る。出来てしまうからこそ、なんで生きてるんだろう、生きてる意味なんてあるのかな、私なんていなくてもいいんだ などと負の内省が起きやすい。現在も貧しい国では日々命の危険に晒されているため、余計なことを考える暇がない。そのため、鬱の人はほとんどいないと聞いたことがある。まさに鬱は現代日本の病なのだろう。

死にたくなったら本を読め。なんてことを有名作家が言っているのを聞いたことがある。それは気持ちを解消するためとかではない。ただの時間稼ぎ。本を100冊読めば時間稼ぎは出来るだろうというものだった。死ぬことは間違っている、死にたい気持ちを無くす方法はこれに書いてある、などと無責任なことをいうのではなく、ただ本を読めと。無責任のようだが、その人を否定せず寄り添っている優しい回答のように感じる。

考えることは悪いことではないし、負の方向に行くのはしょうがないことなのだろう。私自身もよく考えているし、よく考えていない。考えながらも気楽な人間になりたい。そんなことを思う。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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