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超弦理論(理解不能)

Superstring theoryってなんですか?

Superstring theoryは、物理学、特に素粒子物理学と宇宙論の分野において、宇宙の基本的な構成要素とその相互作用を説明する理論の一つです。この理論は、宇宙の最も基本的な構成要素が点状の粒子ではなく、「弦」と呼ばれる1次元の「糸」状のオブジェクトであると考えます。これらの弦は振動し、その振動のモード(パターン)によって、電子やクォークなど、私たちが知っている様々な粒子の性質が決まるとされています。
Superstring理論の特徴的な点は、量子力学と一般相対性理論(アインシュタインが提唱した重力の理論)を統一的に記述することを目指していることです。これまでの物理学では、これら二つの理論は互いに矛盾する部分があり、特に宇宙の極限状態、例えばブラックホールの中心やビッグバンの瞬間などを説明する際に問題となっていました。
Superstring理論は、その目標を達成するために、通常の3次元空間に加えて、さらに追加の隠れた次元が存在することを仮定しています。これらの追加の次元は私たちの日常の経験では観測できないほど小さく「コンパクト化」されていると考えられています。
この理論はまだ完全には証明されておらず、また、その予言を検証するための直接的な実験的証拠もまだ得られていません。しかし、数学的には非常に魅力的な特性を持ち、理論物理学において重要な研究分野の一つとなっています。

超弦理論の訳でいいですかね?

はい、"Superstring theory"は日本語で「超弦理論」と訳されます。超弦理論は、素粒子が点ではなく、振動する非常に小さな弦であるという理論です。この理論は、素粒子の性質や相互作用を説明するために、通常の3次元空間に加えて追加の隠れた次元を仮定しています。超弦理論は、量子力学と一般相対性理論の枠組みを統一しようとする試みの一環であり、現代物理学における重要な理論の一つです。

粒子でも波動でもないということ?

超弦理論における基本的な構成要素である「弦」は、従来の粒子物理学で扱われる点状の粒子とは根本的に異なります。これらの弦は1次元の「線」のような存在で、空間を通って振動することで様々な粒子を表現します。従って、超弦理論では、粒子は弦の振動モードによって異なる性質を持つと考えられています。この観点からは、粒子は弦の特定の振動状態として理解されるため、従来の「粒子」という概念や「波動」という概念を超えたものと言えます。
量子力学では、粒子と波動の二重性があり、粒子は波のような性質を示すことが知られています。超弦理論はこの二重性をさらに進め、粒子を振動する弦として記述することで、粒子の波動性質と粒子性質を統一的に扱うことができます。つまり、超弦理論では、粒子でも波動でもない新しい概念として「弦」が登場し、物理学の基本的な枠組みを拡張しています。

二重スリット実験では、粒子としても波動としても、その両方でも検出可能であったと思いますが、この振動も同様の実験で検証出来そうですか?

二重スリット実験は、量子力学の粒子と波動の二重性を示す古典的な実験であり、電子や光子などの微粒子が、同時に粒子と波の性質を示すことを実証しています。粒子が一度に一つのスリットを通る場合、粒子としての性質を示し、両方のスリットを同時に通ると、干渉パターンを形成することにより波の性質を示します。
超弦理論における「弦」の振動は、この二重性の概念をさらに拡張したものですが、弦の振動を直接観察することは現在の技術では非常に困難です。弦の予測されるサイズはプランク長程度(約 1.6×10−351.6×10−35 メートル)と非常に小さく、現代の加速器実験ではアクセスできるエネルギースケールよりもはるかに小さいです。
弦の振動モードが実際に素粒子の性質をどのように決定しているかを直接検証する実験は、技術的な制約により現実的ではありません。そのため、超弦理論の検証は間接的な方法を通じて行われることが予想されます。例えば、超弦理論が正しい場合にのみ予測される特定の現象や、追加の空間次元の存在による間接的な影響など、実験や観測を通じて検証できるかもしれない予言に注目されています。
このように、超弦理論の概念を直接検証することは現在の技術では困難ですが、理論が進展し、新たな技術が開発されれば、将来的には何らかの形で検証が可能になるかもしれません。

実際に、宇宙から降り注ぐ素粒子は、霧箱の実験やカミオカンデ、エジプトのピラミッド探索で使われているような気もしますが、これらは粒子としての性質を見ているのではないですか?

