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太陽系旅行 ちょっと行ってきます!!#2-1 金星

こんにちは。今日の目的地は「金星」。金星は地球からよく見える星の一つだ。日本では「宵の明星」や「明けの明星」と呼ばれている。それでは出発だ!

金星のキーワード 地球に似ているが観測しにくい!!

①金星の場所

水星の次の場所にある。地球と同じ作られ方をした「地球型惑星」の一つ。

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太陽からは1億820万㎞離れてる。

②金星の特徴

A 地球から最もよく見える。夕方西の空、明け方東の空に見えることで有名だ。一番星とも呼ばれる。なぜ夜ではなくこの時間にみえるのか。金星が地球よりも内側にあるからだ。だから太陽に近いほうに見える。これは水星も同じだ。水星と金星は地球よりも内側にあるので「内惑星」と呼ばれる。

B 大きさや重さが地球に似ている。出来上がったころは金星も地球も非常に似通った惑星だった。当時、地球では海から生物が誕生。海水中の藻や海藻が大気中の二酸化炭素を減らした。一方、金星は太陽に近いので気温が非常に高い。そのため、海が形成されず、二酸化炭素がこもってしまったのだ。

C 金星は地球から見ると満ち欠けをする。満ち欠けは金星の位置によって太陽に照らされる部分の見え方が変わるためにおこる。また見かけの大きさも変化する。地球と金星の位置関係が原因である。

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↑アメリカの探査機パイオニアが撮影した。

ちなみに金星の満ち欠けはガリレオの弟子カステリが発見した。

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D 大気がわけもわからず速度が速い。金星での一日は地球でいうと243日だ。言い換えると金星自身が回るのに243日かかる。これは遅い。しかし、大気は一秒間に100mという猛スピードで金星をまわっている。ふつうは地面に対して、大気が速く動いていれば、地面との摩擦により引き戻される。そして地面と同じ速さで動くのだ。この現象を「スーパーローテーション」といいよく原因が分かっていない。

③金星の地形や気象

金星の60%は平野であり、複雑な地形は火山によるものだ。しかしそのメカニズムはよくわかっていない。クレーターも少ない。これは隕石が表面につく前に熱い大気によって燃えてしまうからだ。

金星は分厚い雲に覆われていて直接地表を観察することは、軟着陸でもしない限り難しい。雲は主に硫酸で出来ている。おそらく人が浴びると死。その雲に光が反射するので非常に明るい。

気温も常に450度という灼熱地獄。これは大気中に二酸化炭素を97%含み、熱が逃げないからだ。地球でも温暖化が進めば、同じような原理で金星みたいになってしまうのではないかと思った。

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※二酸化炭素が多いとなぜ熱が逃げないか。二酸化炭素は数ある気体のなかでも非常に重い。だから、重いがために金星の重力に引っ張られて、より下にたまろうとするのだ。気圧も地球の90倍もある。

まだまだ謎が尽きない金星。ではその探査はどうやって行われてきたのか、そして現在進行中のプロジェクトは?次はそれを記事にします。

最後はアメリカのハッブル宇宙望遠鏡が宇宙から撮影した金星でお別れだ。なお紫色なのは、紫外線を使用して撮影しているから。

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(画像はすべてNASA)


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