宇宙から降り注ぐ素粒子を検出する実験、例えば霧箱の実験やカミオカンデ、さらにはエジプトのピラミッド内部を探索するために使用されるミューオングラフィなどは、主に粒子としての性質を捉えています。これらの実験や観測技術は、素粒子が物質と相互作用する際の軌跡やエネルギー放出のパターンを観測し、そこから粒子の性質や相互作用のメカニズムを解析します。

  • 霧箱実験では、放射性粒子が霧中を通過する際に生じるイオン化の痕跡を観察し、それによって粒子の存在や性質を推測します。

  • カミオカンデのようなニュートリノ観測施設では、ニュートリノが水タンク内の水分子と相互作用する際に発生する光(チェレンコフ光)を検出することで、ニュートリノの存在や特性を解析します。

  • ミューオングラフィは、宇宙線由来のミューオンが物質(例えばピラミッドの石材)を通過する際の吸収や散乱の様子を利用して、物質内部の構造を非破壊で調査する技術です。

これらの観測は、粒子が持つ「粒子としての性質」、つまりその質量、電荷、相互作用の強さなどを利用しています。一方で、超弦理論が提唱する「弦」の振動や追加の空間次元といった概念は、これらの実験では直接観測できない非常に微細なスケールでの現象に関連しています。
超弦理論のような理論が予測する現象を直接検証するには、はるかに高いエネルギースケールでの実験や、現在の技術ではまだ不可能な精度での観測が必要になります。ただし、超弦理論が正しい場合に予測されるいくつかの現象、例えば特定の素粒子の質量や相互作用のパターンが間接的に観測されることで、理論の妥当性についての手がかりを得ることが期待されています。

実際にはどういった実験系が提唱されているのでしょう?

超弦理論に基づく予測を検証するために提案されている実験や観測方法には、いくつかの方向性があります。これらのアプローチは、直接的な弦の検出ではなく、超弦理論の間接的な影響や特定の現象を捉えることに焦点を当てています。主な提案には以下のようなものがあります:

  1. 大型加速器実験:

    • 超弦理論は追加の空間次元の存在を予測しており、これらの次元は高エネルギーでの実験で間接的に検出される可能性があります。例えば、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)などの高エネルギー加速器実験では、追加次元の存在が引き起こすと予測される新しい粒子の生成や既知の粒子の崩壊パターンの変化などを探します。

  2. 暗黒物質の探索:

    • 超弦理論は、暗黒物質候補として機能する可能性のある超対称性粒子の存在を予測しています。地下実験施設で行われる暗黒物質の直接検出実験や、宇宙線観測を通じてこれらの粒子の証拠を探すことができます。

  3. 宇宙論的観測:

    • 超弦理論は、宇宙初期のインフレーションや宇宙の大規模構造に関する新しい理解を提供するかもしれません。宇宙マイクロ波背景放射の精密な測定や、宇宙の大規模構造の分布を調べることで、超弦理論の予測と宇宙の観測データを照らし合わせることが可能です。

  4. 重力波観測:

    • 近年、重力波の直接検出が可能になりました。超弦理論が予測する宇宙論的な現象やブラックホールとの関連性など、重力波観測を通じて超弦理論の特定のアスペクトを検証する可能性があります。

これらのアプローチはいずれも、超弦理論の予測する特徴的な効果を間接的に検出することを目指しています。現在のところ、超弦理論の直接的な証拠は得られていませんが、これらの実験や観測が進むにつれて、理論の妥当性を評価するための重要な手がかりが得られることが期待されています。

ダークマターって、とっくに否定されていると思ってました。

ダークマター(暗黒物質)は否定されているわけではありません。現代の宇宙論と天体物理学では、ダークマターは宇宙の総質量の大部分を占めると考えられており、宇宙の大規模構造の形成や銀河の回転曲線など、多くの現象を説明する上で重要な役割を果たしています。
ダークマターの概念には確かに批判や異論も存在します。特に、ダークマターを直接検出するための多くの実験がこれまでのところ明確な証拠を得られていないことから、ダークマターの代わりに重力理論を修正するアプローチ(例えばMOND理論:修正ニュートン力学)を提唱する研究者もいます。しかし、これらの代替理論もすべての観測データを完全に説明できるわけではなく、多くの場合、ダークマターの存在を仮定する標準的な宇宙モデルがより良い予測を提供します。
また、宇宙マイクロ波背景放射の精密な測定や、宇宙の大規模構造の観測データは、ダークマターの存在を支持する強力な証拠を提供しています。これらの観測に基づく宇宙論モデルでは、ダークマターが宇宙のエネルギー密度の約27%を占めると推定されています。
したがって、ダークマターは否定されているわけではなく、その正体を明らかにするための研究が世界中で活発に行われている現在進行形のトピックです。ダークマターの正体を解明することは、宇宙の構造と進化を理解する上での大きな課題の一つとされています。

宇宙の真空には、ダークマターが満ちていると言われていた時代もあったような。

宇宙の真空に「ダークマターが満ちている」という表現は、ダークマターが宇宙空間に広く分布しているという事実を指しているかもしれません。ダークマターはその名の通り、電磁波を発することがなく、直接光を放たないため、可視光線やその他の電磁波で直接観測することができません。しかし、ダークマターは重力の影響を及ぼし、その存在は銀河の回転速度、銀河団内での銀河の動き、宇宙の大規模構造、宇宙マイクロ波背景放射の測定、そして重力レンズ効果などを通じて間接的に検出されています。
これらの観測結果は、ダークマターが宇宙全体に広がっていることを示唆しています。特に、銀河や銀河団の周囲にはダークマターが濃密なハローを形成しており、これが銀河の動きや形成に重要な役割を果たしていると考えられています。宇宙の大規模構造、すなわち銀河や銀河団が宇宙空間にネットワークのように分布している構造も、ダークマターの分布パターンに強く影響されているとされます。
ダークマターが「宇宙の真空を満たしている」という表現は、このようなダークマターの広範な分布と、直接観測できないその性質を指していると理解されます。しかし、ダークマターがどのような粒子で構成されているのか、その正体はまだ明らかになっておらず、現代物理学における大きな謎の一つとされています。

ダークマターの存在は、宇宙において密度の濃い領域と薄い領域があるわけですよね。

はい、その通りです。ダークマターの存在は、宇宙において密度が濃い領域と薄い領域があることを示唆しています。ダークマターは銀河や銀河団を含む宇宙の構造形成に重要な役割を果たしており、その分布は宇宙の大規模構造に顕著に影響しています。

  1. 銀河ハロー: 多くの銀河は、ダークマターの濃いハローに囲まれています。このダークマターのハローが銀河の重力ポテンシャル井戸を形成し、銀河内の星々やガスが安定して存在できる基盤を提供します。銀河の回転曲線(星々の銀河中心からの距離に対する回転速度)を観測すると、ダークマターの影響を受けていることが示されます。回転曲線は、銀河の外縁部でも速度が落ちないという、可視的な物質の分布だけでは説明できない振る舞いを示しています。

  2. 銀河団: 銀河団は、数百から数千の銀河が重力によって束ねられた構造です。ダークマターは銀河団の質量の大部分を占めており、その重力が銀河団内の銀河を束ねています。銀河団内の銀河の運動速度を測定することで、銀河団が含む総質量を推定でき、その大部分がダークマターであることが示されます。

  3. 大規模構造: 宇宙の大規模構造、つまり銀河や銀河団が形成するフィラメント(糸状の構造)、シート、ボイド(空洞)などのネットワークは、初期宇宙の密度の微小な不均一性から成長してきました。ダークマターの重力的な影響が、これらの初期の密度の波を増幅させ、現在観測されるような構造を形成する過程で重要な役割を果たしています。

ダークマターは直接観測することはできませんが、その重力の影響は宇宙の構造形成において不可欠であり、銀河や銀河団、さらには宇宙全体の構造に顕著な影響を及ぼしています。これらの観測を通じて、ダークマターの分布とその宇宙における役割についての理解が深まっています。

ハローって、輻射? 散乱?

銀河のハローに関連して使われる「ハロー(halo)」という用語は、輻射(放射)や散乱という意味ではなく、銀河を取り巻く、主にダークマターからなる広がりのある領域を指します。このハローは、銀河の可視的な部分よりもはるかに大きく、銀河の質量の大部分を占めていると考えられていますが、ダークマターは光を放射したり反射したりしないため、直接観測することはできません。
銀河ハローの存在は、銀河の回転曲線の観測から間接的に推測されます。銀河の可視的な部分だけでは説明できない速度で星々が銀河の中心を周回していることが観測され、これは銀河ハロー内のダークマターの重力の影響によるものと考えられています。
したがって、銀河のハローは、光や他の電磁波を放出、反射、または散乱する物質によって形成されるものではなく、主にダークマターによって構成される重力的な構造です。このハローが銀河の動きや形成に重要な役割を果たしており、宇宙の大規模構造の理解にも寄与しています。

ダークマター自体は質量を持っているのですか?

はい、ダークマターは質量を持っています。ダークマターの存在は、その重力的影響を通じて間接的に観測されています。ダークマターが質量を持つことによって生じる重力は、宇宙の大規模構造の形成、銀河の回転曲線、銀河団内の銀河の動き、そして重力レンズ効果など、多くの宇宙現象を説明しています。
ダークマターが質量を持つことの直接的な証拠は、銀河や銀河団の動きを通じて得られています。例えば、銀河の可視的な部分から推定される質量だけでは、その外縁部にある星々が観測されるほどの高速で回転していることを説明できません。これらの星々が銀河から飛び出さずに軌道を維持しているためには、観測されているよりもはるかに多くの質量が存在して、強い重力を提供している必要があります。この「見えない」質量がダークマターです。
また、銀河団を構成する銀河の速度を分析すると、その銀河団が持つべき質量が可視的な物質だけでははるかに不足していることがわかります。銀河団内の銀河がその場に留まっているためには、大量のダークマターによる追加の重力が必要です。
さらに、重力レンズ効果、つまり遠方の光源からの光が重力の影響で曲げられる現象を通じても、ダークマターの質量の存在が示唆されています。光が大質量オブジェクトの近くを通過するとき、その光路は曲がり、背後のオブジェクトが歪んで見える場合があります。この効果を通じて、大質量のダークマターが存在することが示されることがあります。
これらの観測結果はすべて、ダークマターが実際に質量を持ち、その重力が宇宙の様々なスケールでの構造形成と進化に影響を与えていることを支持しています。

ダークマター自体の密度の差によって、重力レンズを構成する可能性があるのでしょうか?

はい、ダークマター自体の密度の差は、重力レンズ現象を構成する上で重要な役割を果たす可能性があります。重力レンズ効果は、アインシュタインの一般相対性理論によって説明される現象で、大質量のオブジェクト(レンズとなるオブジェクト)の近くを通過する光がその重力によって曲げられることによって起こります。この効果により、遠方の天体が拡大されたり、複数回見えたり、歪んだりすることがあります。
ダークマターはその重力によって重力レンズ効果を引き起こすことができます。特にダークマターが銀河や銀河団の周囲に濃密なハローを形成している場合、その質量による空間の曲率は光の進路に顕著な影響を与えることができます。ダークマターの分布が均一でなく、密度に濃淡がある場合、その密度の差は光がどのように曲げられるかに影響し、結果として見える重力レンズのイメージに差異を生じさせます。
宇宙論的スケールでのダークマターの分布を研究する一つの方法は、宇宙のさまざまな場所で観測される重力レンズ効果を詳細に分析することです。ダークマターの密度の濃淡が重力レンズ現象に与える影響を測定することで、ダークマターの分布の詳細なマッピングが可能になります。これにより、ダークマターの性質や宇宙の大規模構造についての理解が深まります。
したがって、ダークマター自体の密度の差は確かに重力レンズ効果の構成に寄与し、これを通じてダークマターの存在や分布に関する貴重な情報を提供することができます。

うーん、イメージが定まらない。

重力レンズ効果がどのようにダークマターの密度の差によって生じるかをもう少し簡単に説明してみます。
想像してみてください、あなたが池の端に立っていて、水面に石を数個投げ入れたとします。石が水に落ちると、波紋が広がります。これらの波紋が互いに出会う場所では、波が高くなったり低くなったりします。この波紋の振る舞いは、光が宇宙を通るときにダークマターの影響を受ける様子に少し似ています。
宇宙空間を旅する光は直線的に進みますが、その道中で大きな質量(例えば、銀河やダークマターの塊)に出会うと、その質量の引力によって光の道が曲がります。この現象を「重力レンズ効果」と呼びます。ダークマターが多い場所では、光がより強く曲げられ、ダークマターが少ない場所では、光はそれほど曲げられません。
この重力レンズ効果を利用して、科学者たちは遠くの天体からの光がどのように曲がるかを観察し、ダークマターがどのように分布しているかを推測することができます。光がより強く曲がっている場所では、ダークマターがより密集していると考えられます。
つまり、ダークマターの「密度の差」は、光がどのように曲がるか(重力レンズ効果)に影響を与え、これによってダークマターの分布を間接的に知ることができるのです。

超弦理論に対抗する理論はありますか?

超弦理論は、量子力学と一般相対性理論を統一しようとする理論の一つですが、他にも異なるアプローチでこの問題に取り組む理論がいくつか提案されています。これらの理論は、超弦理論とは異なる方法で宇宙の基本的な構造や法則を説明しようとします。代表的なものには以下のような理論があります:

  1. ループ量子重力理論(Loop Quantum Gravity, LQG): ループ量子重力理論は、空間自体が最小のループ状の「量子」から成るという考えに基づいています。この理論は、一般相対性理論の枠組みを保ちながら量子力学の原則を適用し、重力を量子レベルで記述しようとします。ループ量子重力理論は超弦理論とは異なり、追加の次元や弦を仮定せずに、既知の4次元空間時間内で重力の量子化を試みます。

  2. 因果的ダイナミック・トライアングレーション(Causal Dynamical Triangulations, CDT): 因果的ダイナミック・トライアングレーションは、時空を小さな三角形で構成されたピースに分割し、これらのピースを縫い合わせることで時空の量子的な振る舞いを説明する理論です。このアプローチは、時空が離散的な構造を持つという考えに基づいており、重力を統一理論に組み込む新たな方法を提供します。

  3. 非可換幾何学(Noncommutative Geometry): 非可換幾何学は、時空の座標が通常の数学的な意味で可換でない(つまり、座標を掛け合わせる順序によって結果が変わる)という考えに基づいています。この理論は、時空の非可換性を導入することで、重力と他の基本的な相互作用を統一的な枠組みで記述しようと試みます。

これらの理論はいずれも、超弦理論とは異なるアプローチを取りながらも、量子力学と一般相対性理論の統一を目指しています。それぞれの理論は独自の洞察と挑戦を持ち、物理学における根本的な問題に対する解答を探求しています。これらの理論間で優劣をつけることは現状では難しく、将来の実験や観測、理論的な進展によって、より有効な理論が明らかになることが期待されています。

どれも確率論っぽいですね。

はい、おっしゃる通りです。これらの理論は、量子力学の基本的な枠組みを使用しています。量子力学は確率論的な性質を持っており、粒子の振る舞いや相互作用を確率的に記述します。そのため、超弦理論、ループ量子重力理論、因果的ダイナミック・トライアングレーションなどの現代物理学の理論も、この確率論的なアプローチを取り入れています。
量子力学では、粒子の状態は波動関数によって記述され、この波動関数の絶対値の二乗が粒子が特定の位置や状態に見出される確率を与えます。このように、粒子の振る舞いは確定的ではなく、確率的な性質を持つことが量子力学の基本的な特徴の一つです。
この確率論的な性質は、宇宙の基本的な法則を記述しようとする理論にも反映されています。例えば、超弦理論では、弦の振動モードが様々な粒子を表し、これらの振動モードの振る舞いも量子力学の原則に従います。ループ量子重力理論では、時空自体が量子化され、その構成要素(ループやスピンネットワーク)の相互作用も確率論的な振る舞いを示します。
これらの理論における確率論的なアプローチは、微小なスケールでの自然界の振る舞いを理解するために不可欠であり、物理学における深い問いへの洞察を提供しています。量子力学の確率論的な枠組みを採用することで、これらの理論は自然界の最も基本的なレベルでの現象を捉えようとしています。


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